多角的
思考を巡らせる。
ある事柄について、多角的に、または深くじっくりと思案する、思いを巡らすこと。
そう。多角的に...。深くじっくり...。
...。
「寝るなぁ!!」
「あっ。すまん。考えすぎた」
「もはや考えてないでしょ」
「いや考えてたよ。自分の男装姿が浮気と勘違いされていると言う事柄を、多角的にじっくり深く考えてたよ」
「結果寝てるじゃない」
「もう、翼呼んでコイツですって言い張るしかないんじゃないのか?」
「翼と私じゃ違いすぎるよ」
「じゃあ茜さん呼ぶ」
「性別の問題でもないのよ。普通に顔が違いすぎるのよ。翼も茜ちゃんも」
「僕が頑張って寄せる。メイクとかで」
「いける?それ」
「でもこれが一番マシだろ?」
「まあ。他に何も思い浮かばないし。もう最悪それでいいわ」
僕たちはお母さんを呼び戻した。
「話し合いの結果。これは僕らの友人である、茜さんと言う人であることが判明しました」
「じゃあその人連れてきて」
霞がほらねと言わんばかりにこちらを見てくる。
「流石に今日は無理ですから、茜の都合が合えば呼びます」
「私の都合はどうなのよ?」
「私のストーカーするくらい暇なんでしょ?ストーカーなんて暇人がやることよ」
「悪かったわね。暇人で。まあ、そうするわ。すぐに呼びなさいよ?呼ばなかったらまたストーカーするからね?」
お母さんはそう言って家を出て行った。
厄介な野郎だぜ。
「本当にあの人勝手だわ」
呆れる霞に僕は苦笑いをした。
「じゃあ。早速連絡するよ」
「お願いします」




