ついに異世界に立つ?
目が覚めた。覚めてしまった。デジャヴだ。一昨日もこんな感じで目が覚めてしまった気がする。しかし、昨日見たアニメや小説は面白かった。また、暇な時に見よう。できれば1人で。ベータうるさいし。
来人は若干のデジャヴを感じながら部屋から出ようとすると。
「おはようございます、マスター。朝食の準備ができています。ダイニングにお越し下さい。」
やはりベータがいきなり入って来て、なぜ来人が起きたのが察知できたのか不明なまま朝食の知らせにきた。そして、その後食べた朝食はやはり美味った。材料は不明だが。
「マスター、今日はついに異世界にいきますよ。」
「え?マジで?今日行くの?」
「はい。というか私がマスターを連れて異世界に行きたいのです。我慢できません。」
「そ、そうか。じゃあ、準備でき次第行こうか、異世界。」
「っ!はい!行きましょう!」
そうして、ベータのいきなりの異世界行きを通達された俺は異世界に向かうのだった。
「マスター、着きました。ここが異世界アルスベリアです。」
来人達は宇宙船アドバンスドにある転移ゲートから地上に転移した。転移ゲートというのがもうなんとなくここが異世界に繋がる扉なんだろうと思い通過したので驚きは少なかった。
「なぁ、ベータ。今更なんだが俺、地球の記憶があまりないから異世界って感じしないんだが。」
「・・・・・さぁ、行きましょう!私達の冒険はこれからですよー!!!」
ベータは少し目を来人から逸らしながら元気に歩き出した。
「なんか、最終回みたいなセリフだな。しかも、ここから見えるのは果てしなく草原なんだが現在地わかってるんだよな?」
「はい!いきなり人が現れたら騒ぎになるので少し人里離れた場所に転移したんですよ。だから大丈夫です。1日歩けば目的地ですよ!さぁ、行きましょう!」
「そうか、ならあんし・・・・ん?ちょっと待て、今1日歩けば着くとか言ってなかったか?おい、ちょっと待て、無視するな!」
そんな感じで来人達の異世界物語は始まった。