ある貴族について
来人とアイリーンは正式に婚約した。半強制的に。
「それではこれからの事について、話そうと思うがよろしいかな?婿殿。」
「あ、はい。」
もう既に現実逃避を始めている来人は空返事しかできない。そして、アイリーンはその来人の隣で幸せそうに微笑んでいる。
「まず、アイリーンにちょっかいを出しているクソ貴族についてだ。その貴族の家名はガイジス。その貴族の息子が今回の襲撃の原因だと思われる。なので、まず今回の襲撃の証拠が欲しいのだが奴らのことだ。おそらく、もうないだろう。なので君達には証拠を掴んでもらいたい。」
「了解しました。しかし、方法が不明ですがなにかあるのですか?」
現実逃避気味の来人に代わり、ベータが現在対応している。
「もちろんある。というか、向こうから襲撃してくるので捕獲して欲しい。後は魔道具で吐かせる。対策されていても形跡は残るからな。」
「なるほど、シンプルですね。承知しました。敵は全てメッコメコです。」
「あ、あぁ。生かして捕獲してくれ。」
「はい。メッコメコです。」
「・・・・・・。」
ベータとリーズベルトの間には認識の差があるようだ。
「できれば、ガイジスの息子を現行犯で捕えることができれば簡単なのだが。」
「そうですね。あの最低な子供は捕まってしまえばよいのです。わたし、胸を揉まれそうなりましたし。」
「なんだと!?そいつ死刑しよう!ベータ殿、よろしくお願いする!」
「奥様になられるアイリーン様の胸を揉もうとするなど万死に値します。メッコメコ確定です。」
「あぁ!メッコメコにしてくれ!」
「・・・・・・あなた?」
すごい威圧を発するアイナにリーズベルトは萎縮した。
「すまん、つい、のせられた。しかし、できれば捕えて欲しい。」
「承知致しました。直ちに行動を開始します。」
「ん?今からか?ガイジス家もさすが動かないだろう。」
「残念ですが、屋敷の周りに200人近い数に囲まれています。戦闘になりますので避難をお願いします。」
「な、なんだと!?」
こうして、休む暇もなく物語は続く。




