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嫁が報酬になりそうです

 来人達はライゼクス邸の中で食事をしていた。豪華なディナーだ。味はベータの作った料理の方が美味かったが見た目はこちらの方が確実に上だ。それよりも来人はこういう時の礼儀作法など知らないので周りの人達の真似をしながら誤魔化していた。必死に。とてもとても必死に。

 「いやー、君が助けてくれなかったら我が愛しのアイリーンは大変な事になっていた。ありがとう。本当にありがとう!」

 「い、いえ。それは偶然というか、なんというか。まぁ、助けられて良かったです。はい。」

 「ハハハハハハ!君は随分と謙虚なのだな。我が娘を救ったのだ!もう少し貪欲になってもいいと思うのだがな。」

 この人はライゼクス領の領主であり、アイリーン様の父親であるリーズベルト・ライゼクス様というらしい。ちなみに隣で涙を流しながら喜んでいる女性がアイリーン様の母親であるアイナ・ライゼクス様という。

 「本当に良かったわ。報告を聞いた時はもうこの世の終わりかと思ったもの。」

 「大袈裟ですよ、お母様。この通り、アイリーンは元気です。ですから、もう泣かないでください。」

 「無理です。もう少し娘の無事を喜ばせてください。」

 「・・・・・・もう。恥ずかしいんだから。」

 そんな親子愛を来人達は少し気まずそうに見ていると

 「改めて、お二人共。この度娘を助けて頂きありがとう。このお礼はライゼクス家にかけてしよう。さて、何が望みだ?」

 突然リーズベルトが真剣な表情で来人達に聞いて来た。

 「の、望みと言われましても別にお礼が目当てで助けた訳でもありませんし、何か欲しい訳でもありませんので。」

 「うーん、しかし、こちらとしてもなんとかしてお礼しなければライゼクス家としての名誉に関わるので困ってしまうのだよ。」

 「でしたら、お父様。良い案がございます。」

 リーズベルトが困っているとアイリーンが突然席を立ち、良案があると言った。

 「ほう。アイリーンから意見するとは珍しい。よろしい、言ってみたまえ。」

 「ありがとうございます、お父様。それでは、私からの提案は私、アイリーンが来人様の妻となることです。」

 「「・・・・・・・・なにぃぃぃーーー!!!???」」

 こうして、アイリーンのとんでも発言により、優雅なディナーは終わった。

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