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ジェットのぼうけん  作者: ジョーカー
中章:激震魔大陸
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騎士よ、太陽の如く

キャメロットの適当な場所……そこでも、戦士達がぶつかり合っていた。

ローレンスの相手、ゴーヴァン。白銀と青の鎧に身を包んだ、銀髪の美麗な騎士。

「はぁっ……はぁっ……!」

「どうした、ローレンスとやら……!トルストラムを倒した時は、そんなものじゃ無かったはずだ!」

「フン……」

ローレンスは、仮面を外す。それを後方へ投げた。仮面は適当な所へ引っかかった。

「……」

指と首を鳴らし、構え直す。その目で、ハッキリとゴーヴァンを見据えた。

「来い。」

「うぉおおおっ!!」

ゴーヴァンが突進し、剣を振り下ろす。とてつもない重さの振り下ろしをガードするも、靴を擦らせながら後退してしまう。

「ぐ……!!」

「はぁあっ!!」

続いて、跳び上がってからの兜割りが放たれる。ローレンスはそこに手を向け、竜巻のような斬撃の魔力を放った。

「ぬぉっ!?」

それに直撃し、ぶっ飛ぶゴーヴァン。ローレンスはそこに飛び、猛攻した。

「はぁあああああっ!!」

拳と蹴りを連打し、胸に両足蹴りした。無数の打撃を食らった彼は地面にすっ飛び、墜落してしまう。

「ぐぬぅっ!!」

しかしすぐに態勢を立て直し、ローレンスの所へジャンプした。その跳躍によって、ゴーヴァンの頭突きが彼の顔面を打つ。

「ぐ……!!」

「せぇいっ!!」

更に蹴り上げで追撃され、上空へ吹っ飛んだ。それを追いかけ、更なる追撃をしようと飛ぶ。

「はっ!!」

しかしスレッジハンマーで迎撃され、ゴーヴァンは打ち落とされた。猛スピードで叩き落とされ、地面に墜落する。

「がっは……!!」

「はぁあっ!!」

そこにローレンスが回転しながら、足を突き下ろす。しかしそれは寸前に回避され、逆に腹に剣撃を叩き込まれてしまった。

「ぐっふ……!!」

「がぁあっ!!」

更に突きを放ち、ローレンスをぶっ飛ばす。それで吹っ飛び、壁に叩きつけられた。

「ぐっは……!!?」

「はぁあ……!!」

ゴーヴァンは剣を構え、振りかぶる。そうして思いっきり振った。するとそこから、炎の波動が飛んだ。

「くっ!ふんっ!!」

手刀を振り、炎の波動を相殺する。

「かぁああっ!!」

「!!」

ゴーヴァンの一撃が、ローレンスに迫る。それを受け止めるも、彼の背中は壁を突き破ってぶっ飛んでしまった。

「はぁああああっ!!」

「ぉおおおおおっ!!」

しかし、両者は難なく攻防していた。超スピードで斬撃がぶつかり合い、火花を散らす。

「がぁあっ!!しゃああっ!!」

ゴーヴァンがローレンスの腹を蹴る。それでぶっ飛んだ彼に向かい、その場で剣を薙ぎ払った。

「ふんっ!!」

ローレンスは飛び上がる。先程まで彼が居たところに剣圧が走った。

(くう)を駆け、ゴーヴァンに迫る。その胸に、蹴りを乱打した。

「はぁあああっ!!」

「!!」

鎧越しに、ダイレクトに衝撃が伝わる。胸の中を軋ませるソレに揺らぎ、吐血した。

「せりゃああっ!!」

揺らいだゴーヴァンの後頭部に、容赦なく回し蹴りする。そのまま足に力を込め、地面へと蹴り下ろした。

「ぐはぁあっ……!!」

思い切り叩きつけられ、体がバウンドする。

「はぁあああっ!!」

ローレンスは追撃しようと、手刀を構えて突進する。

「ちっ!はぁあああーっ!!」

ゴーヴァンの体が光る。その光は、とてつもない熱量で、近くのものを焼き焦がしていた。

「くっ!?」

ローレンスは軌道修正し、そこらに着地する。そして、改めてゴーヴァンの方へ向いた。

「はぁああああ……!!」

彼の体が発光し、その髪が暗いイメージのする銀髪から、陽光のように輝く金髪に変色した。

「なに……!!?」

騎士よ、太陽の如くサンシャイン・オブ・ナイツ……陽光を体に吸収し、力を跳ね上げさせる奥義。」

ゴーヴァンの戦闘力が、三倍近くに跳ね上がったように感じられる。どうやら、ここからが本番のようだ。

「本気か……我も本気でやる必要がありそうだ。」

「覚悟するんだな……こうなった私は、もう優しくないぞ……」

二人は構え直し、対峙する。

「……」

「……」

しばらくの沈黙の後、互いに一歩を踏み出す。そして、激突した。

「はぁああああっ!!」

「だぁああああっ!!」

一撃がぶつかり合い、衝撃が波動する。その直後、超スピードで猛攻した。

「はぁあっ!!」

ローレンスの腹に、膝蹴りが叩き込まれる。

「ごはぁあっ!?」

「ふんっ!!」

更に顔面に拳を叩き込まれ、ぶっ飛んだ。しかし体制を整え、腰に拳を携える。

「かぁあッッ!!」

その場で正拳突きを放ち、鋭い拳圧を放った。しかし、それは首を傾げられて避けられる。

「ふん、取るに足らない──」

「こっちだ。」

ローレンスは既にゴーヴァンの背後に回り込んでおり、その背を思いっきり蹴った。

「っぐはぁっ!?」

「はぁああっ!!」

両方の手刀を構え、突進する。腕を思い切り振り、何度も斬撃した。

「つぁあっ!!」

「!!」

ゴーヴァンは力を波動させ、周囲に衝撃波を放つ。それで、ローレンスはぶっ飛ばされた。

「くっ!」

「おぉおっ!!」

魔力と神力を宿した剣が、ローレンスに振り下ろされる。腕をクロスしてそれを受け止めるも、跪いてしまった。

「ぬぐぅうっ……!!?」

「たぁあああっ!!」

次の瞬間、ガラ空きになったボディを蹴り上げられた。とてつもない威力の蹴り上げは、ローレンスの体を打ち上げる。

「ごっはぁあっ……!!?」

彼が打ち上がってるスキに、ゴーヴァンは剣を腰に携え、居合の構えをとった。

「食らうがいい、我が最高の剣技……!!爆熱聖陽斬サンバーストセイントスラッシュッッ!!」

ローレンスが落ちてきたタイミングで、思い切り居合斬りする。すると剣の軌道を追いかけるように、大爆発が巻き起こった。

「ッッッ……!!!」

直撃を受け、ぶっ飛ぶローレンス。しかし、食らった技の割には傷は浅かった。

「ぐ……!!」

斬撃は食らってしまったものの、その後に起きた爆発は超スピードで避けたのだった。

体勢を整え、着地する。

「ハァッ……ハァッ……!!」

胸に手をつけ、その手を見る。血がベッタリと付いており、その量と濃さで傷の深さを察した。

「決着を付けねば……」

「余所見をしている場合かっ!?」

ゴーヴァンが飛び込み、剣を振り下ろす。それを避け、脇腹に拳をつけた。

「ハッ!!」

「!!!」

鎧越しに発勁を叩き込み、ゴーヴァンの内臓を揺るがす事に成功した。

「がはぁっ……!!?な、何をした……!?」

吐血しながらも、剣を構え直してローレンスに向く。彼はというと、手の魔力を霧散させ、拳を構えた。

「俺の得意分野を叩き込んだ。」

「その妙な魔法より、素手の方が強いと……!?」

「俺は元々その出だからな。」

そう言いながら、タンッと地面を蹴って接近する。それに対し、ゴーヴァンは剣を振り下ろした。

「……」

ローレンスは流れるようにそれを受け流し、彼の腹に拳をつける。

「なに──」

次の瞬間、また衝撃がゴーヴァンの腹に直接差し込まれた。先程よりも、高い威力で。

「がはぁあッッ!?」

「せいやぁあっ!!」

神力を込めた蹴りが、その顔面を蹴り飛ばす。

「ぐぬぅうっ!!はぁぁあっ!!」

ゴーヴァンは踏ん張り、地面を蹴って剣を振るう。

「はぁあっ!!」

ローレンスは地面を蹴り、その手を手刀に変え、剣を受け止めた。その瞬間、二人のエネルギーは噴き出した。

そのまま二人は飛び上がり、超スピードで攻防した。二つの光が走り、刃と刃が打ち合う音が連続する。このキャメロットの城下町を縦横無尽に駆け回りながらの攻防は、激しさを極めた。

「ふんっ!!」

「くっ!!?」

一撃がぶつかり合い、衝撃がバチィッと弾ける。それで二人は距離を離す事になった。

「くっ!?」

「はぁああーっ!!」

しかし、ローレンスが飛び蹴りでゴーヴァンの腹を打った。それは直撃するものの、彼は仁王立ちして踏ん張り、剣を振り下ろした。

「ぐっ!!」

頭部に剣撃され、血を噴き出してしまう。しかし歯を食いしばり、貫手でゴーヴァンの腹を貫いた。

「がはぁあああっ!!?」

貫手は鎧を貫通し、彼の内臓を穿った。

「かぁあっ!!」

しかし彼は吐血しながらも、ローレンスの顔面を殴った。

「グッ……!!おぉおおっ!!」

貫手を引き抜き、両手を構える。次の瞬間、その両腕が消えた。

「はぁあああっ!!」

「ぉおおおおっ!!」

手刀の刃とゴーヴァンの剣がとてつもない速さでぶつかり合った。無数の剣撃と斬撃がぶつかり合い、けたたましい金属音がなり続ける。

「うぉおおおおっ!!」

「がぁあーーーっ!!!」

次の瞬間、二人の一閃は交差した。そこで、戦いは静止する。

「……」

「……」

風が吹く。その風に頬を撫でられた二人は自分の武器を納め、棒立ちになった。

「……」

「……貴方に会えてよかった。」

次の瞬間、二人の体から鮮血が迸った。

「がはっ……!!」

ローレンスは、胸を十字切りされていた。しかし、その斬撃はすんでのところで命には届いてはいなかった。

「っ……!!」

ゴーヴァンは、肩から腰にかけてバッサリと斬られていた。しかも、かなり深く。

「っ……!!ぐっ……!!」

彼は跪き、吐血した。その背後で、ローレンスが彼に歩み寄る。

「……ローレンス、と言ったな。」

「ああ。」

彼は、こちらを見る。その表情は、どこか憂いに満ちていた。

「そうですか……なぜ、トルストラムが貴方に負けたのか分かりました……貴方は、強いのです。」

「……そんな事は無い。」

そう言うローレンスに、ゴーヴァンは首を振る。

「いいえ……そのような単純な強さではありません。貴方は、気丈なのです。その憂いの目を見れば、分かります。私達とは違い、自分の過去や苦しみに屈しなかったのですね……」

「過去を忘れようとしているだけだ……それに俺は現実主義者だ。過去よりも、目の前の事に集中したい(タチ)なのでな。」

「……がはぁあっ!」

ゴーヴァンは、吐血する。これまでで一番大きな吐血で、胸から出る血もドクドク溢れ、そこらに流れ広がった……

「そ、そうか……私は、もう死ぬ……しかし、これだけは伝えたい……モルドレッドを、頼む。」

「モルドレッド?」

「兜を深く被った騎士だ……アレは私の妹のような存在で、まだ人を殺した経験は無いはず……彼女なら、まだやり直せる……」

「……そうか。」

そう言えば、ジョーがそんな騎士と戦ってた。恐らくは既に決着がついており、彼女の事も見透かしているだろう。

「……」

ゴーヴァンはそのまま何を言うでもなく、息絶えた。そして、そこから動く事は無かった……

「……そのような道を歩んだのは、仲間思い故のものか。哀れな男だ……」

ローレンスはそう言いながら、仮面を取る。それを装着し、胸の傷をまさぐった。

「ジョーと合流した方が良さそうだ。」

彼はそう呟き、キャメロットを走った……

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