表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界再生神話〜神は万能ではない〜  作者: 犬星梟太
第五章 英雄の師匠編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

186/188

第41話:死骸

遅くなってしまい大変申し訳ございません。

ムトナはホビットゾンビと同じように緑色に変色し、更には筋骨隆々にまでなり、元が女性エルフだったとは思えないほど怪物に変わっていた。


 ホノカは怪物に変わり果てたムトナを鑑定していると…


種族 グレーターモンスター(元ダークエルフ族) (風の上位精霊)

レベル9,100


(「はっ?コイツ今レベルが上がった?」)


「さっさと消す」


(炎神法術 炎魔牢獄)


 ホノカはムトナをすぐに消し去ろうとするが…


(“回避”+“縮地”)


 ムトナはレベルには見合わない動きでホノカの法術を最も容易く避け、ホノカ達を迎撃し始める。


(風の精霊法 シルフの的当(デッドアロー)てダーツ)


「時間かけてらねぇんだよ!!!」

(“刀・絶技 真空風斬り”)


(風の精霊法 迅風の精霊)


 ホノカは攻撃を打ち消しながらムトナを迎撃するがムトナは攻撃を容易く避けた。


 ホノカは焦りのあまり、判断能力が低下している。

それを踏まえたとしても怪物に変えられたムトナの身体能力は装備の効果も合わさりヴァレット以上に上がり、

ホノカを苦戦させるには十分だった。


 ムトナは急に動きを止め、ホノカ達を観察し始める。


すると…


(風の精霊法 魔人(ジン)霊剣(ゲニウスセイバー))


 ムトナは自身の槍に風を纏い…


(“縮地”)


 リントを襲う。


ガキン


 刹那ホノカが刀でガードする。


(「コイツ、この中で一番レベルの低いリントを狙いやがった。

精霊がコイツの身体を掌握しているのか!?」)


種族 グレーターモンスター(元ダークエルフ族) (風の上位精霊)

レベル9,300


 ヴァレットとレイブンは格下のムトナの動きに反応出来なかった事実に恐怖、驚愕していた。


(風の精霊法 古代精霊(パラケルスス・)斧槍(ハルバート))


 鬩ぎ合いながらムトナはホノカに法術を近距離で撃つが、ホノカには効かない。


「意味ねぇぞ!」


 ホノカは刀で押し返し、複数の魔法でムトナを拘束しようとする。


(水魔法 ウォーターウェップ

土魔法 ロックチェーン

氷魔法 アイススパイク

雷魔法 スパークネット

闇魔法 ダークバインド)


 複数の魔法でムトナを拘束に成功し、ムトナは踠いている。


 ホノカはその隙に溜め斬りで片付けようとするが…


(風の精霊法 魔人(ジン)(ドリーム)王冠(クラウン)

風の精霊法 台風(タイフーン)(ドレス)

“身体強化・極”)


種族 グレーターモンスター(元ダークエルフ族) (風の上位精霊)

レベル9,600


 なんとムトナはバフをかけただけでなくレベルがまた上がり、ホノカの拘束を引きちぎる。


「ウるゥう」


 しかし、ムトナの様子が急変する。


グチャ


 ムトナの身体が朽ち始め、皮膚にヒビが入り、筋肉ははち切れ流血し、頭皮が落ちてしまっている。


 ホノカもそれに気づく。


「そりゃあそうか…時間経過でレベルアップ何て馬鹿げた力に身体が保つ筈がないわな」


「ウー…」


 ムトナは膨張した身体を何とか動かそうとするが、転倒してしまう。


「もういい、動くな」


(刀技・溜め斬り)


ズパン


 ムトナは縦に真っ二つにされた。


(炎魔法 フレイムブレス)


 ホノカはトドメに魔法も放った後に絶命したか確認してからヴァレット達に指示を出す。


「ヴァレット、お前はポーラ達と此処で待機だ」


「は、はっ」


 ヴァレットは返事をすると

ポーラがホノカに心配した顔を向ける。


「お兄ちゃん」


「ごめん、ポーラ。此処から連れっていってあげれない。

アイツより強い装備している可能性がある…

おまえを庇いながらアイツらとは戦えない。

此処で待ってくれ…お願いだ…」


「…うん…でも違うの…何か凄く嫌な感じがするの…」


「大丈夫、大丈夫だ、ポーラ。何もかもお兄ちゃんが解決するから」


 ホノカはポーラを安心させようとしているが…


 ポーラの不安は消えない。

ホノカポーラの感じている不安の正体を気にしていられなかった。


 ホノカは急いで神殿へと向かっていく。


 ホノカがポーラ達に離れ、神殿に足を踏み入った瞬間…


ズン(“縮地”)


 ムトナは失った右半身を茨で補強してまた動き出し、今度をポーラを襲いかかる。


 ホノカはいち早く気づきムトナを迎撃しよと刀を投げるが…


ザク


 ホノカの投げた刀はムトナの胴体に刺さるだけで止まらない。


(「マズい…風神法術…」)


 ホノカは法術でポーラ達を守ろうとするが間に合わない…


 ヴァレットとレイブンは反応は出来ているがその動きはこの事態に着いていけてない…


 ポーラは身を守るために斧を構えると…


ドン


 リントはポーラを庇うために突き飛ばす。


 リントはこの数秒でポーラではムトナの攻撃を防げないと判断して行動した。


ズン


 リントの胸に大きな穴が空く。


「リント!!!!!!」


(「あぁ…僕が人のために死ぬのか…

あぁ…ホノカ…のカレー…また食べた…か…」)


バタン


 リントの意識は途切れ倒れる。


「「はぁ!」」(剣・絶技 覇王斬)

(空間魔法 インビジブルチェーン)


 リントが倒れたからヴァレット達の動き漸く追い着いた。


 不可視のチェーンに拘束されたムトナはヴァレットの剣技で吹き飛ばされる。


「リント!おい!しっかりしろ!!!!」


 ホノカはリントの側に行き、その傷を癒そうとする…


リント・バルフム(死亡)


「はっ」


 リントが亡くなっていた。


(「落ち着け…アイツの装備に蘇生阻害はなかった…早く蘇生しろ…早く…

でも…」)


 ホノカは仲間の死に動揺とムトナの装備に蘇生阻害があった場合の憶測からすぐに動けずにいた…


「あ…」


 ホノカはリントの死に顔にクーガとグエルを重ねてしまう。


『スキル「神◇」を強制発動』


 ホノカの顔は闇と光が入り混じった何かに覆われる。


 ムトナの身体から精霊が逃げ出す。


「〜〜〜〜〜〜」ボソ


 ホノカが何かを呟くと風の精霊は一瞬でホノカの目の前に張り付けにされた。


「私は命令…」


ガシ


 風の精霊が弁明しようとするが、ホノカは精霊の首を掴み話す自由を奪った。


ベキ


「っ」


 風の精霊の首にヒビが入り始める。


「ーーー」ボソ


ゴゴゴゴゴ


 ホノカがまた何か呟くと地面から門が突き破るように出現する。


「何…アレ…?」


 イズモは禍々しい門に恐怖して言葉が漏れた。


「アレは地獄の門だ…鬼術で口寄せできる門だが…しかし…普通のと何が違う…」


 レイブンは説明してくれているが、

恐怖のあまりイズモの耳には入ってきていない。


「…」


 ホノカの目は見えないが地獄の門に視線を向けると地獄の門が開き始める。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「ッ…」


 風の精霊は命乞いをしたいが何も話すことができないし、動くことも一切出来ない。

本来精霊はエネルギーそのものであり実体が無いので、触ることは勿論首を絞めるなんて来ない。

一様魔法や遁術や気功術などのエネルギーで攻撃することは出来ても、肉体的に苦痛は存在しない。

だがホノカは精霊の首を絞め、肉体的ダメージを与えてる。


 地獄の門が開き終わるとホノカは精霊を地獄の門で突き出す。


 すると…


ゴォオオオオ


 炎が精霊を拘束する。ホノカは風の精霊から手を放す。


「止めて!助けて!何で僕がこんな目に!!!

僕は契約者の命令に従っただけなのに!助けて!神樹様!!!」


 風の精霊は神に助けを乞うが、炎に地獄へと連れてかれる。


「いやあああああああああああああああ」


 地獄に入った瞬間、風の精霊の断末魔が鳴り響く。


「ー」ボソ


 次にホノカはムトナを浮かせて運び出す。


 ムトナの身体が炎に引き渡すとムトナの身体は燃えて消え失せる。

すると放心状態のムトナの魂が表れる。


 魂のムトナは抵抗もなくただ炎に運ばれ、地獄に入っていく瞬間…


「レイエン様…」ボソ


 ムトナは呟いただけで叫ぶことなく地獄へと入っていった。


 ムトナと風の精霊を倒し、やっとレイエンの儀式を、企みを止めれる…


 しかし、ホノカは止まらない…止まれない…


「ーーーーーーーー」


 今のホノカに自我はない。


 ホノカ何かを叫ぶと地獄の炎は黒く輝き、辺りのアンデット達の残骸を呑み込む。


 炎の一部がヴァレット達に向かった。


「くっ」


 ヴァレットとレイブンは対処しようとするが、炎はヴァレット達を通りすぎてムトナのもう半身を持っていく。


 あまりに緊張感に誰も息が出来ていない。


 その緊張感がポーラが破る。


「ヴァレットさん!お兄ちゃんを止めないと!」


 ポーラの願いにヴァレットは恐怖から否定を考えたが、その恐怖でまだ声がでない。


「お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃなくなっちゃう!!!」


「はっ…!」


 ヴァレットは漸く口を開くこちが出来た。


「ポーラちゃん、私もやるよ…」


 イズモは震える手でポーラの手を握った。

そして、強く握り直しヴァレット達に指示をだしていく。


「ヴァレットさん、リントをお願い。

レイブンさん、私とポーラちゃんにありったけのバフを」


「承知した」「うむ…」


「付与魔法 ステータスハイブースト、

付与魔法 オールエレメントレジスト

闇魔法 ブラッドチャージャー

聖魔法 聖者の陰徳…」


 レイブンはまだ防御系のバフを掛け続け、かけ終わるとポーションを飲みながらイズモ達に声をかける。


「娘よ、バフは掛けたが…効果があるかわは正直わからん…

今の主様が何をなさるか…もしかしたらポーラ様にも…」


 レイブンは二人の身を案じて心配して忠告したかったが、

ホノカがポーラに手を出すことを口にするということは、

ホノカを信じていないことだった。

レイブンはそれに口をつぐんでしまった。


 イズモはレイブンの言いたかったことを察して首を横に振る。


「大丈夫…何が起こってもポーラちゃんは私が絶対に護るから…

“金剛夜叉の雷”」


 イズモが自身にバフをかける印を結び始め、その間にポーラが攻撃をする。


「炎魔法 フレイムスパイク」


 炎でできたモーニングスターがホノカを襲うが…


シュルン


「え?」


 炎はホノカに吸収されてしまった。


 今の出来事にホノカは気にも止めていない。


 印を結び終わったイズモがホノカに攻撃をする。


「雷法術 黒雷法術」


バチバチ


 何と黒雷はホノカの動きを止め、ホノカは苦しんでいるように見える。


 そんなホノカがイズモの方へと顔を向ける。


「ーーー」ボソ


 ホノカはまた何かを呟くと…


バチバチバチ


 イズモの纏っている雷電が激しく放電させる。


「イズモちゃん!」


「大丈夫…でも…はぁ…何かされそうになって…雷が拒んだから…とんでもなく魔力を持っていかれちゃったみたい…」


 放電したイズモはEPだけでなく体力を大きく消耗していた。


 それにレイブンが速やかに対処する。


「娘!今、主様を止めれるのはお主だけだ!

EPは気にするな!お主が消費された瞬間にワシが回復する!」


 ホノカを止めれる望みが見えたレイブンは先程とは打って変わって、鬼気迫るように叫んでいた。


「わかった!」


 レイブンの勢いを当てられたのか、イズモはすぐに攻撃に出る。


「雷魔法 サンダーバインド」


「ー」


 雷がホノカを拘束して、雷で苦痛を感じているようだが動きは止まらずに雷を引き剥がされてしまった。


 そしてホノカはまたイズモを見る。


「ーーー」ボソ


「神聖魔法 ゴッドウォール」


 ホノカが何をしようとした瞬間にポーラが光の壁でイズモを護る。


「ごめん。ポーラちゃん」


「ううん!大丈夫」


(「お婆様から教えてもらった術じゃないと効果が薄い…

でも時間がかかる…」)


 イズモは雷の丘を出る前にユピテルから今の術を教えられていた。

この術には遁術の印が必要で、イズモは遁術系補助スキルを有していなかったし、装備も持っていない。


(「でもそんなこと考える場合じゃない!」)

「ポーラちゃん!ごめん、もう少し時間を稼いで!」


「うん!お兄ちゃんを止めてあげて!」  


 イズモとポーラの作戦が決まるが…


 ホノカはそれを許さない。


「ーーー」ボソ


 ポーラの壁が消えてしまった。


「え?」


「ーーーーー」ボソ


バチバチバチ


 ポーラが壁を消され困惑していると、ホノカに何かをされたイズモはまた大きく放電する。


「むっ」


 イズモにエネルギーを送っているレイブンにも影響が来ていた。


 何をされたイズモは印が途中で止まってしまった。

すぐにイズモはまた印を結び直す。


「ー」ボソ


 ホノカはそれを邪魔しようとする。


「神聖魔法 ゴッドウォール」


 ヴァレットも参戦した。


「ヴァレットさん!リントは!?治ったんですか!!」


「…今は印に集中しなさい」


「はい…」


 ヴァレットにリントの容体を聞いたが、ヴァレットはそのことは答えずに注意だけをした。


 イズモはそれに頷くことしか出来なかった。


「ーーー」ボソ


 ホノカはまた壁を消す。


 すると今度はポーラが壁を張る。


 ポーラとヴァレットが少しの間、交互に壁を張り続けると…


「ーーーーー」


 ホノカが何を呟くと今度はポーラとヴァレットが左右に飛ばされた。


 そして今度はイズモを見る。


「ー…」ボソ


「“縮地”“回避”」


 ホノカに何をさる前にイズモはその場から放れ…

いやホノカの背後に回る。


「雷法術 天満雷法術」


バチバチバチバチバチ


 雷がイズモとホノカに降り注ぎ、何とホノカの動きを完全に止めた。

しかしホノカは元には戻らない。


 イズモはそれにかなり焦りを感じてしまう。


(「マズイ…動きを止めれたけど…元に戻らない…

いつかの暴走のときみたいにホノカの頭に蹴りを入れて気絶させたいけど…

私も動けない…もう一人私がいたら…」)


「イズモちゃん!!!」


 ポーラは飛び上がり、斧を掲げていた。


 イズモはポーラが何をして欲しいか察した。


「うぉおおおおお!」


 イズモはホノカに法術を放ちながら、片手をポーラに向かけ雷を放つ。


 雷を撃たれたポーラは苦しそうにしているが止まらない。

ポーラはそのままイズモの雷を纏った斧を振りかぶり…


「元に戻ってお兄ちゃん!!!」


ガイイイイイン


 斧の柄でホノカを殴りつけた。


(神殿内部)


 ズズズズ


 神殿内部では地震が起こっているように継続して揺れていた。


「一体何が起こってる!改造して補強いるとはいえ、このままだと此処が保たない!」


 魔導具のメーターは殆どがイカれ、針が回転したり、針が吹っ飛んでいるものもあり、施設はめちゃくちゃだ。


 しかし、レイエンにとって好都合な事が起きている。


「え?日食が早まってる?」


 日食のエネルギーを溜める魔導具のメーターが上がっている。


「いや、違うエネルギーが溜まってるだけで日食はまだだ」


 レイエンは困惑しながらも事態に喜び始める。


「いいぞ…いいぞ!やっとツキが回ってきた!もう十分の一が溜まる!これなら日食を待たずに儀式でできる!!!

ハッハッハハハハ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ