37.気合いの入った呪い
「ふぅ。で、どういうことだ?」多少落ち着いたので、詳しく話を聞く。
「えーとそのままなんだけど···他の神達が悪ふざけをしたっていう···ちなみにどんな呪いかっていうと···」
神様の話を詳しく聞くと、
恋愛神»俺=女の子関係のトラブルに巻き込まれ易くなる。というより巻き込まれる。世界の半分のトラブルは君の周りにあると言っても過言ではない。むしろ足りない。らしい。
鍛治神»ココナ=絶望的に鍛治が出来ない。
豊穣神»アンナ=絶望的に身体が成長しない。
貧乏神»クラウ=絶望的に商売が出来ない。
早苗=無し
「何か俺だけ気合い入ってんな恋愛神!あと前も思ったけど何で早苗何もねぇんだよ!」
「あ、それはどんくさすぎて悪戯したら死にそうだかららしいよ」
「····賢明な判断だ」
「と言うかシミュレーションしてみた結果死亡率が130%になったらしい」
「それはおかしいだろ!?」絶対以上に死ぬって何事?
「まぁ、そう言う事だから、呪いを解いてあげるよ!」
「ああ、頼む」良かった、呪いは消えるのか。ふぅ。一安心。
「じゃあ、女の子達から解くね。」「ああ、わかった」レディファースト、だな。
「ん~~~~ていっ」何か力を貯める系の声だけど、何かもう可愛いから気迫がない。
「ん~!?ちょっと!直人君!集中が乱れるから止めてくれよ!」え、でも、ちょっと、それは、難しいっていうか、無理って言うか、後このよくわからない空間から行動して世界に届くの?っていうか。
「届くよ!あと、あの世界の名前が会議で決まったんだ」「そういえば、地球的な名前無かったな」
「そうそう、やっと決まったんだ。その名も···ニューワールド!」
「·····え?マジかよ」神々のネーミングセンスってどうなってんの?
「な、何でだよ!いい名前じゃないか!ほら、新しい世界って感じで!」いやまあ、英語にしただけだよね。
「ちなみに、他は?」
「え、えっと、新しい世界とかアースとかゼウスワールドとか神々のオモチャ箱とか·····」さいごのやつ考えた神酷すぎんだろ!?
「ちなみにニューワールドは神々のオモチャ箱と一票差で決まったんだ」考えた神が酷いんじゃねぇ!神サイテーだ!
「ぼ、僕はニューワールドに入れたよ!」必死に神様が酷くないアピールをしている。ああ、そんな姿見せられたら弄るしか無くなるじゃないか。(これは無意識で考えているので、神様には読めない)
「でもなぁ、渡す筈の支度金を渡さず、自主性を蔑ろにして、無給でゴブリンが大量発生している森に初心者を放り込み、翻訳の腕輪も渡さず、挙げ句説明不足で命を危険に晒すような神様だし···」
「そ、それは悪いと思っているよ。て、あれ?支度金渡してなかったっけ?」「うん、まだ残ってんの?」
神様が青い顔で冷や汗っぽいものをたらしながらしどろもどろに答える。
「そ、それは、その、やむを得ない状況でだね?決してその無駄にしたというわけではね?ないよ?」これは何かあるな、と思った俺は
神様に詰め寄って「で?何した?」「え、えと。ニューワールドの屋台とかの食べ歩き、しました」なんだ、それだけか。変なことに使ってないならいいか。あー、それにしても真っ赤な顔でぷるぷるしてる神様可愛いなー。
「ふぇぇ」おっと羞恥が限界に達したのかペタンと座り込んでしまった。あーもう神様の行動の全てが俺の嗜虐心をくすぐってくる。でも自重しないとな。あ、でも、余裕なくなるとキャラ変わるのは、個人的にポイント高いと思います。
あれ?今回の目的なんだっけ?




