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血癒島  作者: 野良クリ
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第三話「模擬戦1」

「これからチーム対抗の死なない殺し合いをやるにゃ! 野郎ども、死なないとは言っても使用する弾丸はゴム弾っ当たると死ぬほど痛いっ! ルールは――」

 船内の食堂におっさん率いる米軍の特殊部隊とヴィーシャ一行が集結する。二組を取り囲むように観戦目的の職員が集う。食堂の中央に簡易的なステージが急ピッチで作られた。女性職員がマイクを持ってステージに立つ。なぜか猫耳を着用して司会をしている。

「――生き残れっそれだけにゃ! 簡単に言えばチーム対抗のバトルロイヤルにゃあああああああああ! 勝ちたいかにゃ! 豪華賞品が欲しいかにゃ!」

「うおぉおおおおおおおおおおおおおお」


 熱狂がすごい、歓声がすごい。

 大音量の声が船を揺らし熱気が湿度の上昇を促す。


「武器と装備はここから好きな物を好きなだけ持って行くといいにゃ」

 テーブルの上にずらっと銃器と装備品が並んでいる。ハンガーラックには様々な会社の防弾チョッキが掛けられおり契約兵たちがショッピングを楽しむように試着したりしている。すべて日本政府が用意した物品だ。模擬戦は政府としても寝耳に水のため弾薬は実弾しか用意されていない。海上保安庁の在庫にもゴム弾などない。おっさんが不満を口にしながらも上層部に掛け合って調達する運びになった。


 近衛はメインウェポンとして『HK416』サブウェポンとして『Mk23』を小鳥はメインウェポンとして『Mk18』サブウェポンとして『SIG P228』を選択する。


 床に木箱が置かれている。その中にはスタングレネード、スモークグレネード、インパクトグレネードが卵のパックのように綺麗に並べられている。インパクトグレネードは衝撃波を発生させ敵を無力化する非殺傷兵器だ。プロのラグビー選手やお相撲さんにタックルされたとき以上の衝撃が半径約三メートルまで伝わり敵兵の意識を奪う。近衛は特戦群時代に威力を直に体験したことがあるがめっちゃ痛いと評価している。ごくまれに暴徒鎮圧用としても使われる。


「準備が出来たみたいだから始めるのにゃ!」

 模擬戦の舞台は巡視船の船内だ。おっさんのチームは東側、ヴィーシャのチームは西側からスタートする。勝利条件は敵の殲滅だ。



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