第一章 第二話 火種
先生がホムラ、ルミナ、クルスの3人に教えるものとは――
(今日も日があたたかいなぁ…)
空の光を一身に受けながらホムラは太陽に微笑む。
「ごめーんふたりとも!遅くなっちゃった」
ルミナが息を切らしながら走ってきた。先生といったい何を話していたんだろう。
不思議と笑みを浮かべた先生も遅れてやってきた。
「先生なにかあったの?」
「いえ、なんでもないですよ」
先生が誤魔化した!さては何か隠してるな…
「ねえルミナ、さっき先生と何を――」
「先生、稽古再開しようぜ」
クルスはそんなことお構い無しに言った。
「そうですね。では今回の稽古ではおさらいをしてもらいます。以前教えたことをおぼえていますか?」
「はい先生!魔法です!」
ルミナが間髪入れずに答える。
「そうギフトです。ギフトは魔力を燃料として使います。人間も魔族も同じように魔力を持っていますが、魔力を持っていてもギフトを持たない人間は少なくありません。ギフトは特別な力というわけです」
「たしか扱えるのは一つの能力だけで、大半は一般的な魔法を持つ。一部には特異な魔法を持つやつもいるって話だったな」
「ええ、そうです。そして君たちはなんとギフトをもっています」
たしか僕のはローギフトの火を操る力だったな。火種がないと何もできないけど…
「ホムラにはこのライターを差し上げます。このライターは魔力を注ぐことで火をつけられる仕組みになってます」
「ありがとう先生!これで僕もギフトが使えるよ」
早速このライターで試してみるか。ボオッ…
ライターの金属音とともに火がついた。これにさらに魔力を加えて…
「ストーップ!ホムラ、魔力の加え方が雑です!戦闘において魔力の調節は鍵になってきます。魔力がそこを尽きてしまってはギフトもなにもありませんよ。一気に注ぐのではなく、順々に注ぎ足していくイメージです」
先生の言う通り慎重にやってみよう。ボオオッ…!このくらいの火力でやってみようか―
「焼却!」
ゴオオッ…!
木は唸り声をあげて燃え上がった――




