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LAST FLAME  作者: 久遠恵悟
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第一章 第一話 黄昏

燃え盛る魔王城にて、ふたりの男はそれぞれの想いを胸に覚悟を決める。分かたれたふたりの進む道とは―

 木々が不動を貫き、鳥や虫すら唄わない森を突き抜け、丘にたどり着いた。淡い希望を胸に顧みるも、広がったのは無情にも希望を灰燼に帰すかのような光景だった。

 (もう二度と戻れはしないのだな…)

 黒色の混じった紅蓮につつまれる城を遠目にアルスの頬を雫が流れる。

 その雫がこぼれぬように拭い、城を背に再び歩みだしたアルスは誓う――

 

(ここで終わり、ここから始まる…)

 燃え盛る城の頂上で男は夜空と抱擁をかわす。天に浮かぶ朧月はまるで彼にだけ笑いかけているかのようだった。

 「フッ……ハハハハハハ…!」

 この世のすべてを嘲るかのように笑い、赫の広がる大地を見下ろし男もまた誓う――


 『このほのおですべてを――』

 

 「照らす!」  「奪う!」




 ―――い


 ――せい


 「先生!」

 そう呼ばれてはっとした。

 「ごめんなさいルミナ、少しぼうっとしていたようです」

 苦笑交じりに弁明する。

 「らしくないですね先生がぼうっとするなんて。大丈夫ですか?先生どことなく哀しそうですけど…」

 やはりルミナは人の感情を読み取るのが上手な娘だ。

 「大丈夫。先生はいつも通り元気いっぱいですよ!ただ、ちょっと昔のことを思い出していただけです。」

 その言葉を聞いて安堵したのかルミナは微笑みをうかべた。

 

 「おーいルミナー、先生ー!稽古の続きしよう!」

 その声の方に視線を向けると、そこにはホムラとクルスが立っていた。

 そうだ。私は今この子達に稽古をつけているのだった…。

 「今行くよー!」

 そう言いながらルミナが二人のもとへ駆け出した。

 

 遅れて私も彼らのもとへ歩みを進めた。

 いつまでも過去に囚われてはいられない。今、私は先生なのだから―

 



はじめまして久遠です。初めての作品で表現がうまくできなかった部分も多々ありました。表現の意見や感想または質問など書いてもらえると嬉しいです!

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