表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/2

序文 ――これは、その旅が始まる前のことから、語る

 影が、形を持っていた。

 峡谷の壁から滲み出るように現れた影は、人の形に似ていたが、輪郭が定まらない。集まっては散り、散っては集まる。その影が、一つの方向に向かって動いていた。

 アウラ、と、ノアは叫ぼうとした。声が出なかった。

 代わりに、体が動いた。影の前に立ちはだかった。手を伸ばした。影に触れた瞬間、手が触れた場所から波紋のように歪みが広がり、影が後退した。

 ――これが、俺にできることだ。

 ノアは思った。大きくはない。正しいかどうかもわからない。でも、今できることをするしかない。

 カルノを出た日から、四十日が経っていた。

 ――これは、その旅が始まる前のことから、語る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ