第百三十二話 社交シーズン始まる
この作品を選んで、お読で頂き、ありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて、楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はその晩、エイリと共にサディオスと一夜を共にして、サディオスは最初に私を抱いて勢いを付けてからエイリを抱き、何とか初夜を無事に迎える事ができてエイリは笑顔でサディオスに礼を言って、余韻を噛み締めながら眠りに就く。
私は他の聖女達から希望があればサディオスに抱いて貰う様に考えていて強制をする心算は無く、サディオスもそれが良いと賛成で、基本的にはセイナとユリアを抱ければサディオスは良いと思っている。
その日から、ルミナ達側室の五人はユリエラとサーラの指導の下でポンション作りに勤める事になり、セイナはユリアと共にセイナタワーへ出かける準備をする。
ムーブルリア伯爵家の主催する夜会まで、そんなに日が無くなり、着て行くドレスなども決めなければならいので、今まで製作したドレスから選ぶ事にする。
選んだドレスから其れに会うバックやアクセサリー、そして靴のチョイスをして後は香水なども作る事にした。
セイナは、香水の原料はセイナタワーの庭園にある花壇からラベンダーの花を選び、その花からエキスを抽出して香水を作り、セイナは手の甲に軽く吹きかけて香りを確認する。
「うーん、中々いい香りね、そんなにきつくも無く爽やかな感じたわ、ユリアは如何かしら」
「はい、とても爽やかな感じで良いと思いますわ、それに鼻に香りが残る不快感もありませんわ」
「ア~、キツイ匂いだと、何か鼻先に香りが残る感じがあるものね、其れは流石に私も嫌だわ」
「でも、私も公爵家に住んでから、毎日お風呂に入ってますが使っている石鹸も良い香りがしますね、あれは良いと思いますわ、ですから私はここに来てから香水は使用してませんもの」
「そうか、私は当り前だと思っていたけど、貴族でも毎日お風呂に入る事は無かったのよね、王家でもそうだったしね」
「そうですね、私も実家に居る時は週に二回か多くて三回くらいでしたね、お湯を溜めるのが大変ですからね」
「でも、最近では魔導給湯器を商会で販売しているから、大分普及し始めたみたいだから毎日入れる様になるわね」
「その様ですね、実家の方でも購入したようですよエミリアお母さまが王城で使っているのを見て、王妃様に注文してましたわ」
「でも、石鹸か、それも販売するのも良いわね、給湯器が普及すれば売れるかもね」
「それは良いと思いますよ、香りの好い石鹸でしたら女性は喜んで買いますわ」
セイナは改めてユリアに言われて石鹸も販売する為に製品化する事を考えて、原料を如何するか考える事にした。
「ユリア様、此のドレスは薄い水色なので、靴もそれに合わせる感じで良いでしょうか」
クリハはユリアに、艶のある薄い水色の皮で出来た靴に可愛いリボンの付いた物を持って来てユリアに見せる。
「うん、良いと思うわ、セイナお姉さまは如何思いますか」
「そうね、私もそれで良いと思うわよ、色が違い過ぎると逆に靴が目立つと思うから、ユリアの美しさを損なう事に為りかねないもの」
「それではこの靴で決定と云う事て良いですね、其れでは何か箱に入れておきますね」
「お願いね、クリハ、色々とありがとう」
「いいえ、私の趣味みたいなものですから楽しんでやっていますよ、其れでは一旦失礼しますね」
クリハは嬉しそうにしながら工房へ戻って行く。
「セイナ様、魔導列車ですが後一週間くらいでテスト走行できる処まで出来上がっていますよ、後は列車のボディを作って装着すれば完成します」
「エンリ、お疲れ様、もう、其処ま出来たのね、ありがとう、頑張ってね、私もテスト走行を楽しみにしているわ」
「はい、私も楽しみですよ、今は毎日が充実してますよ、ライハが魔導トラックの製作も併せて試作品を組んでいますよ」
エンリは楽しそうにセイナに報告をする。
「まぁ、その前にユリアは伯爵家の夜会があるのよね、エルフィを同行させようかと考えているわ、エルフィなら、影を使い細かい立ち回りが出来るからね」
「心配して頂きありがとう御座います。お姉さま」
ユリアはセイナに心から感謝をした。
そして、社交シーズンが始まり、サディエンス伯爵家から招待を受け、サディスとユリアは朝早く馬車で出発し、その夜は伯爵家に泊まる事になっていた。
侍女としてエルフィがユリアに付き添い、同行し、サディスもエルフィが付いて来たので、少し安心している。
サディエンス伯爵はダイジョン都市の件でセイナにお世話になっているので、招待状を送ったけども、出産したばかりなので、代理に第二夫人で妹のユリアを出席させる旨の手紙を送っていた。
セイナとしても、親交のある伯爵様なら、公爵夫人としてユリアをデビューさせるのに好都合と考えて代理で行ってもらう事にした。
サディエンス伯爵はサディスとユリスの公爵家夫婦を出迎え、侍女の姿のエルフィを見た時に、三人に非常に丁寧に応対をしてくれた。
宴が始まりサディスの隣にいるユリスを見て会場がざわつき、ユリスの美貌と美しいドレス姿に会場に居る男性は皆が見惚れていた。
会場にいる貴婦人や令嬢も、あの不良物件と知られたユリスの変わりように驚きを隠せず、神々しささえ感じられる程に美しかった。
最早、不良物件と云われていた時の自信のなさで視線を気にして小さくなっていた頃のユリスとは全くの別人に様に見えている。
エルフィも会場を見回して敵意や悪意を向ける貴婦人や令嬢が居ないか、目を光らせて、注意深く観察をしている。
若干の悪意を向けていた令嬢が数名いたが流石に公爵家の夫人でもあり、その美しさに嫌味を云う程の度胸がある令嬢はいなかった。
しかも、ユリスが身に着けているドレス、靴、宝飾品などは今の流行の物とは全く別格のもので、どれも見た事の無い素敵な物ばかりでそちらに注目が集まっていた。
会場内に音楽が流れだし、ダンスタイムが始まりユリアはサディスと二曲を程踊り、主催のサディエンス伯爵夫婦の処へ行き一息入れている。
「ユリア様、そのドレスなどは、商会の商品なのですか」
伯爵夫人がユリアに興味深く尋ねてくる。
「はい、近いうちに店頭に此れと同じ様な物が並ぶと思いますよ、此のドレスなどは、お姉さまが私の為にデザインして下さり作ってくれた物なのですよ」
「お姉さま、え~と、まさかセイナ様ですか」
「はい、そうですよ、とても優しくて素敵なお姉さまなのですわ、妹になれて、私は幸せなんです」
「まぁ、それは羨ましいですわ、あの噂ですが、ひよっとして摩訶不思議な能力でも頂けたんですか」
伯爵夫人は周りを確認して、小さい声でユリアに聞いて来た。
「はい、妹の契りを交わしまして魔法が使える様になりましたの魔力量もたいぶ増えましたわよ」
ユリアは色鮮やかな扇で口元を隠して、小さい声で夫人に伝える。
「ア~、そうでしたね、以前は魔法が使えず不良物件と揶揄されてましたものね、でも、良かったですね、此れからは馬鹿にされずに済みますわね」
伯爵夫人も、口元を扇で隠して小さい声で話した。
「はい、でも、お姉さまと毎日一緒に居ると日々新しい発見があって、とても充実していて今は自分の事で些細な事が合っても余り気にしなくなりました」
それから二人は暫くの間楽しく会話を楽しみ、サディスも伯爵と楽しく会話を楽しみエルフィは周辺を警戒していた。
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