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海へ!その③

水着回なり。


 フォースの町に無事到着した。

 もちろん、目当ては海!イベント?できたらでいいんじゃない?


 だって今回は休暇なんだしね。

 海でのんびりしたり、普段食べられないようなもの食べたりがメインでしょ。


 そういえば、山に行くってなってたら何をすることになってたんだろ?


「……温泉があるんだ。あとは花火大会とかもだな。


 ……去年の夏は山に行ったんだが・・・。」


 温泉かぁ。でも、冬に行けるんならそっちの方がいいかも。

 ん?去年?温泉?


 あれ、そういえば僕が来る前って男はトムさん一人じゃなかったっけ・・・?



「……一人で風呂につかって、一人の部屋で寝て・・・。辛かったなぁ・・・。」


 トムさんが遠い目をしていらっしゃる!?

 ごめんなさい!そんなつもりじゃなかったんです!

 というか、なんでそんあことがあったのに山に行きたいだなんて・・・。


「……リベンジ、にな。今年は虎徹がいる。それにもともと山派だからな。俺は。」






 フォースの町から少し離れたところに目的の海水浴場があるので、もう一度馬車で移動中。




「そう言えば、皆さん水着は持ってます?」


 水着?

 そうか。海に入るなら水着がいるのか。しまったな。準備してないや。


 周りを見ればそのことに気づいてなかったのはプレイヤーだけ・・・「水着なんて持ってないですよ!?」


 

 訂正。なぜかミレイさんも慌ててる。

 なんで?



「水着なんて、ただのネタ装備じゃないですか!」


「いや、そんなことないよ?ちゃんとした性能のだってあるから。」


「絶対高いやつじゃないですかそれ!同じ値段でもっと性能のいい水中用装備だってあるはずです!」


「いや、でもここにほら。もう用意してあるんだし、ね?。」


「ね?じゃないですよおおおおお!なんでこんなところにお金かけるんですか!

 普段の!金の亡者のアシュリー先輩はどこに!どこに行ったんですか!」


「お金はしかるべきところで使うべきっていうのが私の持論なのよ。ほら、着よ?可愛いのとりそろえてあるよ?」


「私は着ませんからね!?」



 いや、一連の会話の状況がつかめないんだけど。


 なんでミレイさんはあんなに嫌がってるんだろ?



「何がなんだかよく分からないって顔してるねえ。

 まあ説明するとだね、『水着』っていうのは防御力はぼゼロの紙装備なんだよ。一応、水中での行動がしやすくなるっていうメリットはあるけどね。」


 ふむふむ。まあそりゃそうだろうね。布の面積がほとんどないわけだし。


「で、海だろうとどこだろうとモンスターは現れる。そんなときに水着なんて着てるわけにもいかないってことでネタ装備扱いされてんのさ。


 水中で行動しやすくなるような効果を持った普通の装備があるのもそれに拍車をかけてるねえ。」



「で、にゃぜかアシュリーは水着を着せることにご執心にゃんだにゃ。

 ・・・ミレイみたいに性能を盾にして断ろうとすると、どこかからかやけに高性能にゃ水着を引っ張りでしてくるしにゃ・・・。」


 あ、これ被害者の顔だ。

 前来た時に思いっきり遊ばれたって感じだ。


「というか、にゃんでアンジェラもちゃんとした水着を持ってたのにゃ!おかしいのにゃ!自分だけ辱められるのは納得いかにゃいにゃ!

 

 ・・・そのせいでまた自前で水着を用意しなきゃいけにゃかったし・・・。もう散々にゃ。」



 ・・・とりあえず、一つ言いたい。

 それ(だまってるの)、あなたもやってますよね?現在進行形で。




       ◆ ◆ ◆



 あのあと、結局押し切られ全員が水着を着ることとなった。(ちゃんと男子用の水着も用意されていた。)


 用意されていたはずなんだけど・・・。


「なんで花月さんはふんどしなんです!?」


「いえ、こちらの方が動きやすいかと思いまして。」


 いや、そうじゃなくて、いやそっちもだけど。

 なんでふんどしなんて持ってるのさ!?


「水中で戦うというのも面白そうだったので。ついつい衝動買いをしてしまいました。」


 うん?いや、まとも?

 てっきり『男と言えばふんどしでしょう』みたいな理論が来ると思ってたけど、念のため水中戦の対策をしようっていうのは普通の考えなのでは・・・?


 うん。違うな。百歩譲って水中戦の対策を練るにしても、ふんどしを買おうって選択肢はないわ。



 

「にゃははは!勝った!」

「ミルクさん・・・。それ、ズルくないですか・・・?」

「誰がなんと言おうともこれは水着なのにゃ!!」


 ミルクさんは体がすっぽり隠れるやつを着てる。

 アシュリーさん的には疑惑の判定っぽいが、押し通すつもりのようだ。


 ちなみに、アシュリーさんは普通のビキニを着てる。

 でも、あれ、胸を盛ってるような・・・。だって普段は断崖ぜっp「虎徹君、何か言いました?」


「い、いえ、なにも?

 海がきれいだなーって思ってたところですよ。あははははは。」



 さて、他のところに目をむけようかな!



「うう・・・。恥ずかしいですよう・・・。」

「ミレイの、おっきいねー!りんごも大きくなれるかな?」


 ミレイさんのは・・・普通のビキニなんだけどなあ。

 なんでアシュリーさんとこんなにも印象に差があるんだおっと思考中断思考中断。


 なにも考えてないですから睨まないで!?


 で、りんごはスク水。誰だ、こんな文化を持ち込んだ奴は。しっかり胸のところにひらがなで『りんご』って書いてあるし。

 いいぞもっとやれ。


 細かいことはさておき、似合ってるなあ。違和感がない。でも、りんごはウサギの状態になってればいいのでは・・・?



「ねえねえ!似合ってる?」

「う、うん・・・。可愛いよ。」

「へへん!さすが私ね!


 で、ど、どう?虎徹も可愛いと思う・・・?」


 ああうん。似合ってる似合ってる。


 ルファちゃんはフリルのついた水着で子供らしくてかわいいと思う。ただ、少し背伸びしすぎかな感は出てるけどね。



 

「おー。ホントに羽がついてる・・・。」

「いや、あんまり触らないで、ひゃん!もらえますの!?」

「シックセンにこういう人いたなあ。どうなってんだろうね。」

「だからそれ以上触らないでくださる!?」


 アンジェラさんは肩のところに羽があるので、邪魔にならないよう、肩が出るタイプの水着になっている。

 舞宮さんと葉月さんはワンピースタイプだ。

 三人とも非常によく似合っている。アシュリーさんグッジョブである。



 というか、今更ながら女子率高いな・・・。

 なぜか他のお客さんもいないし・・・。


「ちなみにここはあたしの私有地だからね。

 好きに遊んでいいよ、と言いたいところだが何人か注意してもらいたい人がいるさね・・・。


 まあ、節度を守ってハメ外しな!」


 

 私有地・・・?

 え?この三百メートルくらいあるような砂浜全部?


 うわあ、金持ちだなぁ・・・。



 


 さて、今回の締め。

 神様仏様運営様。この光景を見せてくれて・・・ありがとうございます!



頭の中に絵は浮かんでくるけども、言葉にできない・・・。

作者は絵心が欲しいよ・・・!(切実)


次回『イベント崩壊す!その①』でまた会いましょう!


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