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雨宮くんと櫻木さんがイチャイチャ(※自覚無し)でお送りする青春応援委員会!!  作者: いちごモンブラン


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4/20

自信を持て!

「何とかなったな…。」

「そうだねぇ〜…。」


 見事約束を取り付けることに成功した俺達はホッと胸を撫で下ろしていた。


「一先ずここまでは上出来だな。しかし…最後の佐藤さんの反応…、少し気になるなぁ…。」

「やっぱり?雨宮くんでも気づくくらいだもんね…。」

「おいおい。あまり馬鹿にするなよ?こう見えてめっちゃ鋭いぞ俺は。女子の気持ちなんて簡単に分かっちまう。将来、結婚詐欺師か悪徳ホストにならないか不安されていたくらいの男だぞ。」


 自分でもわかるくらいのドヤ顔をした。


「それはない。」


 バッサリと切り捨てられる…。顔を見るに栞には何か心当たりでもあるのだろうか…?


「それで結婚詐欺師さん、先程の女子の態度をどう見ます?」


わざとらしく栞が尋ねる。やはりそこが引っ掛かるようだ。


「まぁー十中八九、サッカー部内に気になるやつでもいるんだろう。そこまではいい。俺達にとっては。でもなぁ…」

「その相手が誰なのか…。」


苦悩の表情を魅せる俺に、栞が被せる。


「それが山本ならこれ以上ないんだが…他の相手だとちょっとなぁ…。」


山本は見事玉砕するだろう…。


「でも私達の目的はあくまで応援でしょ?」

「ああ、そうだ。」


依頼人の山本には申し訳ないがそれが俺達、青春応援委員会の矜持だ。

たとえ佐藤さんの気になる相手が山本ではなく他の生徒でも、そいつと佐藤さんが青春を謳歌する可能性だってある。それは山本もそうだ失恋したからといってそれで全て終わる訳ではない。その過程すら青春と呼ばれるものの一つだ。


「俺達はただ、出来ることを精一杯やるのみだ。」

「ふふっ…そうだね。」


栞は隣で微笑みながら青臭い理想を肯定してくれた。


「それじゃ、山本くんに報告しようか。」

「そうだな…山本のはっと…」


俺は先日交換した山本の連絡先を探すためスマホをスクロールした。


「あったあった。え〜と、進展あり!放課後部室に顔を出せっと。」


山本へ簡易的なメッセージを送る。


「これでよし。とりあえずこれでいいだろ。」


キンコンカーン


「やばっ!!予鈴だ!!早く教室に戻ろう。」

「そういえば、次の授業って課題があったけど雨宮くんやってきたの?」


唐突に栞がそんなことを聞いてきた。何を言ってるんだ栞は。まったく当たり前のことを聞いてくるなよ。……当然……。


「やばい!!忘れてた!!栞、課題のノート写させてくれ〜!!」

「もう!やっぱり忘れてた…。これで何回目よ…。」


とほほ…中々格好がつかないな。



放課後、山本と打ち合わせをするために部室で栞と待機。

外からは運動部らしき活発な声が部室内で木霊していた。何だか二人で聴いているとノスタルジックな気分になってくるのは気のせいだろうか…。その状況を変えたのは慌ただしい来訪者な足音だった。

ガラガラと勢いよく開くドアが悲鳴を上げた。


「話がついたんだって?」


待ち人来たれり…。息を上げた山本が現れる。その額には若干の汗が滲み、教室からダッシュで此処まで来たことを窺わせた。


「お前なぁー。ドアだって古いんだから丁寧に扱えよ。」

「あっ…ごめん。」


入って来た時とは反対に優しくドアを閉める山本。余程焦っていたのだろう。


「それで、どうなった…?」


山本は恐る恐る聞いてくる。


「俺達に掛かれば余裕のよっちゃんよ!!ばっちし話は通しといたぜ。」

「古っ。」


隣で栞が茶々を入れてくる。


「おほんっ、とりあえず週末の試合に誘うところまでいったぜ。」


おおーという感性が聴こえてくる。


「具体的には俺と栞と佐藤さんの三人でサッカー部の男子を品定めをすることになった。」

「それはどういゆこと。」

「細かいことは気にするな。とりあえずお前はその練習試合で佐藤さんのお眼鏡に叶えばよろしい。」


俺がそういうと、山本は俯いてしまった。


「どうしたんだよ?そんな暗くなって?」


さっきまでとは対称的になった表情に理由を尋ねた。


「だってよ俺Bチームだろ?普通そういう試合を見に来る人はレギュラーとか目玉の試合を見観るものだろう?ましてや男子を応援に行くなら尚の事だ。」


山本は自分が活躍したところでそもそも佐藤さんの視界に入らないと思っているのだろう。確かにそういった側面は何処にでもある。実際練習試合を見に来る人の殆どがAチームの方を観るだろう。だが…。


「なぁー山本。お前のいけないところはすぐ卑屈になるところだ。」


俺は言葉を続ける。


「俺もそうだったから分かる。自分がどんなに頑張っても意味がないんじゃないかとか誰も自分を認めてくれないんじゃないか…。そう思った時も沢山ある。確かにそうかもしれない。」

「でもそれは全てを出し切ってからでもいいんじゃないか?」


俺は山本に答う。


「Bチームでも何だろうが出し切った人間にそう悪い評価を与えるやつはいないと思うぞ!少なくとも俺達は。」


栞が頷く。


「きっと佐藤さんも全力な人を好きになる人だと思うよ。」


俺の問答に栞はそう付け足した。


「全力かぁー。よしいっちょやってみっか。」


山本の顔はさっきまでと違い晴れやかな感情で満たされていた。


「その意気だ。俺達も応援頑張るからな!!」

「ありがとう。此処に相談に来て良かった。」


俺達も良かったよ。そう言って貰えて…。












































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