最後の図書館司書
誰もいない図書館では、ロボットたちだけがいつもみたいに働いていた。わたしはそれを、カウンターの向こうから一人で眺めている。何しろ、この図書館には百年近く、誰もやって来ることなどないのだから。
ところがある日、騒々しい足音とともに二人の人間が姿を現す。銃を持ち、緊迫した面持ちのその二人に向かって、わたしは言うのだった。
「――ようこそ、いらっしゃいました」
けど、どうも様子がおかしい。その二人はぎょっとした表情を浮かべて、こちらを見るのだった。ようやく現れた、初めての来館者だというのに――
(17/6/14~17/6/19)
ところがある日、騒々しい足音とともに二人の人間が姿を現す。銃を持ち、緊迫した面持ちのその二人に向かって、わたしは言うのだった。
「――ようこそ、いらっしゃいました」
けど、どうも様子がおかしい。その二人はぎょっとした表情を浮かべて、こちらを見るのだった。ようやく現れた、初めての来館者だというのに――
(17/6/14~17/6/19)
1(Welcome to this world)
2021/12/16 00:00
2(図書館)
2021/12/17 00:00
3(初めての来館者)
2021/12/18 00:00
4(自律型図書検索支援ヒューマノイド)
2021/12/19 00:00
5(暴動とニボシ)
2021/12/20 00:00
6(猫に食べられて、人間に食べられないもの)
2021/12/21 00:00
7(神様でもするべきじゃないこと)
2021/12/22 00:00
8(戦う理由)
2021/12/23 00:00
9(記念)
2021/12/24 00:00
あとがき
2021/12/24 00:00

