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【Web版】奈落の底で生活して早三年、当時『白魔道士』だった私は『聖魔女』になっていた  作者: tani
第一章 オルフェノク地下大迷宮脱出編

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ひとときの休息

 タルトの活躍といったらそれはそれは本当に素晴らしいものです。


 どんどん【オルフェノク地下大迷宮】を進む私たちですが行く手を阻む魔物たちはたくさん出現しました。

 しかしながら、迷宮最強のフロアボス──カタストロフドラゴンのタルトには関係ありません。


 小さい体でステータスも本来より大きく下がっているにもかかわらず力の限りを尽くして魔物たちを倒していきます。

 

 タルトが魔物を減らしてくれているお陰で私も魔力を多く消費せずに済む。こちらとしても非常に助かっていますね。


 そして何より私の役に立ったことに喜ぶタルトが可愛いんですよ。

 喜びを全身で表現している姿はとても愛らしいのです。

 初めて会った時は巨大なドラゴンで少しだけ怖かったけど今は元の大きさでも可愛がれる自信があります。

 これは親バカならぬ主人バカなのでしょうか?


 そんなタルトとの冒険も4時間が経過しようとしています。最下層から390階層までの時間も加えると9時間ぐらいですね。


 ずっと歩き続けたり戦闘を繰り返していますが疲れはまったくありません。タルトからの補正数値でステータスが大幅に上昇しているのも関係しているからでしょう。


 9時間が経過したところで進んだ距離はというと、最下層である400階層から始まって現在374階層まで進みました。

 各階層は広大なだけあって上に続く階段を見つけるのにも一苦労です。これでも速い方ですよ。

 

 ここからさらにペースを早めて行こう──と思いましたが魔物が徐々に強くなっているのを確認しています。

 

 魔物は夜になると強さが増し活発になると言われています。

 何故そうなのかは解明していません。

 もしかしたら外界からの情報が遮断されている間に解明されているかもしれませんが今の私は知らない情報です。


 それで夜間の移動については中断することにします。

 おそらく私とタルトであればこのまま移動を続行しても問題ないと思います。

 しかし、体は問題なくともお腹は空くので一度休憩も取るべきでしょう。


 適度に広い場所を見つけて夜営の準備を始めます。


 まずは魔物が襲い掛かってこないように結界を張ります。

 隠密のスキルがありますが、まだまだ下層なので強い魔物に気付かれる可能性があります。完全に気付かれていなかったら戦闘なんてしていませんし。

 結界は聖光魔術──【聖光領域結界(ホーリーフィールド)】を使います。

 強度は私の『魔力障壁』と同じです。だから破られる心配はないでしょう。


 次は食事の準備ですね。

 まあ、あるのは途中で狩った魔物の肉しかありませんがね。


 魔物の肉は美味しいものもあります。

 しかし大抵の魔物の肉はハズレです。私があまりの不味さに何度口から虹を生み出したことか……。


 そんな苦い経験をし続けたある日、条件を満たして獲得したのが『悪食』というスキルなのです。



───────────────


 スキル 『悪食』

 条件・魔物の肉を500回食する

 権能・どんな魔物の肉でも味が多少良くなる

   ・魔物の肉により生命力、魔力、持久力が回復する


───────────────


 

 個人的には多少ではなくかなり味が良くなるになって欲しかったなと思っています。


 悪食を獲得してからは魔物のハズレ肉も本当に多少はマシになりました。それでも破壊的な不味さに口から虹を生み出すこともありますけどね。


 魔物の肉しか食べていないので地上の美味しいご飯が恋しくなってきました。地上に出たら最初に美味しいものを食べに行きましょう。これは絶対です。


 タルトも私のスキルを獲得したので悪食を持っていますが元々魔物なので魔物の肉を食べるのに抵抗はないのでしょう。

 今も夢中でムシャムシャ食べています。口いっぱいに頬張る姿も可愛いんです。


 そしてタルトはお腹いっぱいになって満足したのか眠ってしまいました。


 タルトの寝顔を見ていると何だか私まで眠くなってきます。

 魔物の活性化が解けるまで私も少し眠るとしましょう。

 例えダンジョン内でも【聖光領域結界(ホーリーフィールド)】の中は安全なので心配ありません。

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奈落の底で生活して早三年、当時『白魔道士』だった私は『聖魔女』になっていた4
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