十一話:突破口
その日、曹操は飽いていた。
正確には、その日も曹操は飽いていた。
「ねえ、桂花。この退屈な攻城、今日で何日目だったかしら」
左右で結んだ金髪を縦に巻いて肩まで垂らした特徴的な髪型は、曹操の気分とは裏腹に本日も美しく纏まっている。意志の強そうな天色――露草色の瞳からも陰りは見つけられないのだが、その双眸は退屈そうに細められ、形の良い細い顎をやや上向けている姿から、機嫌が宜しくないのだと周囲からは見てとれた。
彼女が自分と同程度に背の低い――丁度五尺、百五十センチ程度の――軍師に向けた問いも、昨日と全く同じ台詞。返される答えが分かっている、ただの確認であった。
「は。袁紹が攻撃を開始して、七日になります」
「そう。今日もいつもと同じよ。敵軍もしくは連合軍の誰かが何らかの動きを見せない限り、出来るだけ無駄な消耗を避けるよう全軍に徹底させなさい」
「御意」
桂花と呼ばれた軍師――荀彧が了承の後に下がっていく。猫の耳を模したかのような頭巾が彼女の頭で揺れるのを眺めながらも、曹操の心は思考の海を泳いでいる。
当然だが、現在攻め落とさんとしている虎牢関について考えていた。
汜水関を落とした連合軍が、その後にごく小さな関を二つ潰して辿り着いた砦こそ、難攻不落と名高い汜水関より更に難所と推測される虎牢関である。
とは言っても、砦の両側を高い絶壁で挟まれた頑丈な要塞なのは汜水関と同じ。軍勢を展開するための道幅はむしろ虎牢関の方が広いくらいであった。
故に袁紹軍が関の正面に陣取り、対黄巾党本体戦の時のように、効果の薄い正面攻撃を繰り返す光景が、攻城開始から今日まで恒例となってしまっている。曹操軍が何らかの策を使おうとしても、袁紹軍の位置が盛大に邪魔をした。
ともあれ、虎牢関と汜水関の防衛性能にはそれほど差が無いにも関わらず、どうして虎牢関の方が高難度の砦だと予想されたか……それは、洛陽からの距離と、関を守る将の違い。この二点により、"現在の虎牢関"は、最難関とされた。
汜水関と違い、虎牢関を抜けた先にはもう大きな砦が存在しない。落とされたら洛陽までの進軍を邪魔する防塞が無いのだから、都の中にまで戦線を引き込まないつもりであれば、必然的に董卓軍は虎牢関に駐屯させる戦力を疎かにすることが出来ない。――これがまず一点、距離の違いである。
もう一点。
将の違いは、飛将軍と謳われる呂布の存在の有無だ。
「呂布、か……はぁ。欲しかったわね、本当」
荀彧から虎牢関へと視線を移した曹操の独り言、これが全てを物語る。
優秀な人材を収集することに関して執念に近い熱心さを持つ曹操が、心底から欲しいと思い、だが"欲しかった"と零した通り、知将勇将の揃った曹操軍でさえ捕縛することは諦めざるを得ないほどの武将、呂奉先が虎牢関には居る。
呂布を捕えるには、最低でも夏侯惇が四人は必要――沈着冷静で分析力に優れた良将夏侯淵にそう言われ、曹操は渋々と諦めた。諦めたが、では張遼ならばどうかしら、と貪欲に次に繋げるあたり、彼女の人材収集癖が噂だけではないと示している。
飛将軍呂布とその軍師陳宮に加え、汜水関から退却してきた驍将張遼、猛将華雄、更に洛陽を董卓に任せた謀士賈駆までもが詰めている虎牢関は、事実上董卓軍においての最大の布陣に近く、関の防衛性能と合わせて不落の様相を呈していた。
逆に言えば、此処で連合軍が大勝を収めること叶ったならば、反董卓連合の目的成就が目前となる……飽いた曹操がそれでも思考を止めない理由はこれだった。
そして、袁紹が攻城を諦めない理由もこれである。
「功を焦る大将のせいで、勝利への道筋に見通しが立て難くなっているということに、いい加減気付きなさいな、麗羽……というか私の邪魔なのよ」
ぼやく曹操の本音は麗羽――袁紹に届かなくとも、その内容に誤りは無かった。曹操の狙いは大功よりも人材獲得に比を置いているが、袁紹は兎にも角にも己の手で虎牢関を落とし功をあげることに夢中であった。
これは対汜水関の結果――袁紹からすれば敵の力を測るための捨石と考えていた劉備軍が、孫策軍と共同で関を落とし、両軍で戦功を独占したのが原因である。
黄巾の乱に続いてまたもや寡兵で勝利した劉備と、客将でありながら自分の手勢だけで華雄軍を完膚なきまでに叩きのめした孫策、この二人の名声は非常に高まった。
当然袁紹は面白くない。
「妾が保護してやっている孫策がよく働いたのじゃ、ほほほ。七乃ぉ、蜂蜜水を用意してたもれ。……麗羽姉様もご一緒に祝杯しますかえ? 妾の部下の勝利に」
と、さも自分の手柄のように笑う袁術も、やはり袁紹は面白くない。同じ袁家であり連名の発起人として、水をあけられた気分がとても面白くない。
「その祝杯は、虎牢関で私が! この、わ・た・く・し・が! 名門袁家頭領で連合軍の総大将、袁ッ本初が! 劉備さん達以上の華麗な勝利を収めてから、頂きますわ」
ついでに華琳さん、あなたにもおこぼれをあげますわおぉーっほぉっほっほ!
後は語ることもなく、配置換えにより袁紹軍と曹操軍が先鋒に立ち、劉備軍と孫策軍は後方に回された。他の諸侯も、功を焦るものは袁紹の傍に、そうでない者はそれなりの位置に布陣し、虎牢関に篭城する董卓軍との対決が始まり、そして続いてる。
「まあ、そろそろ一石が投じられてもおかしくはないのだけれど……」
「……様、華琳様!」
「あら、おかえり我が子房……に、春蘭と秋蘭も……そう。誰か動いたのね?」
声をかけられ振り返った曹操は、夏侯姉妹を連れ立って戻ってきた荀彧の表情を見、少々の緊張を孕んだその声を聞くなり、何か告げられる前に切り返した。
今しがたまで曹操は前方――虎牢関に視線を向けており、そちらでおかしな動きなど起きていなかった。であれば、左右が絶壁のこの場、報告するような何かが起きるのは後方……彼女が一瞬で判断して出した答えに、荀彧は頷く。
「後方より砂塵、旗印は孫。どうやらこちらの戦場に乱入するつもりかと……しかし、そんなことをすれば前線に混乱が起きるのは必至。あの孫伯符が、それに気づかないとは思えないのですが……あの、華琳様?」
軍師の言葉に黙り込み、戦場を見渡す曹操。
思考の時間は一分満たず、その表情、挑発的に変わる。
「…………――戦功の次は、邪魔者の疲弊を望むか。流石、江東の麒麟児」
策を練ったのは周公瑾ね、そう呟く稀代の才、くつくつと笑い零し。
「ならば我等は道をあけてあげましょう……春蘭、秋蘭。孫策に乗るわ、奴等に合わせ敗走と見せかけ後退を行なう。準備をしておきなさい」
「は……その、後退ですか?」
困惑した様子の夏侯惇がおずおずと尋ねる。彼女以外の二人も、下された命令の意図が読みきれていない様子なのを曹操は見てとり、ならば解決へ導く糸口を与えてやろうと、どこか楽しげに試すような言葉で問う。
「孫伯符が将来的に、一番最初に排除したい者が、連合軍に居るでしょう?」
「……袁術、ですね」
「そう。それを踏まえて、汜水関の戦いを思い出しなさい。罵倒の代わりに前線の混乱を餌とし、釣った魚に猿を襲わせる――そういうことよ、多分ね」
「それは……ああ、成る程。いつもながらにご慧眼ですな、華琳様」
「むむ?」
夏侯惇だけ頭上に疑問符を浮かべそうな態度のままだったが、荀彧と夏侯淵は察することが出来た。己が主君の卓見に改めて感服の意を見せる。
曹操、字は孟徳、真名は華琳。
黄巾の乱では首魁の頸こそ孫策軍に譲ったが、動乱の開始から終息までにあげ続けた確かな軍功を以て、陳留郡刺史だった身から州牧へ昇進、更には皇帝直属部隊を率いる新たな官職"西園八校尉"の第四位、典軍校尉を任命された名士、曹孟徳。
万事に優れて名声高く、率いる勢力は人材豊富、治める地は富み栄え、潤沢な資金をも備え始めた"治世の能臣、乱世の奸雄"と評される若き才女であり――そしてその慧眼は今、孫呉の策をほぼ見抜いた。
「どうせなら、派手に一騎討ちでも見せて欲しいわ。呂布と……そう、燕来で」
そんな戯れの言葉でさえ、未来を見通すかの如く。
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「何考えてんだよ孫策……馬鹿な真似だってことはあたいでも分かっぞ」
「あぁああ、やっぱり混乱しちゃった!」
「収集つかねえー!」
事前連絡も無く急に孫策軍が前線へ乱入してきたことで、虎牢関の城門前で一心不乱に攻めていた袁紹軍は動きを乱し、やがて兵の間に混乱を来たした。
向かい来る孫旗を確認した時点で主君の袁紹を後方に下がらせ、自分達は指揮を執るため前線に残った文醜と顔良だったが、袁紹軍の二枚看板と謳われるこの二人ですら兵の混乱を完全に防ぐことは不可能だった。
黄緑色の短髪に、前髪を遊ばせるような形で濃紺の鉢巻を巻きつけ、大剣と称してもまだ足りない大きさの両刃剣を背負い、やや荒いがよく通る声を飛ばす女、文醜。
前髪を眉で揃えた、墨がかった黒髪を肩まで垂らし、文醜に負けじと巨大な黄金の槌を手に、慌てながらも己の役を全うせんと働く女、顔良。
活発で開放的な文醜と淑やかで柔和な顔良は、孫姉妹以上に対照的な性格と、姉妹に比肩する信頼とで結ばれた仲であり、文醜は実戦を、顔良は内務を好むものの、二人共が将に必要な能力を平均以上に具有する有能な人材として知られている。
袁紹軍の象徴とも言える金色の鎧を纏い、軍を纏めんと指示を飛ばす二枚看板。
その統率力は低くない、が、今回の事態を安定に導くには足りないものが多すぎた。
孫策軍乱入の意図を見抜く聡明さや、見抜いた後の対策を考える知力、対策が効果的なうちに実行に移す判断力――凡そ全てをただ一人で備える曹孟徳は英傑すぎて比較の対象にならないが、ともかくこれらが文醜と顔良には不足していた。
判断力は届いたかもしれないが、策の察知と対抗力が欠けていたのだ。
また、例え理に適った献策であろうと、気侭な袁紹の気分次第で跳ね除けられることが続いたせいで、一人また一人と優秀な軍師が袁家からは離れており、袁紹軍の軍師や知者の質は今現在かなり低迷中である。因って、二枚看板に助言を授ける参謀がこの場に存在しなかったことも、失敗に拍車をかける。
「おらッ、おまえらもオタオタしてんじゃねー! 足並み、揃えッ!」
最後に、将が率いる軍の質……従う兵士達の士気と練度も、大金に物を言わせた装備と名門故に集まる兵数に胡坐をかいていた袁紹軍は、良貨に比べ凡庸かそれ以下の者が殆どを占め、これが決め手となった。
かくて曹操軍は混乱を免れ、袁紹軍は文醜が怒鳴る事態を引き起こす。
城攻めどころではない状況の連合軍前線。
――これを、関内の呂布は見逃さない。
虎牢関全体の指揮を執る賈駆から告げられていた専守命令より、城壁から見下ろした眼下に映る千載一遇と野生的な本能が勝り、呂布は軍師を通し意を発す。
「……ちんきゅ」
「ここにおりますぞ!」
「恋、出る。今、金色を倒せば、孫の旗……強いのが居る」
ぶつ切りの言葉を出陣の意思表示とする呂布。
呂布は陳宮に対し、ちんきゅ、ねね、二種類の呼び方――姓名か真名の略称を使う。孫策や周瑜が戦場で部下に命令を下す際に、真名を知っている相手でも姓名または字で呼ぶことを心がけるような、要するに状況による使い分けの意味は余り持たず、呂布のそれは気分的な違いでしか無いのだが、だからこそ戦場では主に前者を選ぶ。
真名で呼び合う日常に帰るため、仲間と勝利し非日常を越えんとする意気。
さらさらと揺れる前髪の下、ひたすら真っ直ぐな光で陳宮を覗く。
「……わかったのです! まずは混乱中の袁紹軍を叩き、総大将の軍を敗走させて連合の士気を下げ……更には"孫家の飛将軍"などと胡散くさい報告がされた燕来とか言う奴を、恋殿が――本物の飛将軍が軽く鎧袖一触でぶっ飛ばすのですな!」
「……多分、軽くない。でも頑張る」
むむむ、と一秒だけ眉を悩ませた陳宮だったが、手を叩いて呂布に同調。
呂布もまたその言葉を一部訂正しつつも、こくり、静かに頷いた。
「さすれば我が軍の士気は一気に高まり、篭城で徐々に低下する分を考慮しても、余裕をもって連合軍の補給切れを待てるのですぞ……それに、これが成功すれば、詠だって怒れないのです。それでは、――呂布殿ご出陣! 飛将軍のご出陣ですぞー!」
呂布の意志を自分なりに拡大解釈した陳宮が直ちに指示を出し、旗を用意させているところへかかる声……大斧を担いだ銀髪の女、華雄のものだ。
呂布達に早足で歩み寄りながら、我が意も同じと声高に。
「待て呂布、私も出る。燕来は譲るが、孫策は私が……!」
「おまえにやれるのですかぁ?」
「愚弄するか陳宮! 我が武、これ以上の敗北は舐めん!」
孫家に三度も土を舐めさせられるなど、あって堪るか――そう吐き捨て、陳宮の返事を聞かず肩を怒らせた華雄は荒々しく階段を降り、残された二人も城壁にある程度弓兵を残して後に続いた。城内に響く銅鑼が兵を引き締め、武具の擦れる音が鳴りだす。
騒がしくも素早く出陣準備が整い、戟を担いで愛馬に跨った呂布の一言は、刃の鋭さとも槌の堅さとも縁を結ばぬ平常。大襲撃の気焔すら秘めたのか、持たぬのか。
だからこそ澄み渡る、純色の。
「…… 開門」
木と鉄の軋む音を立て、虎牢関の正門はその虎口を開いた。
開かずの門を開け、背後に騎兵を従え一歩一歩と巨躯の奔馬を歩かせる――それだけの行動で、正門前の空間に重い威圧感を与える破格の紅眼、呂奉先。
剣を振り上げ群がるはずの袁紹軍兵士達は、突如の脅威に足を進められずにいた。
軍を率いる将が前線に立つ場合、その周辺を兵に守らせ指揮を執り、指示の伝達速度を速め、同時に己が健在だと仲間に知らせ士気を高めることが主目的となる。
自分達の大将が危険な前線で勇を示し、その声を届かせてくる。率いられる兵にしてみれば心強く、その指揮に安心して動けるだろう――これが一般的な将の役割。
時には敵将と一騎討ちを行なうこともある。兵は兵、将は将と戦うのだ。
が、一般的な将の器に収まらない者達も少なくない。
例えば、夏侯惇や張飛は先頭で部下達と暴れ、己の武威を率先して示せる。
張遼もまた先頭に立つ将だが、武勇を誇る意味を含みつつ、その主目的は率いる騎兵――騎馬隊を手足のように操ること。そのために馬群の尖端を自ら担う。
はたまた関羽は必要に合わせ、先頭、馬頭、中枢と様々に対応する有能だ。
そして呂布は、夏侯惇達のような類の将である。
同時に出撃する華雄も、汜水関では後曲に居座ったが、やはり前線で武を披露する形で本領を発揮する将。此度は本来のその姿に戻るつもりだった。
「……行く」
「突撃! 全軍突撃ですぞ!」
「我々も遅れをとるな! この華雄の旗に続けッ!」
二将一師の命令下りて、馬蹄の轟きが門扉を震わす。息巻く闘争の熱が圧された空気を焦がし、真紅と漆黒、二種の旗が天を突く――董卓軍の猛将強兵いざ参らん。
額を殴っても止められぬ猪、それはもう猪ではない。無双の牙を頭に抱いた彼等は、地上を翔ける龍であった。徒人が抗うには過ぎた怒涛。
報告を受けた文醜と顔良はそれをまざまざと知ることになる。
「虎牢関、開門! 敵が突撃してきます! 旗は真紅の呂旗、漆黒の華一文字!」
「げぇっ、呂布!」
砦に居ると事前に知っていても、実際に姿を見せられると思わず悲鳴をあげてしまう相手、それが呂布である。しかも攻勢の気概なのだから尚更だ。
戦ってみたい、いやこの状況じゃ無理だ無理、勝てない賭けはしない――等、悩み、頭を振り唸る文醜を、更なる凶報が襲う。
「報告! 最前線に怯えが走っております、このままでは……!」
「おーい、今立ち直るところだったんだろ!? もう潰れた!?」
「ぶ、文ちゃぁん! 孫策さんと曹操さんの部隊、反転してるよぉ!」
「ちょ、やっばい、あたいらが殿になっちまう……押し付けられた!」
孫策軍の乱入で生まれた混乱をどうにか沈めんとしていた矢先の、呂布という明確な敵対者の予想外な出陣……重圧で空気が捻じ曲がったと錯覚するほどの、桁違いの強敵を初めて見せられた袁紹軍に、落ち着けと言う方が無理であった。
挙句に、混乱の原因は一目散に反転し後退、自分達同様に攻城していた――と、袁紹軍は思っていた――曹操軍もが転進。逃げ出す両軍の尻を庇う形で取り残されたのだ。
これはもう逃げる用意を、と、二枚看板が口を開く直前、最後の駄目押しが届く。
「ほ、報告です! 賈旗、紺碧の張旗、両軍勢が虎牢関より新たに出陣!」
「げぇっ、張遼!」
「ひぃーん、汜水関みたいに暴れられちゃう!」
文醜、二度目の悲鳴。顔良、泣く寸前。
「退却、退却だー! 逃げろ逃げろ逃げるんだよォオオオオ!」
「姫を拾って全軍後方へ! 今度こそ立て直すよ、急いで!」
「御意ィ!」
堰を切ったように、しかし整然と関から溢れ出す騎馬の民達。
汜水関の借りを倍にして返さんと、董卓軍の逆襲が始まった。
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「なぁ、あれ。麗羽のやつ、やられてないか」
「伯珪殿が華麗に参上してお救いなさるか?」
「こ、この私が華麗に……?」
「地味だ地味だと言われた借りを返せますぞ」
「……と、桃香に相談してから一緒に動こうかな! 連合だし!」
公孫賛の逆襲は始まる前に終わった。




