#63.マゾ全滅、からの復興劇
マゾ狩り女子達が限界に達してしまった事により、
遂には稲荷白狐が殺したマゾ達が復活出来なくなってしまった。
マゾ達は遂に際限無く殺され続けるだけになってしまった。
「アタシ達が、何とかしなきゃなのに…もう無理だ…。
悔しいよ、マゾ達を救えないだなんて、無力だ…。」
マゾ狩り女子達が限界を迎えた事で、世界からマゾが減って行った。
それから半年が経過した。
~半年後~
TVでニュースキャスターが語っている。
「我が国でのマゾ比率は前年比0.01%となりました。
もうほとんど国にマゾは残っておりません。
しかしサドも同様に消えており、ほとんどはノーマルです。」
それを眺めながら、リナが小さく声を出す。
「ほんと、マゾいなくなっちゃったね。
やっぱり本物の神様になんて敵わなかったんだ、アタシ達。」
テーブルに伏したままの玲奈が答える。
「結局、私達がやって来た事って何だったのかな。
いずれ殺される人達の一時的な満足に必死に身を捧げて、
終わってみればただ虚しいだけだね。」
「まぁ、アタシは玲奈と出会えた事が唯一の収穫だよ。
まぁそれだけで、余りある幸せなんだけどね。」
「それは私もだよ。リナがいるから、ここにいられるんだもん。」
二人はそう言いながら、ただテレビを眺めるだけだった。
彼女達にはもう、狩るマゾが存在しない。
彼女達は日雇いのバイトを時々行いながら、何とか生活を食い繋いでいた。
そこにはもう、かつての大金を稼いでいた華やかな姿は無い。
身はやつれ、目からは生気が失われ、ただ無気力に日々を過ごす。
かつての彼女達から考えればまるで別人だ。
そこへ稲荷白狐がやって来た。
『妾の勝利じゃな。それにしてもお主達、随分と落ちぶれたのぅ。
そろそろまともな仕事に就かぬか?
いつまでもそうやって過去の栄光にしがみついた所で、
もうマゾは戻らぬぞ。新しい世界に馴染まぬと、お主ら、
このままでは貧しくなりやがては死んでしまうぞ。』
そうけしかけられても、もう二人は心に何の火も付かない。
「マゾなんて、いなかったんじゃないかな。
全ては夢だったのかも知れない。」
「私達、本当は最初から友達だったのかもね。
それで別々の学校行ってるって設定にした上で、
お互いにマゾ狩りで出会ったみたいな筋書きを立ててさ。」
『フン、くだらぬ妄想ごっこに身を落としたか。
まぁ仕方ないよのぅ。もうお主らに生きる道は無いのだから。』
「ねぇ、白狐。アタシがもしマゾになったら、それで玲奈もマゾになったら
今ここで、アタシ達二人を一緒に殺してくれる?」
『うむ、マゾは全滅させるつもりじゃ。
お主らと言えど、マゾになるなら殺してやるぞ。
性器を弄ばれた果てにイき死ぬのはどうじゃ?』
「良いかも…。玲奈と一緒に気持ち良く死ねるならそれが最高。」
「私も、抵抗は無いよ。リナと一緒ならどこへでも。
天国、行けるのかなぁ、地獄じゃないよね?」
『お主らが行くのはそんな上等な所では無いぞ。
マゾ界、最も惨めな恥ずかしいヤツらが揃う所じゃ。』
「もう、何でも良いよ。
アタシ達マゾになるからさ、殺して下さい、白狐様。」
『ようし、それでは裸になり、性器をコチラへ向けよ。』
リナと玲奈は服を脱ぎ始めた。
コレでもう、二人のマゾ狩りの歴史も、そして現世での二人の
肉体的な繋がりも絶たれてしまう。
そこへ、一人の人物がやって来た。
「あの、ここってイジめて貰えるんですか?
ボク、マゾなんですけど…。」
彼の名はみぎゃー、通称M王と呼ばれる究極のマゾだ。
『チッ、まだマゾが生き残っておったか。
よかろう、まずはお主を快楽死させてやるぞ。
さぁ、妾とこの二人の娘のいる前で脱げ。
マゾならば、この命令に歯向かえぬじゃろぅ?』
しかしM王は、強い視線でキッパリと言い放った。
「いや、アンタに言ってるんじゃねぇよ。
ボクはそこの二人にイジめて欲しいんだよ。
大体、アンタ何なんだよ、ロリっぽい体型に狐巫女とか、
コスプレのつもり?そんなんじゃあダメだ。
やっぱりイジめて貰うならJKじゃないと。」
「でも、アタシ達…」
「いや、リナ、やろうよ。
これが最後のマゾ狩りかもよ。」
二人は服を脱ぐのを止めた。
そしてM王の両側に立ち、彼のシャツの上から優しく乳首を弄る。
「ココ、感じるの?」
「う”、…あ、は、ハイ…毎日自分で弄ってます…。」
「へぇ~、そうなんだぁ。女の子みたいだね、恥ずかしい。」
「う”ぅっ!!(ビクッビクッ!!)」
「ふふ、さっきの言葉だけでイっちゃうんだぁ?
本当弱いね、ザコマゾだぁ~。」
「ざぁ~こ、私達の息を吹きかけられただけでイくんじゃない?
ほら、フ~」
「あ”ぁあ!!(ビクンッビクンッ、どびゅりゅりゅりゅ!!」)」
M王は二人の責めにたまらず、圧倒的速やかにイッってしまった。
「あぁ、情けない…。」
「ふふ、恥ずかしいね♡
もう、アタシ達の奴隷かな?」
「はいぃ…ボクはもう貴女達の奴隷ですぅ...」
この光景を見ながら稲荷白狐は手が出せなかった。
どうやら結界が張られているようだ。
『何故じゃ、こんなマゾ、サッサと殺したいのに手が出せん。』
「邪魔して欲しくないから、見えないバリアを張ってるんだよ。
バリアの貼り方なんてわからないから自己流だけど、
とにかくボクは安心してイジめて貰える環境に居たいから。」
『こやつ、自己流で結界を張っていると言うのか?
とんでもないヤツじゃ、何とかせねば…』
「二人の涎を固めた鼻栓作って、ずっと匂い嗅いでいたい~」
「え、臭いよ?良いのかな、本気で臭いよ?」
「臭いからこそ良いんです。
それも取れないくらい強烈な匂いを下さい。」
リナと玲奈は半固形物のようなネバネバした唾液を出した。
そしてそれをゆっくりと固めて、M王の鼻に入れた。
「く、くっさぁぁぁぁっぁぁ~~~!!!!!」
M王はそのあまりの強烈な匂いに興奮がピークになり射精した。
「あ”あ”あ”あ”あ”~、匂いが取れない、どころかずっと匂ってる。
臭い、臭いよぉぉぉぉぉぉ~~~~!!!!」
M王は悶絶してその場でゴロゴロと転げ回った。
リナはそうでも無かったが、玲奈はかなり恥ずかしがった。
「私の、そんなに臭かったかな?」
しかし、リナがそれをフォローする。
「そりゃ、いくら可愛いJKのだって臭いでしょ。
だけどアイツにとってはそれが良いんだから、
もっとやってやれば良いのよ。」
少しずつ元気を取り戻している二人に、白狐が危機感を抱く。
『くそぅ、このままではマゾ狩り女共を復活させてしまう。
何とか、マゾ男を殺す方法は無いものか。』
しかし、そこでM王が言う。
「邪魔するな!!
マゾはイジめてくれる女の子達と二人きりや三人きりの時間が大事なの。
この神聖な時間を邪魔すると言うなら、たとえアンタが神様だとしても
ボクは潰すよ。」
『ほぅ?やってみるがよい。所詮はマゾ。
どうせ口だけの意気地なしじゃろぅ。』
「マゾヒスティック・イクスプロージョン!!」
M王はこれまで自分が快感を感じる度に溜め込んで来た、
爆発する程の強い感情の全てをこれに詰め込んだ。
見事に直撃したマゾプロージョンは、白狐を飲み込んだ。
『ぐ...おぉ、一体どうなっている?
何故、単なるマゾにこれほどの力が…!!』
「ボクはマゾはマゾでも、マゾの王、M王だ。
これまでのマゾ達が感じて来た爆発する程の快感。
その全てがこの一撃に込められている。
さぁ、稲荷白狐。お前に全てのマゾの感情を受け止めきれるか?」
『ぐ、ぐぐ...こんなもの、弾き返して…ぐ、ぐわぁぁぁ!!!!』
白狐は、マゾ・プロージョンにより消し飛んでしまった。
後には、ただ静寂だけが残った。
・・・・。
・・・・。
・・・・。
「あ、あの、それじゃあ次は寸止め我慢調教してくれますか?」
「ふふ、アンタかなりマゾね。
良いわよ、とことんイジめてあげるから覚悟しなさい。」
こうして、マゾの王を自称するM王の力により、
白狐は吹き飛ばされた。
そして何より、マゾ狩り女子達はリナ達を皮切りとして、
徐々に目覚めて行き、それぞれにもう一度、
マゾ狩りをしたいと意欲が芽生え始めた。
「マゾが減ったなら、増やせば良いんです。
ボクがマゾの良さを広めるから、皆はマゾが来たら
徹底的にイジめ抜いてあげて。」
こうして、一度はゼロになりかけていたマゾ生息数は、
国内だけでも7000匹ほどに回復した。
更に、M王はマゾ狩り女子達の宣伝広告塔となった。
【マゾになれば、こんなに可愛い子達にイジめて貰える!
どうせドSだとかノーマルなんて大した女に相手されないだろ?
だったら、マゾにならないか?】
これに応じたノーマル男性達がマゾに興味を持った。
そして徐々にまた人類の中にマゾになる者達が増え始めた。
こうして、世界はまたマゾに満ち始めたのだった。
「やっぱり、マゾ狩り女子様にイジめて頂く事が至上の喜びです。」
マゾ達は口々に幸せを語った。
マゾ狩り女子達は再び世間で脚光を浴びた。
人は常に誰かに支配されたがる。
そしてその相手は自分が手に入れられないような美しい者であるほど
ハマってしまう。
マゾはこれからも地上を覆い尽くして行くだろう。
そしてその度に人々の幸せの総量は増えて行く。
人間はマゾである事こそが幸せであると言う事だ。
カッコ付けてサドとかドSとか照れてノーマルなんて、
逃げた二つ名に甘んじる必要は無い。
人間は全て生まれ持ってマゾの赤ん坊であり、
それを恥じる必要などない。
何故なら人は生まれながらにマゾであり、
マゾであると言う事こそが人間である証明なのだから。
ここで一旦この物語は終わりとなるが、
もし続きを求める者があればまた動き出すかも知れない。
全てのマゾもマゾでは無い人も、マゾとして生きる事が
どれだけ苦難と幸せの多い道かを理解されたい。
人はマゾであり、マゾになり、マゾとして死んで行く。
その逃れられない運命を受け入れる時、
人間はすべからく等しくマゾなのである。
マゾであれ。
おわり。
リナと玲奈とM王




