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魔界に行こう!

スマホからの投稿

「レミちゃん、起きて」


先輩の声で目が覚める。

一気に興奮状態となった私であったが、眠気には敵わず、しばらくすると眠りに落ちてしまったようだ。

やばい、ヨダレ垂れてないかな……?


「レミちゃんもお疲れのようね。着いたわよー? 大丈夫? 色々終わったら、ゆっくりするといいわ」

「……あー、もう着きましたか……」


時計を見れば、最後に確認した時から四時間は経っている。


「もう着陸しちゃって良いわ。降ろしてちょうだい」

「かしこまりました」


あれ? さっきは陸を走っていたはず……まさか空陸両用!?

降下する感覚を体に感じることから、空中に居るのは間違いなさそうだ。

外の風景も雲が同じ高さにある。

さらにはその雲に、可視レベルまでの濃さになった魔力の帯がかかることから、魔界であることは間違いない。

ーーーそれで、だ。

魔界まで陸路で四時間で着くはずがない。

普通は航空機で行く距離なのだから。

私は空港に行くのだとてっきり思っていたし、それまでの時間は仮眠と呼ぶに相応しい。

しかし、うつらうつらした意識でも、空港への道と違うことに気づかなかったとは……。

あれ? 税関とか出国手続きは?


「あの、もう魔界なんですか!?」

「そうよ?」

「あのー……出入国手続きとかは?」

「ん? これからよ?」

「これから?!」

「あら? 違ったかしら? 着陸したらどんな流れだったかしら?」


運転手の男が答える。


「審査官が参りましたら旅券をご提示なさって下さいませ。もしかしたら別室で入国カードを御記入いただくかもしれません。その後はホテルとレミリア様の御祖父母の元へ参ります」

「だそうよ?」


え? 審査官が来る!? あれって審査官のもとに並ぶものじゃないの??

それに、旅券て……私、出国手続き済んでないから、旅券はまだ国を出ていないことになっているはず。スタンプ押して貰ってないもん。

あとそうだ、保安検査の時までにしまおうと思って、フル装填された拳銃が懐にあるんですが?


「え、出国の手続きしてなくても大丈夫なんですか?」

「はい。まだ大丈夫です。なにゆえ、この車内は未だに皇国ディーンでございますから」


由緒正しき勇者の血筋……よもやこれほどとは……

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