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駐車場に五人を運ぶと、見慣れた航空機が停まっている。

おそらく別働隊のものだろう。


「あ……こちらにお願いします」


コックピットの窓を開け、操縦士が手を掲げる。

と、同時に後部ハッチが静かに開いた。

そして、その中には、様々な拘束具で捕えられた少年が居た。


「こういった状況ですので、壁際に固定してください」

「あ、はい」

「五人も運搬、お疲れ様です。大変だったのでは?」

「そうですね、先輩の試験に比べたら、可愛いものかなー?っと。ヤスモトさんもボスとやら相手は大変だったのではないですか?」

「あら、試験なんて大仰なものじゃないわよ、私の考えの背中を押してもらいたかっただけ!」


ミサ・ヤスモト。

黒い髪にショートカットの転生者。

つぶらな瞳に意思の強そうなしっかりとした眉、私より少し低めの身長で、ボーイッシュだが可愛らしいという印象だ。

転生の際、神様により能力を大幅に底上げされたことを抜擢され、移民局局員となった。

職業訓練の後、中途採用、故に半年ほどヤスモトさんの方が先輩だ。

なので、お互い微妙に敬語を使っている。


「なので、スーツを着てから、装備もしっかりと持って来ました」

「あ、私も着たかったなー……」

「着用しなかったんですか?!」


だって、それほど危険じゃないって言ってたんだもん……。

今度から外仕事の時は着用するようにしよう。

そしたらオドの吸収、マナへの変換も楽になったし、この体を襲う倦怠感を味わうことも無かった。


「あ、そういえば伝え忘れたわね。ごめんなさい、レミちゃん」


えー……伝え忘れたって……。

だが、それすらも何かの考えがあってのことか? と思ってしまう。

それほど、私は先輩に心酔している。

さっき、先輩は背中を押してもらいたかった、と言ったが、それは違う。

でなければ、別働隊を派遣する必要も無いし、もっと言えば、黒幕の戦力も把握していたはずだ。

いくら転生者のヤスモトさんとはいえ、私とさほど変わらないキャリアの人間をボスと思われる人間にあてる。

馬鹿か鬼上司でなければ、新人に毛の生えたような私たちに任せるリスキーな選択はしないだろう。

故に、先輩は『全て知っていた』のだと思う。

そして、何を求めているのかーーー。

私には、それを知る由もない。

単純に、私の試験対策であればいいけれど。

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