表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しまして、現在は侍女でございます。  作者: 玉響なつめ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

663/663

660

 まあ王女宮に仕えるメリットは大いに宣伝できているようだし、よしとしよう……と気持ちを切り替えたところで、私の結婚式までのあれこれとスカーレットに仕事を教えることは並行でやっていかねばなりません。


「それじゃあ今日はこれとこれね」


「詩集ですわね……!」


「ええ。プリメラさまが次に参加なさる茶会の主催者は古典詩を特に好まれるわ。その二冊を押さえておけば、基本は大丈夫のはずよ。派生形もあるし、最近の詩人でも古典を基礎として展開するものも増えているけれど……まあ、大元を押さえていれば十分でしょう」


「うっ……が、がんばりますわ!」


「主催の夫人はあまり侍女に無茶ぶりをなさる方ではないけれど、三番目のご息女はまだ先日デビューしたばかりでちょっと難癖をつけるところがあるみたいだから、備えて置いて損はないわ」


「……かしこまりました」


 なんで今更お勉強しているのかって?

 これが必要なんですよ……。


 今後はプリメラさまも高位貴族たちのいる場所に顔を出すことも多くなりましょう。

 その際には、どうあっても平民を見下す人もいるので、ついていく侍女は貴族位にある子が望ましいのです。

 貴族的な機微はやはり貴族の方がわかりやすいと言いましょうか……毒を食らわば皿までと申しましょうか……。

 その場でやり返さないにしても、馬鹿にされたら後でやり返すか横の繋がりを利用して苦情を言うとかできますからね!!


 そしてなにより、教養があるのが大事なのです。

 何かあった際にはプリメラさまに助言を求められることもありますし、話を振ってくるいやな人もいるからそれに笑顔で対応できるようにしなければなりません。


 そういう意味ではデボラさんが適任ですが、デボラさんはいつか王妃さまのところに戻る人材……。

 専属侍女ですし、本来ならば私が常にプリメラさまと共にあれば良いのでしょうが、それだって王女宮筆頭という立場から難しいこともあります。


 そこでスカーレットです!

 ピジョット家で最低限のことはすでに学んでいますし、元々勉強は苦手でも努力家ですからね!

 ピンポイントで覚えさせれば大丈夫。


「頼りにしているわ、スカーレット」


「お任せくださいまし! ワタクシにかかれば詩集の一冊や百冊、明日までに丸暗記してきますわ!!」


「百冊はいらないかなあ~」


 そう、スカーレットは物覚えは良いのです。

 興味が無いことはすぐに忘れるんですけどね!


 でもそれってある意味才能ですから、是非上手く使ってもらいたいところですよ。


「次の茶会は私と一緒にですが、そのうち一人でお願いすることもあるからよろしくね」


「はいですわ!」


 ピジョット家はあまり裕福ではなかったので、教養は現代における最低限の話だけのようですが……王城は教材だらけですから、こうしてちょくちょく教えていけば十分です。


 ちなみに私は下位貴族の令嬢ですが、十才からこの王城暮らしだったおかげで上位貴族と遜色ない教養を教わっておりました。

 ええ、侍女になってから随分勉強も教わるなあと思ってはいましたよ?

 でも本来学びの時間に働いているからきっとこれは陛下の温情だなあと思っておりましたとも。


 思って、おりましたとも!

 プリメラさまの侍女として恥ずかしくないよう育てられたってだけでしたけどね!


 ある意味温情ですが、プリメラさまファーストなのがブレない陛下、マジ陛下。


「……お茶会、楽しみねえ」


 そこでデボラさんの計画したあれこれが上手く行くといいんですけど!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらもよろしくお願いします!

魔法使いの名付け親完結済
天涯孤独になったと思ったら、名付け親だと名乗る魔法使いが現れた。
魔法使いに吸血鬼、果てには片思いの彼まで実はあやかしで……!?

悪役令嬢、拾いました!~しかも可愛いので、妹として大事にしたいと思います~完結済
転生者である主人公が拾ったのは、前世見た漫画の『悪役令嬢』だった……!?
しかし、その悪役令嬢はまったくもって可愛くって仕方がないので、全力で甘やかしたいと思います!

あなたと、恋がしたいです。完結済
現代恋愛、高校生男児のちょっと不思議な恋模様。
優しい気持ちになれる作品を目指しております!

ゴブリンさんは助けて欲しい!完結済

最弱モンスターがまさかの男前!? 濃ゆいキャラが当たり前!?
ファンタジーコメディです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ