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純潔のLily ~ほほえみとCherry Blossoms~  作者: サンドリバー
~ほほえみとCherry Blossoms~
3/11

謎の転校生~学生の戦い、テスト~

ある日の朝のショートホームルームにて


先生 「えー、今日はみんなの新しい仲間を紹介する、入ってきなさい」


そこに入ってきたのは空色の肩ほどまである髪の一人の女の子でした。


津由 「紫陽花 津由です。今日からよろしくお願いします」


雰囲気はしっかりして、真面目そうな人です。


先生 「中途半端な時期にやってきたから不安なことも多いだろうから、みんなも仲良くするんだぞ!」


そして先生は続けます


先生 「紫陽花の席は一番後ろのところだ」


津由 「はい、わかりました」


特に私達とも近いわけでもなく、関わることも少なそうです。

その後の休み時間


智佳 「こんな時期に転校生なんて珍しいね」


萌愛 「そうだね~」


智佳 「ちょっと話しかけてみようかな?」


と後ろを見ると、同じ考えなのかどうかわかりませんが、津由さんの周辺に人だかりができています。


智佳 「無理そうだね・・・」


萌愛 「無理にかかわらなくてもいいと思うけどね」


智佳 「まぁ、今日じゃなくてもいいしね」


そうして、日は過ぎていき、ある日


先生 「えー今日からテスト一週間前だ、部活も今日から活動禁止になるから、勉強に集中するように」


完全に忘れてた・・・私の戦績は中の中、まぁよくもなく悪くもない感じです。


萌愛 「やばいやばい!!!智佳!勉強教えて!」


智佳 「うわっ!別にいいけど・・・私賢くないよ?」


萌愛 「智佳がいいの!今日の放課後一緒に勉強会開こう?」


智佳 「それじゃぁ、教室を使わしてもらおっか」


とは言ったものの、教える自信がないので、もう少し頭のよさそうな人も交えて勉強したいので、


智佳 「他にも誰か誘ってみない?」


萌愛 「え・・・まぁ、智佳が言うならいいけど」


いぶきさんは授業よくサボってるから頭いいかどうかわかんないし・・・津由さんはまだそこまで関わってないし・・・でも転校から多少時間がたっているため初期に比べたら人だかりもできていません。


智佳 「よし、津由さんを誘ってみよう!」


そして、私達は津由さんのところに行きました。


智佳 「初めまして、紫陽花 津由さん」


津由 「初めまして、えっと?」


智佳 「私は白百合 智佳で後ろに隠れてるのが桜 萌愛です」


萌愛 「よろしく・・・」


智佳 「もしよかったら今日の放課後勉強会を開くんだけど、来てくれる?」


津由 「ごめんなさいね、行きたいんだけど・・・今日は用事があって・・・」


智佳 「そっか、それじゃまた!」


立ち去るとき、ボソッと聞こえてしまいました。


生徒A 「紫陽花 津由さんっていっつも誘っても断るのね・・・」


生徒B 「前にどこに住んでいたかも、家の場所も全部隠してるのっておかしくない?」


生徒C 「あたしたちと関わろうとしてないだけなんじゃない?」


・・・・・・


萌愛 「きっと、人と関わるのが苦手なんじゃないのかな?」


智佳 「それじゃあ、強引にでも連れてきた方がいいのかな?」


萌愛 「わたしは、智佳に任せるよ!」


智佳 「わかった!なら学校に慣れさせるためにも、今日の勉強会に強引にでも来てもらおう!」


そして、放課後

特に用事のない生徒が次々と下校していっているのが見えます。私達の教室にも生徒が次々と減っていっています。そんな中、津由さんを帰すわけにはいきません。

私と萌愛は作戦決行します!津由さんが帰ろうとするのを目にすると、


智佳 「津由さん!ちょっとまって!」


津由 「あ、智佳さんに萌愛さん」


萌愛 「やっぱり一緒に勉強したいなって思って・・・」


智佳 「用事って何があるの?時間に余裕があったら勉強とか色々と教えてほしいな!」


津由 「えっと、詳しくは説明できないけど・・・」


萌愛 「わたしだって最初は誰とも関われなかったんだよ!でも、智佳とも仲良くなれた!わたしたちとも仲良くなれるよ!」


智佳 「転校したてで慣れてないように見えたから誘ったんだけど・・・だめかな?」


津由 「・・・・・・」


萌愛 「わたしは本当に頭が悪いから津由さんに教えてもらいたいの!」


智佳 「用事に間に合う時間まででいいから!ね?」


この説得にさすがの津由さんも折れたのか、


津由 「5時までね・・・」


智佳 「それじゃあよろしくお願いします!津由!」


萌愛 「じゃあ、数学からお願いね!」


津由 「あ~、ここね。そこは・・・」


そうして、私達は津由に勉強を教えてもらいました。関わってみると、普通に優しく真面目な人というのが良くわかりました。


智佳 「津由、今日はありがとうね!」


萌愛 「これからもよろしくお願いします!」


そうして津由は私達に軽く手を振り、去っていきました。そして、その日にやった勉強を最終確認しつつ、


萌愛 「津由さんって、やっぱりわたしと同じように人と関わるのが苦手だったのかな?」


智佳 「う~ん・・・それだけじゃなくも思えたんだけど・・・」


萌愛 「きっと、通じ合えたよね?」


智佳 「うん」


そうして、私達は解散した。

その勉強のかいもあってか、私達のテストの結果は・・・


智佳 「うん、78点、上々かな?」


萌愛 「すごいすごい!わたしでも50点越えたよ!!!」


智佳 「萌愛・・・それでいいの?」


すると、誇らしげに、


萌愛 「赤点ないだけマシだよ!」


私達は教えてくれた津由の元に行きました。


萌愛 「わたしがこんなに点数とれたのも津由さんのおかげだよ!!!」


津由 「私は別に・・・」


智佳 「ところで、津由の点数ってどのくらいだったの?」


津由は点数のところをちらっと見せる、


萌愛 「ええええええええ!?93点!?高ッ!」


智佳 「そりゃあ教え方上手だったわけだ」


すると、萌愛が津由の手を取り、


萌愛 「わたし達、もう友達だよね!」


津由 「もちろん」


そのときの津由は笑顔だった。だけど、どこか不安そうな雰囲気も漂わせていた。まぁ、気のせいでしょう。そうして、学生の永遠に戦うであろう相手、テストに今回は私たちは勝ったのであった。

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