近づくsummer vacation
ミーンミーンミーン・・・
そろそろ気温も上がってきて、冬服も姿を完全に消しています。テストも終わり、学生のみんなはソワソワしてきています。そうです!夏休みがだんだん近づいてきているのです!私達もその例外ではありません。
休み時間、いつものように例のツインテールがぴょこぴょこと
萌愛 「ねぇねぇ!智佳!夏休みどこか行く?」
智佳 「そうだね・・・やっぱり夏と言ったら?」
萌愛 「海!!!」
その時、ふと一つの心配が頭をよぎりました。
智佳 「雨降ったとき、海には行けないよね・・・?」
萌愛 「だったら近くのプールとかでいいんじゃないの?」
智佳 「それもそうだね!じゃあ詳しくはまたメールで!」
萌愛 「うん!」
・・・といってもまだ夏休みには一週間以上日にちが残っています。
気が早いなぁ・・・
その日の昼
萌愛は係の仕事があるため、どこかへ行ってしまった。さて、たまにはどこか教室外で食べてみよう。とお弁当を持ち、私が向かったのは、中庭です。夏の暑さのせいか、周りでお弁当を食べてる人は誰もいない。すると、始業式以来の声が聞こえてきました。
まい 「智佳ちゃん?久しぶり!」
智佳 「あ、まい先輩、こんにちは!」
まい 「こんな暑いのに外で食べるなんて物好きだねぇ~」
智佳 「友達が今日は用事でいないので、たまにはいいかな?と」
まい 「へぇ~、わたしはいつもここで食べてるから、もし暇があったらこれからも来てね!」
智佳 「はい!ところで先輩はどうしてここで食べてるんですか?」
すると、まい先輩の雰囲気がガラッと変わり、まい先輩は真面目なトーンで話し始めました。
まい 「わたしね、クラスで友達いないんだ・・・」
智佳 「え・・・」
まい 「ちょっと語弊があったけど、正しく言うと、クラスのみんなと普通に喋ったりもするよ。だけどね、なんだか一緒に話していてもお互いに相手の領域に踏み込まないようにしてる、というか、互いに信用し合わないで喋っていて、表面上だけの仲の良さってかんじなんだよね・・・」
智佳 「そうだったんですか・・・」
まい 「だから、わたしはそんな仮初の空間よりも一人の時間が欲しいからこうして一人教室という監獄から外に逃げているの」
智佳 「だったら、私もお邪魔ですか?」
まい先輩は大きく首を横に振ります。
まい 「智佳ちゃんは他のクラスの人たちとは違う・・・!だって初めて会ったとき、優しくしてくれた!一緒に帰るときの話した内容でこの子みたいな友達ができたらいいなって思ってたの!」
まい先輩は続けて言います。
まい 「だけど、現実はそうはいかなかった・・・」
智佳 「私でよかったら、これからも話し相手になりますよ!」
まい 「うん・・・ありがとね智佳ちゃん」
そして、話は変わり、
まい 「そういえば夏休みって暇だったりする?一緒に遊びに行きたいなって」
どうしよう、夏休みはもう萌愛と遊ぶ約束してるし、まい先輩は受験生だし、まい先輩の勉強の邪魔しても悪いしここは断る方向で行きましょう。
智佳 「すみません・・・もう夏休みは友達と予定がいっぱいですし、勉強もしなきゃいけないので・・・」
まい 「そっか・・・わたしも受験生だしね!遊ぶことよりも勉強だよね!」
そうして、まい先輩と色々な話をしました。教室での話などを聞いたので、たまには中庭にお昼を食べに来ようかなって思いました。
その日の放課後
萌愛がいつもと違う声のトーンで話しかけてきました。なんだか嫉妬しているようにも思えました。
萌愛 「ねぇ、智佳、昼一緒に話してたのって誰?」
智佳 「あ~、偶然出会ったまい先輩っていう先輩だよ」
萌愛 「何を話してたの?」
智佳 「先輩の悩みを色々と聞いてただけだよ?」
萌愛 「そう・・・」
萌愛も一緒にお喋りしたかったのかな?だとすると、初めの誰とも話せなかった彼女よりもだいぶ成長してるように思えました。それよりも、ちょっと疑問に思ったのはどこから見ていたのかということです
智佳 「萌愛、どこから見てたの?」
萌愛 「あ~、委員会終わった後の帰り道にちょっと窓から見えただけだから~」
そうして萌愛は続けて言います。
萌愛 「夏休みの約束、覚えてるよね?」
智佳 「もちろん!でも人数多いほうが楽しかったりするかな?」
すると、萌愛は人が変わったかのように声を張り上げて、
萌愛 「智佳じゃないとダメなの!!!二人っきりがいいの!!!」
智佳 「萌愛・・・?」
萌愛 「ゴメン・・・まだ人とかかわるのが苦手なだけだから。一番よく知ってる智佳とがいいってだけだから」
だったら無理にほかの人を誘う必要もないであろう。ここは萌愛の意見を尊重しよう。
智佳 「それじゃあ確認、8月3日の9時に市民プール集合で、プールだから雨天決行だったよね?」
萌愛 「忘れ物しないようにね!」
智佳 「それは萌愛の方でしょ」
萌愛 「も~!学校関係以外では忘れ物しないよ!」
そうして二人は笑い合いました。そして、なんだかんだで終業式を終え、夏休みに入りました。




