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前世の記憶があるアイリスとダイアナ  作者: 彩緒


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エピローグ

(347字)

 今度は捕まったのね。

 前の世界では、事故として処理されてしまったけど。

 でも私は確かに見た。

 走り去って行くセーラー服の後ろ姿を。

 あの子が私の親友を階段から突き落としたんだ。

 



「その小説面白くなかったかい?」


「え?そんなことないわよ。面白いわよ。犯人が誰か考えていたの」


「それなら良かった。・・・・そういえば、あの日の用事は済んだのかい?」


「?」


「ほら、あの日の朝、ダイアナに用事があるって言って、急に下級生の教室がある方へ走り出したじゃないか」


「用事ね・・・ええ、済んだわ。大丈夫。もう心配することはなくなったわ」


「そうか、それは良かった。おっ、晴れてきたな。ヘレン、読書はまた後にして散歩にいこう」


「ええ、いいわね」


 私は、ダイアナ様からいただいた可愛い栞を本に挟んで、ゆっくりと立ちあがった。


                                 (了)

お読みいただきありがとうございました。

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