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~月夜~

―静寂―


草原で月明かりに照らされ、

少年が立っていた。

少年は茶髪で、

身に余る程の長剣を携えていた。

少年が物憂げに星空を見上げ、

1つの星が流れた…


刹那、


キィィン!!


激しい剣撃の音、

ふと見ると少年は

もう剣を抜き、構えていた。

先刻の剣撃の音は、紛れもなく、

少年と、少年と相対する者の

武器と武器とがぶつかり合う音だった。


よく見れば、襲ったのは、

同じくらいの背丈の少年だった。

しかし、こちらは黒髪だった。


『リュウッ!!

 今日こそは勝たせてもらうからな!!』

黒髪の少年が言った。


『勝手にすれば。

 けどレイに負けるようじゃ、

 俺も終わりだな。 悪いけど、手加減なんてしないから。』

リュウと呼ばれた少年は

あくまで冷静に答えた。


次の瞬間、

視界から2人が消え、

一瞬にして、幾つもの火花が起きた。

彼らは一瞬のうちに、

何度も剣をぶつかり合わせていた。


しかし、1分もしないうちに、決着はついた。


『…ハァハァ……

 ちきしょう!!

 また俺の負けかよ!!』

レイと呼ばれた少年の胸元には、

リュウの剣が突きつけられていた。

リュウは汗一つ書いてなかった。

彼らは村では神の子と

呼ばれていたが、

実力はリュウの方が上だった。



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