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4月 入学式11

「しつれいしまーす」

 その声で生徒会室に緊張がはしる。

「一年A組の昇利綺和です。いんちきくさい人に放課後に来いって言われたんですけど…」

 恐る恐る入ってきたのは綺和。静まり返った会員たちの視線は綺和から資料整理している弑椰に向けられた。

 あきれた顔で腕を組みながら麻子がつぶやく。

「いんちきくさいって…変なこと口走ったんじゃないでしょうね?」

「変なことって…そんなこと言ったらここが怪しいみたいじゃないですか」

 頭を抱える夕映。その言葉に今度は全員の視線がいすの上で胡坐をかいている零鳴に集まる。

「へ?俺??身に覚えがないぞ」「あるだろ充分、その胸に手を当ててよーく考えてみろ」

 円の意見に不服そうながら胸に手を当てて目をつむる零鳴。しばらく静寂が流れ「はっ」と零鳴は目を見開いた。

「思い当たったか!?」「ああ………、俺、」

 一度大きく間をあけて零鳴は宣言した。


「今息止めてたわ」


 誰も突っ込めなかった。

 収拾がつかなくなった…と円は零鳴に話題をふったことを公開していた。さすがの麻子や惺も目をそらし、だんまりを決め込んでいる。

 綺和もこの微妙に空気は自分のせいなのか自問自答を頭の中で繰り返す。

 そこへ苦い顔をした弑椰が歩み寄りやさしく方をたたいた。

「…まあ、こんなところだけど入らないか?」

「くっ、苦しいよしーやん!さすがに厳しいよこの空気じゃ!!」

 惺の嘆きと同時に空気が変わる。「いつもはこんなじゃないから!もう少しいい感じの空気だから」「謝りなさいよ役職のない役員!!どうしてくれんのよ!」「え、えぇー。俺かよ?俺が悪いのかよっ?」全員のフォローがすかさず入る。

 このグダグダな調子に緊張もほぐれたのか綺和もくすくすと笑っていた。

「私でよければお手伝いさせてください」

「じゃあ次書記な」

 間髪いれずに弑椰が役職を指定する。「そうねーいいわよ」麻子も同意し、早速今年一人目の役員が決定した。


 そしてせつな、またしてもドアがノックされた。

「つっ、次は誰だ!?」「お願いだから次は変な空気にすんなよな!」「わかってるって!」ばたばた全員があわてだし、席に着く。

「どっ、どうぞー」

 平常を保ち、麻子が返事をすると扉が開かれる。そこにたっていたのは-

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