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ぷろろーぐ

 

 俺は最近流行のMMORPG「Life」を毎日やりこんでいる。

 MMORPGである以上、プレイする人の大部分は人と接しながらプレイする事を楽しみながらやっている。が、俺は例外にあたる人の一人で、戦闘はほぼソロ、装備やアイテムの売り買いと言ったときくらいにしか人と接することはない。


 俺が知っているMMORPGでは戦士、弓使い、僧侶、魔法使いなど始める時や、ある程度進めた地点で職業を選んで、その職業に特化したスキルやステータスを上げていくものばかりだが、「Life」は違った。


 最初に選ぶ種族「人間・妖精・魔族」によって種族ステータスボーナスや種族パッシブ、スキルの得手不得手があるものの、最終的には全てのスキルを上げることができるのだ。簡単に言うと一人で戦士、弓使い、僧侶、魔法使いの役割をすることができるのだ。

 ただし、装備品を戦闘中に変更するのは難しいこともあり、ほとんどのプレイヤーが剣で戦いながら弓で攻撃するといったことはしない。敵によって剣や弓、魔法を使い分けることができると言ったがいいだろう。


 俺は最初に人間の男を種族に選び、2年間、飲み会などで家に帰れない日は除きプレイし続けた。

 職場でゲーム好きそうな友人を見つけては軽く勧めたりして、がっつりはまったところでフレになり、ゲーム中の話でよく盛り上がっていた。

 このゲームを始めたきっかけは彼女に振られたことという不純な理由だが、彼女に振られて2年間ずっと俺を支え続けてくれたものだ。今では本当にもう一つの人生と言ってもいい。


 2年間プレイし続けたこともあり、ステータス、スキル共にネトゲ廃人には及ばないが上位プレイヤーに入るのではないかという位までキャラを育てていた。キャラクターカード、自分のキャラステータスを見ることのできるカードはこんな感じだ。

 キャラクター名はみりん。この世界で生きるという事はこの名前で通したほうがよさそうだ。

 名前を呼ばれても気づかないかもしれないが慣れるしかない。


 キャラクター名 みりん レベル126

 生命力 698/698

 マナ 437/437

 スタミナ 876/978(1287)

 力 345

 器用 423

 知能 235

 敏捷 645

 体力 323

 攻撃力 445

 防御力 403


 生命力は0になれば死亡で経験値-5%のデスペナルティーがある。

 マナは魔法を使うために必要、これが0になると何故か状態異常にかかりやすくなる。

 スタミナは全てのスキルを使うときに消費される。ただし、歩きと休憩、街中では消費されない。

 力は剣や拳、弓の攻撃力に影響する。

 器用さは命中力、集中力に影響する。

 知能は魔法の強さに影響する。

 敏捷は移動速度に影響する。

 体力は防御力に影響する。

 攻撃力は力or知能の数値+武器攻撃力、防御力は体力+防具防御力で表される。


 ステータスを見てもらえれば分かるかもしれないが、敏捷とスタミナ優先でスキルを上げている。

 敏捷の移動力上昇のお蔭で敵に素早く近づき、剣で攻撃する。敵が攻撃モーションに移ると素早く範囲外に移動して避ける。敵はヒット&アウェイで倒すのが俺のプレイスタイルという理由だ。


 さて、なぜこんなことを紹介するようにして考えているかというと、いつの間にか「Life」の自分のアバターとそっくりな服装と剣を持って森の中にたたずんでいたからだ。自分の状態を確認していたというわけである。


 今の心境を一言で表すとドキドキしている。これ以外に言いようがない、自分がプレイしているゲームの中に自分のアバターで存在している。

 実はドッキリなんじゃないかと初めは思ったが、自分の衣装や、持っている剣がまさしく本物で、『アイテム』とか『ステータス』を頭の中で思い浮かべると自分の目の前にパソコンのディスプレイだけでてきたかのように表示されるのだ。これでドッキリというのは無理があった。

 そして俺はこの恐らく「Life」と同じ世界に来て初めて言葉を口にした。


 「ハハッワロス(やばい、ちょー楽しみ)」

 「ハハッワロス(え?)」


 冷静になって考えてみよう。

 俺はあの後もいろんな言葉を口に出してみたが、実際口から出る言葉は決まって『ハハッワロス』、さっきまでのドキドキ感は綺麗さっぱりなくなり、傍目から見れば悲壮感溢れる青年に見えただろう。


 恐らく『Life』のゲームの中とはいえ、これではコミュニケーションが取りようにない。どうにかしてちゃんと話せるようになる方法がないかを考えていたが、思い当たるのは一つだけ、ここはファンタジー世界なのだし普通に話せるようになるようなすごい薬()があるのではないかということだ。アイテム欄やステータスも日本語表記だったことから恐らく日本語で通じるはずだ。


 そうなれば現状把握に努めるしかない、ゲームの世界でありながら、これは現実なのだ。

 今直面している現実問題としてお腹がすいてきている。ステータスを見てみるとスタミナが876/978(1287)、スタミナ最大値が1287から978に減っているのでステータス的にもお腹がすいているということだろう。


 そうと決まればまずはアイテムだ。『アイテム』を頭に思い浮かべるとまた目の前にアイテム一覧のようなものができた。ゲームの中では食べ物を食べることでスタミナ最大値を回復することができた。そのため、食べ物を食べることができれば空腹をしのげるのではないかと思い、アイテム名『バナナ』を指で触ってみる。


 するとこのアイテムを取り出しますか?『はい/いいえ』という画面がさらにできたので迷わず『はい』を選んだ。直後に目の前に光の粉のようなエフェクトが起こり、光がなくなると同時に『バナナ』が1本現れた。手に取ってみると本物のバナナと代わり映えしていなかった。

 さっそく皮をむいて食べてみると・・・バナナの味がした。『バナナ』1本食べ終わり、ステータスを見てみるとスタミナが976/1078(1287)と現在・最大スタミナ共に100回復していた。

 

 食べ物はなんとかなるとして次は装備品だ。

 このゲームではスキルを上げることでステータスが上昇し、レベルアップでは一切ステータスが上昇しないのだ。なんのためにレベルがあるのかというとスキルキャップ解放(上限突破)と一部レベル制限のあるダンジョンのためだけにある。そのため、弓や魔法スキルも上げているがメインの戦闘は剣で、メインの装備品も剣特化の装備となっている。

 装備品を確認してみると


 武器 ヴォータルソード+10

 頭 黒のハチマキ+10

 体 ヴォータルスーツ

 手 ヴォータルグローブ

 足 ヴォータルブーツ

 アクセサリ ウサギのお守り


 見た目通りまさしく俺がPC前でプレイしていた時の装備だ。

 +10というのは装備の強化回数で、1回強化するごとに武器なら攻撃力が+2、アクセサリ以外の防具なら防御力が+1増加していく。最大強化値は+10で、はっきりいって装備の強化よりも元々の装備の性能やステータスに多く依存している。

 強化にはそれぞれの装備に応じたアイテムとお金が必要で、強化に失敗する可能性はない。


 このネットゲームが流行った理由もここにある。多くのプレイヤーが見た目装備>>>装備の強さを選び、それでいて見た目装備だからと言ってそのプレイヤーが弱いとは限らないのだ。


 さらにこのゲームには所謂過剰強化と言ったシステムがないのだ。

 一定の強化値までは成功や失敗を繰り返しながらも強化することができるが、ある一定の強化値を超えると、強化に成功すれば今までよりはるかに武器が強化されると同時に、強化に失敗すると武器が消滅してくるという栄光と絶望と嫉妬がにじみ出てくるシステムがないのだ。

 過剰強化に失敗することを武器が折れると表現し、武器が折れたら引退しますと言う人も多く存在していたらしい。

 といっても今いる世界でそんなことを考えても時間の無駄である。


 ヴォータルソードを鞘から抜き素振りをしてみる。

 ヴォンという音とともに空気を切るような音がする。

 視覚することはできるが、ものすごく速い。 ステータスの何かが動体視力に影響しているのかもしれない。中学生時代にアニメや漫画を真似して鉄の棒を振り回していたことがあったが、それより圧倒的に早く、切り替えしまでもができる。

 重い鉄の棒を振り下ろし、途中で止めたとすると腕にすごく負担がかかるが、全く負担がかからないのだ。


 体がものすごく軽いので軽くジャンプしたり全力でジャンプしたりしてみると、明らかに4~5mは垂直跳びができているのだ。それだけではなく、森の小道を少し全力で走ってみると、まるでジェットコースターに乗っているかのような風を受け、すさまじいスピードで動くことができたのだ。


 こんな非現実があっていいのだろうか、しかしながらたまらない。先ほどまでの悲壮感もすぐになくなり、無双プレイで優越感満々になれるのではないかと思った俺は悪くないはずだ。


 「ハハッワロス(厨二全開プレイってとこか、まるでSSの世界だな)」

 「ハハッワロス(これさえなければ・・・・)」


 ある程度現状把握できたとして次はスキルだな。スキルレベルを上げる方法は大きく分けて2つある。スキルを使い続けることとスキル修練をすることだ。この二つがどう違うのかというと例えとして初期に覚えることができる近接スキル『スラッシュ』を例に挙げよう。スキル欄の『スラッシュ』をクリックすると

 『スラッシュ』Lv1では


 『スラッシュ』Lv1 近くの敵1体に110%のダメージを与える。

 スタミナ消費 11

 合計修練値 0

 力ボーナス+1

 スラッシュ使用回数 +1

 スラッシュで敵を倒す0/10 +10


 という画面が出てくる。

 この場合スラッシュを1回使用すると修練値が1貯まり、スラッシュで敵を倒すと修練値が10貯まる。この修練値が100を超えるとスキルのレベルが上がるというシステムだ。

 スキル使用するだけでスキルレベル上がるのならスキルのレベル上げ簡単なんじゃね?と思う人もいるだろうがそうはいかない。

 『スラッシュ』Lv1では1回使用するごとに+1の修練値がたまるが、レベルが上がるにつれスキル使用による修練値の増加は減っていくのだ。

 『スラッシュ』Lv10においては


 『スラッシュ』Lv10 近くの敵1体に200%のダメージを与える。

 スタミナ消費 20

 合計修練値 0

 力ボーナス+10

 スラッシュ使用回数 +0.01

 スラッシュで敵を倒す 0/500 +0.2

 スラッシュ一撃で敵を倒す 0/5 +1


 となっている。

 ある程度レベルが上がってくるとスキル使用による修練値の増加はスズメの涙ほどになるのだ。表記の通り、スキルを上げることでステータスが増加する。『スラッシュ』レベル1では力1増加、レベル10では力+10の増加だ。


 スキルは敵がいなくても発動させることができるため、プレイヤーが一列に並んで皆同一のスキルを使い続けるといった面白い現象も起きていた。ただし街中では攻撃スキルを使うことはできかったため、町のすぐ外で修練する人が多く見られた。


 OBTでは何の制限もなしにスキルを上げることができたが、廃人マンセーゲーになるのではないかという多くの苦情から、正式サービスからは1日に上げることができる修練値に制限がかかり、制限を超えての修練は修練増加値が1//100になった。


 因みに現在俺の『スラッシュ』スキルはレベル31で、力が+31されている。

 という詳細は置いておいて実際スキルを使ってみないと何とも言えない。

 どうやってスキルを発動すればいいのかだが、恐らく『アイテム』や『ステータス』と同じように頭の中で目的のスキルを強く思えばいいのではないかということだ。


 俺はヴォータルソードを鞘から抜き、息を整えた。

 『スラッシュ!』

 浮かびこんだモーションは3つ、上段、中段、下段で攻撃するイメージが浮かぶ。

 上段で攻撃することを選び、そのモーションをなぞるように体を動かす。

 俺は右手で持った片手剣のヴォータルソードを肩の上に乗せるように引き、そこから目の前の空間を上から叩き切るように振り下ろした。

 スキルが発動したと感じると同時に剣に青いエフェクトが宿り目の前の何もない空間を切り裂いた。


 やばい・・・これはものすごくかっこいい。

 想像できるだろうか、例えると何の変哲のない棒を頭に浮かんだモーションの通りに動かしたらスキル発動中のみ棒が警官御用達の交通整理している光る棒に変身しました。というくらいかっこいい。

 この例えでは伝わりにくいかもしれないが、とにかくこの感動をみんなに届けたい。

 俺はその後も主人公になった気分でスキルを連発し優越感に浸っていた。


 ある程度近接スキルを使用したらスタミナが減っていたので、『バナナ』を数本食べ、スタミナを回復し魔法を使ってみることにした。


 魔法は初級・中級・上級・最上級の4つに別れ、上級以上の魔法を使う場合は杖を装備しなくてはならず、杖を装備せず中級魔法を使用する場合は詠唱中その場から動けないという制限があった。この制限もあり俺が使っていた魔法は初級魔法ばかりだ。

 敵のタゲ取りやけん制、際どく生き残った敵への止めによく使用していた初級魔法の『サンダーボルト』を使ってみることにした。


 『サンダーボルト!』

 頭の中に浮かぶモーションは左手を突出し、サンダーボルトと唱える自分。

 俺はその通りに左手を突出し、サンダーボルトと唱えた。


 「ハハッワロス(サンダーボルト!)」


 俺の左手からは何の魔法も発現せず、何とも言えない空気だけが漂った。


 魔法オワタ・・・・・

 その後いくらチャレンジしても魔法を使うことはできなかった。

 魔法を使うためには魔法名を唱えなければいけないという現実に叩きのめされた。

 念のために中級魔法も試してみたが中級以上の魔法には詠唱がいるようで、もちろん使えるはずがなかった。


 これは結構まずい事ではないだろうか。

 魔法の中にはゲームでは必ずあると言っていいほどの回復魔法をいうものがある。

 ソロプレイで突き進んできたため、初級回復魔法『ヒール』はLv35となかなかレベルが高めだ。つまりヒールを使わざるを得ない状況にたびたび追い込まれていたということである。その『ヒール』を使うことができないというのは結構痛い。


 町の外で生命力の回復方法は大きく分けて休憩する、ポーションを使う、回復魔法を使う、の3つある。

 残った回復法は休憩とポーションだけだ。休憩で回復する生命力は3秒当たり1%だったはずだ。ゲーム内の3秒なので実際はどうかわからない。

 余裕ができたら検証する必要がある。


 残った回復法としてはポーションだ。ポーションの使用法はどうなのだろうか、食べ物のように飲み干せばいいのだろうか、それとも傷口に垂らせばいいのだろうか。


 俺は『アイテム』を頭に思い浮かべ、そこからから『生命力ポーション(小))を1個取り出した。このポーションは市販品で使用すると生命力を30回復する。次にヴォータルソードの刃を我慢しながら触り、少しの痛みと共に生命力を減らした。『ステータス』を見てみると697/698と1減少していた。

 さっそく取り出した生命力ポーション(小)を少し飲んでみた。すると体に赤いエフェクトが起こり698/698と生命力が回復し、傷口もきれいさっぱり消えていた。

 予想していたがポーション万能すぎるだろ、現代医学舐めすぎだ。


 次に同じように傷を作り、今度はポーションを傷口に垂らしてみた。すると今度も赤いエフェクトが傷口に起こり、すぐに傷口はなくなっていた。


 その後も少し検証し、ポーションを使うと生命力を回復すると同時に傷口も綺麗さっぱりなくなり、回復量は使ったポーションの量に比例するということが分かった。

 今回使ったポーションは『生命力ポーション(小)2/5』と使った量だけ名前が変わっていた。失った血はどうなるのか、どれだけひどい傷でも治すことができるのか、色々分からないことはあるが後回しにするしかないだろう。


 使っていないスキルは多々あるが、ある程度予測はできるので、他に何ができるのかを考えてみた。

 とりあえず『地図』、『MAP』、『オプション』、『クエスト』、『フレンド』、『ギルド』と思いつくものを頭に浮かべてみると、『MAP』と『オプション』にだけ反応があった。


 『MAP』を思い浮かべると自分を起点とした円状のレーダーのようなものが現れた。

 これはゲームで画面右上にあったモンスターレーダーのようなものだと思う。ゲーム内では味方プレイヤーは青、モンスターは赤、PKプレイヤーは黄色で表示されていた。


 ゲームと同じ性能だとすると、これはものすごいチート能力だな。ゲームのように自キャラを見下すような視点でまわりを見ることができない今、どこにモンスターがいるか一目で把握できるというのはものすごくありがたい。


 続いて『オプション』を思い浮かべると『ディスプレイ表示 ON』という画面が表示された。指でディスプレイ表示を触ると、他人にディスプレイを見せるか見せないかを選べるということが頭に浮かんだ。 この『Life』のような世界で生きている人が俺と同じように能力やアイテムをディスプレイに表示することができるか分からない以上、他人には見せないようにしておいた方がいいだろう。

 俺は迷わずOFFにし、ディスプレイを自分にだけ見えるようにした。


 他には何かあっただろうか……

 そう言えば自分の顔がどうなっているか全く把握していなかった。


 しかしアイテムに鏡なんてものがちょうど良くあるはずもないので、アイテム名的に黒光りしているのではないかという黒曜石を取り出した。拳大の大きさで、ある武器や防具の強化素材アイテムである。


 予想通りに黒光りしていたので顔を傾けながら自分の顔を覗き見た。

 ――イケメンスギワロタ

 そう思わずには居られなかった。

 オンラインゲームのアバターというものはネタに走らない限り、勝手に美少年、美少女キャラになるものだ。開発元が不細工では人気もないし作る必要がないと判断しているのだろう。

 俺は髪の色は黒、良く分からない頭の後ろがフェレットのしっぽのようなロンゲヘアー、目は少し黒っぽい赤を選んでいた。


 身長の設定は120~200cmまで選ぶことができたので、確か175cmくらいにしておいたと思う。

 黒曜石に反射する俺の顔はまさしくその通りではっきり言って美少年と言いきることができるものだった。

 みりんなんていう可愛らしい名前とは真逆のかっこよさだ。


 「ハハッワロス(ナルシストの気持ちが良く分かった気が・・・・)」


 ここで俺はとんでもないことに気づいてしまった。

 『ハハッワロス』と言っているとき、ものすごく悪い顔をしているのだ。

 何度黒曜石を見ながら言葉を口に出しても黒曜石に映る自分はまるで残虐非道な行いを楽しんでいるかのような悪魔のような顔をしている。


 これはマジで会話によるコミュニケーションオワタヨ。

 くれぐれも人前で話してはいけないと心に誓った。


 大分状況把握もできたのでそろそろ移動し、人を探そうと思う。

 話す言葉は全て 『ハハッワロス(悪い顔)』に変換されるので、話すことができないキャラという設定で行こう。宿屋に泊る際やコミュニケーションが必要な際はジェスチャーや書くものを持っていないが紙などに筆談で乗り切ろうと思っている。

 というかそれしか方法ないよね多分・・・


 俺はできるだけ道が開いている方に歩き出した。できれば良い出会いがありますようにと願いながら・・・


どうもあまちゃです。

Arcadiaにてネタとして投稿している小説ですが、より多くの意見を聞いてみたいため此方にも投稿しました。

基本感想に返答はしませんが、注意や意見は可能な限り取り入れていこうと思います。

4月頃から小説をちょこっと書き、忙しくなって中断し、最近になってまた書き始めたのでほとんど素人ですが、よろしくお願いします。

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