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君を忘れじ【三原則×検死官】  作者: 越智屋ノマ@『今世はあえての悪嫁です』7/7配信開始
◇◆◇ おまけ ◇◆◇  おちゃの気ままな後夜祭

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プシュケとアモルの恋物語

 本編における作中作さくちゅうさく、映画『君を忘れじ』。


 それほど詳しく語られませんが、本編中に提示される情報は、


1・屋敷の使用人であるヒロイン(移民の娘)と、屋敷の主人の身分違いの恋物語。

2・ギリシャ神話に登場する、人間の娘・プシュケと神・アモルの物語を題材にしている。

3・作中で、ヒロインと主人はルーブル美術館で『プシュケとアモルの像』を鑑賞する。

4・身分差に引き裂かれる恋。ヒロインは試練・苦難を受け続ける。

5・クライマックスで、ヒロインは地下水道の暗闇を駆け抜ける。

  でも、追っ手の凶弾に倒れて昏睡状態になってしまう。

6・物語のエンディング。

  愛する主人が昏睡状態のヒロインにキスしたら、奇跡的にヒロインが蘇生する。

  蝶が舞う描写。春の陽ざし。新しい人生を始める幸せな二人。


 と言う感じ。


 身分違いの恋。地下水道での逃走シーン。昏睡に陥るヒロイン。エンディング描写。などがIV-11-01-MARIAとシュルツの恋物語に大すじで寄り添っている、という仕様です。

 

 で。ですね。その映画のオマージュであるとされる、『プシュケとアモルの恋物語』とは何ぞや、というのが今回の話題です。


 本編の中で、マリアがひとりでぶらっと美術館に出かけて『アモルの接吻で蘇るプシュケ』の大理石像を見に行ってしまいます。

 この像は実在します。

 フランスのルーブル美術館に、『アモルの接吻で蘇るプシュケ』の大理石像というのがあるんですけど。実際にご覧になった方も多いかもしれません。おちゃは、何年か前に見てきました。石とは思えないような柔らかな曲線が、ホントきれいです。著作権とかあるから他人様ひとさまの写真を頂くわけも参りませんので、雑なトリミングで恐縮なんですけどおちゃの撮ってきた写真を載っけますね。こういう像です↓

挿絵(By みてみん)


 ギリシャ神話の愛の神『アモル(別名クピドー、キューピッド)』が人間の娘『プシュケ』を見初めるが、二人の仲は破局する。ふたたびアモルの愛を得るために、試練を受け続けるプシュケ。冥府から持ち帰ってきた小瓶を、プシュケは自らの過ちで開けてしまい仮死状態になってしまう。プシュケの愛の深さを知ったアモルが、プシュケに接吻して蘇生させる。目覚めたプシュケは、神の仲間入りをして、アモルと結婚する。という話です、だいたいは。(正確な話は、Google先生やWikipedia先生にお尋ねください。またはたしか岩波文庫で出版されてます。アプレイウス著、『黄金の驢馬』というタイトルの本です。『黄金の驢馬』のなかのエピソードの一個なのです。古い本ですが図書館とかにあると思います。)

 ルーブル美術館の『アモルの接吻で蘇るプシュケ』像は、その物語の結末部分、アモルがプシュケをよみがえらせるシーンを切り出した彫刻です。

 アモルとプシュケについては、いろんな芸術家が作品を残しています。

 ファミレスのサイゼリアには、『白い羽の生えた男の子が蝶々の羽根を生やした女の子にキスしてる絵画』が飾ってあるんですけど。それもアモルとプシュケです。今度食べに行ったら、見てみてください。

 ……とか。いつのまにかサイゼリアの宣伝をしてるおちゃでした。別におちゃは、サイゼとは関わりありませんよ。


 本作は、作中作とリンクしたストーリー展開を売りとしているつもりです。

 そしてその作中作は、ギリシャ神話ベースの小説『変容(別名、黄金の驢馬)』のオマージュである、と。二重構造が分かりにくくなってしまい、恐縮です。最大限工夫してみたつもりなのですが。いかがでしたでしょうか?

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