気ままにキャラ語り その4 『ダリウス・ヴォルフ』
こいつ悪いやつ。当局の局長です。
シュルツに対して『君に興味がある』と言って接触を計ってきます。いたぶりながらも、シュルツが使えるヤツか値踏みしていたおっちゃん。しかも何かたまにセクハラっぽいこと言う。
このおっさん、トマス・アドラー博士を監視下に置いて使役しておきながらも、アドラー博士に対する不信がぬぐえない。だからアドラーではなくて、アドラーの弟子であるシュルツを利用できないかなぁっと企んでいる訳です。シュルツは、局長と部分的に似てるから、局長は『同類』という言葉を何度も強調してシュルツを揺さぶります。
ロベルト・シュルツという人物の反ロボット主義的な側面だけを増長させると、ダリウス・ヴォルフ局長になります。髪の毛の色が同じなのは、ほんのりとシュルツとの類似性を暗示したかったから。
シュルツも、物語前半ではマリアのことを道具としか思っていませんでした。「ヒューマノイドなんてものは、人間とロボットの境目を曖昧にする危険なだけの代物だ」と決めつけている。シュルツのそういうところが、局長の興味をひいたのでしょう。
あと、この局長は『全置換型ロボット心臓』というモノ型ロボットを体の中に埋め込んで生きてます。シュルツは右の手と足が『ロボット義肢』ですね。ロボットを蔑みながらも、ロボットに依存しないと生きていけない自分自身を嘆いています。そこも同じ。
シュルツはマリアと接するうちに、局長とは違うタイプの人間に変わったようです。
よかったね、しゅるくん。
ちなみに。
まぎらわしくって恐縮ですが、局長の『全置換型ロボット心臓』と、ロボットたちの“心臓”(=調圧灌流ユニット)は、別モノです。
『全置換型ロボット心臓』は、人間の心臓の役割を果たすためのモノ型ロボットです。だから、この『全置換型ロボット心臓』の中にも頭脳があり、疑似血液があり、“心臓”がある。『心臓』の形をしたロボットの中に“心臓”がある……っていうのもなんだか紛らわしいのですが。
モノ型ロボットについては、本編ではそれほど詳しく語っていません。が、モノ型にも三原則が一応搭載されています。精神回路や記憶回路は発達していない。持ち主の需要を感じ取って最大効果を発揮し、持ち主の危機を最大限回避しようとする――という点では、モノ型もバッチリ三原則遵守してます。








