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お と  作者: 木土口一寸


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6/10

翔と詩音

 その刹那、気づくと翔の姿が見当たらない。辺りを見回すと少し離れた席で一人になっていた。そんな翔に気づいた詩音はそっと席を離れ、翔のもとへと歩を進めた。

「こんなところで一人になってどうしたの?」

翔は4連覇という入学当初からの夢を達成し、嬉しさのあまり少々飲みすぎてしまったらしく、雰囲気を壊さないよう酔いを冷ましていたようだ。

「終わったあと少し話せる?」

「こんな時になんだよ。また今度にしてくれないか」

酔いと一緒に頭も冷やすかのごとく、水を一気に飲み干した。

「いつもそうやってはぐらかすじゃない。ちゃんと話しておきたいことがあるの」

詩音は今にも泣き出しそうな声だった。

「わかった、わかったよ。わかったけど、さすがに今日じゃないでしょ」

「じゃまた今度必ず時間つくってね」

彼女はそう言い残してみんなの輪の中に戻っていった。一方こちらの席では旅行の計画がとんとん拍子に進んでいた。

(日曜日出発で2泊3日。19時05分大阪南港発の客船を利用。13時30分に東京駅集合。)

「じゃ、より詳しい内容は、ラインで詰めていくということで」

亨は言い、その後も楽しい雰囲気は続いたまま本日は流れ解散となった。

 数日後、起きて間もない詩音はまだ布団の中でゴロゴロしていた。ベッドの上からもそもそと手を伸ばし、床上に置いてあったスマホを手に取った。

彼女の発言により、旅行の宿泊先は『岡田屋旅館』を利用することになったので、早速尚斗に問い合わせてみることにした。

「おはよ、私だけど」

「おう、おと。どげんしたと?」

詩音は祝勝会での話を尚斗に伝えた。

「仲よかメンバーたいね。そんなのうちの大学じゃ、話にさえ出てこんよ。なんもないとこやけどうちで良かったらどうぞ」

「ほんと?」

「ただ、12月は繁忙期でちょっと無理やけん、1月のはじめのほうならなんとかなる思うけん」

「それはもちろん。無理ない程度で泊まれればいいなと思って訊いてみたの」

「そげんことなら親父に確認しとくばい」

「うん、ありがとう。おじさんによろしく伝えといてね。じゃわかったらまた連絡ちょうだい」

「オーケー。ちなみになんやけど、俺正月から1カ月くらい実家帰る予定なんよ」

「そうなの? じゃなんとかその期間中に行けるように調整してみるから、できればその間に尚斗も旅館に顔出して欲しいな。」

後日、尚斗から1月の第2週なら大丈夫との連絡が入った。詩音は早速グループラインでメンバーに知らせることにした。

今週はGW週間として、特別に本日から4日連続でアップします。皆様、是非読んでみてください。

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