表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/67

少年の今後と帰還へ

約半年ぶりの更新です。

しかし、今回も短めです。

「もうお帰りになられるのですね」


「ええ。 リーベルの方も問題を抱えましたし、今からでも帰還しようかと」


「わざわざ帝国の案件に対応してくださってありがとうございました」


 翌日の昼頃。

 馬車に乗り込む前に、メルア皇女とアリス皇女、テッド皇子が見送りに来たようなので、挨拶を交わす。

 対応はアルマとアイシア、セリアとフレアで行っている。

 なお、リーベル公国の問題とは、ギャロウズの事だ。

 他国の白魔術師をギルド一派に殺させようとした行動をアルマ経由で公国に知られたからだ。

 国際問題になる前に、何とかするように伝えてはいるが、連盟からギルドに向けた再度の研修が行われる可能性もあるからだ。


「そういえば、ユウナ。 あの少年はどうなるんだ?」


「フレアさんが引き取る形になりますね。 同時に連盟に登録をしてから、【スチュワート】の所属にするみたいですよ」

 

 その傍らで馬車近くでケリンとユウナが少年の事について話をしていた。

 この後の少年は、フレアが引き取る形になったそうで、リーベルの冒険者連盟にて登録をしてから【スチュワート】に属する事になりそうだ。

 今の少年は、野良冒険者扱いなので、そこがケリンには心配だったようだが、ユウナの話を聞いて安堵した。


「その少年は?」


「フレアさんが事前に睡眠魔法を掛けてくれたおかげで、今はぐっすりと馬車内で眠ってますね。 保護直前よりはマシになりましたが、まだフレアさん以外の女性には恐怖を抱いてるみたいで」


「ああ……、なるほど」


 件の少年は、馬車内でぐっすり眠っている。

 フレアが事前に睡眠魔法を掛けていたようだ。

 今回みたいに対応の為に離れてしまう可能性もあり、彼女以外の女性に対する恐怖感を抱いている現状では、こうする以外にないのだ。

 それでも、ユウナ曰く、保護直前よりはマシにはなっているのだとか。


「お兄ちゃん」


「アリス皇女?」


 ユウナとの話をしている所で、アリス皇女がケリンの元にやって来た。


「この二つ、お兄ちゃんにあげるね。 あと、これはエルザちゃんへの手紙だよ」


「これは……?」


 アリス皇女から渡されたものは、エルザへの手紙と二つのネックレスだった。

 二つのネックレスについて何なのか、ケリンは聞いてみた。


「私とお話しできる機能を持った念話石を付けたペンダントと転移石を付けたペンダントだよ。 また、お兄ちゃんと色々お話したいし、遊びに来て欲しいからね」


「あはは、ありがとうございます」


「また、遊びに来てね、ケリンお兄ちゃん♪」


「はい、必ず遊びに行きますよ」


 アリス皇女から念話機能を持ったペンダントと転移機能を持ったペンダントを貰い、また遊びに来ると言う約束をした。

 あとは、レーツェルを介してエルザに手紙を渡してもらうだけだ。


「じゃあ、馬車に乗り込んでー」


 話が終わったようなので、アルマの賭け声で馬車に乗り込む。

 みんなが乗り込んだのを確認してから、馬車を走らせる。


「皆さん、ありがとうございました」


「また、帝国に来てください」


「みんな、またねー!」


 テッド皇子、メルア皇女、アリス皇女に見送られながら、二つの馬車はリーベル公国へ向けての帰還を始めるのだった。



よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。


作者のモチベーションの維持に繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ