あー、えらいことですたいっ!身体がぁ!身体がぁ!グッスン。
夕方近くなのじゃろか?
目が覚めた訳なのじゃが、一瞬、自分が何処に居るのか分からんかったわえ。
っか、身体がゴリゴリ痛くて、何度も目覚めては寝たような?
いや、気のせいか?
今は、全く痛くはない。
それどころか、今すぐ飛び跳ねるたり走り回りたくなる程でな。
活力が漲るっと言うより、迸らんばかりじゃて。
寝る前に食べた鰻のせいかのぅ?
はて?
そんなん思いながら身体を起こすと。
なんか、周りが縮んだ?
はい?
なんで裸?
いや、服みたいな破れた布切れが、身体にくっ付いておる?
てか、え?
なんちゅー細マッチョ?
腹筋割れてとりますがな。
いや、自分の体と分かる、分かるんだがな。
人間の身体ちゅーのは、こがぁに、劇的に変わるもんじゃなかろうて。
劇的ビフォ○、○フター過ぎるじゃろっ!
部屋へは姿見が有ってな、その前へと。
っか、へっ!?
あー
だれ?
い、いや、俺が姿見の前へ移動し、俺以外居ないんだから、俺なんだろう。
いや、居らんよな?
思わず、辺りを見回す。
っと、じゃな。
『マスター以外に居られませんよ』っと。
あー
ヘアバンドした侭じゃったか。
アドバイザーさんからの。
っか、何があったか分かるかの?ったらさ。
『マスターが急成長されましたね』っと。
いや、訳分からんからのっ!
っか、完全に別人じゃろがっ!
なんじゃ、この超イケメンはっ!
俺の面影、おもかげ?
あるがな。
実は俺、超イケメンだった?
んな訳あるかぁーいっ!
『マスター、落ち着いてください』
いや、これを、どう落ち着けと?
『マスターは、自称フツメンでした』
お、おおぅ。
まぁ、そう思っておったのぅ。
むっ!?
っと、言うことは、実はフツメンでなくイケメンだった、と?
『いえ、誰が見てもフツメンでしたね』
そこぉっ!
上げて落とすなぁっー
泣くぞっ!
『上げておりませんが?』
ぐぬぬぬぬっ。
『まぁ、落ち着いてください。
知っていますか?
美男美女は、その世代の平均的な顔らしいですよ。
つまり、フツメンとイケメンは、紙一重なんです。
フツメンが整うと、イケメンへ。
超平均的なフツメンが整うと、超イケメンになる訳ですね』
なんちゅー理論やねん!?
『それと、おそらく原因はトチナの実でしょう。
昨夜からの効能が、栄養不足にて不完全に反映していたのでしょうね』
はぁ?
つまり・・・
『そう、先程いただいたウナギの栄養を得たことで、急激に成長したものかと。
随分と栄養があったみたいですね』
いやいやいや。
そがぁに急成長せんからの、人はぁっ!
『いえ、実際に成長なさって居られますから。
まぁ、マスター以外の方が、そうなることは無いですょうが。
あの木の実を食べない限り、起こり得ないですので』
ふぅ。
認めたくはないが、認めざるを得ないのだろうの。
しかし、俺が持つ衣服全てが使い物にならんくなってしもうたわえ。
買いに出るにしても、衣服無しではのぅ。
困ったわぇ。
『大丈夫です。
既に取り寄せておりますから、暫くしたら届きます』
はい?
いつの間に?
っか、おれのサイズなど分からんだろうに、どがぁして注文したのじゃ?
『サイズは空間把握にて、私が得ております。
そのサイズに合う品を、系列店舗にて見繕い届けさせておりますね。
まぁ、手直しなどの手間が多少は掛かっておりますが、そんなに掛からないかでしょう』
いや、系列店?
どゆこと?
『ああ、マスターが入社した会社はグループ会社のトップですね。
関連会社は多岐に渡り存在します。
中小企業のコングロマリットと看做されています。
まぁ、実態は異世界政府の隠れ蓑であり、その活動を支援させるための組織である訳です。
ゆえに、裏へ異世界組織が介在しており、下手な企業よりは安定活動可能な組織となっております。
まぁ、隠れ蓑であるため、あまり目立たないようにしておりますが』
どんだけデカい組織やねんなっ!
知りとうなかったわいっ!




