さて、町へ行こうかえ?っか、アチラの世界はグルメ世界じゃった?
いやぁー、美味かったね、ダリル飯。
ありゃぁ、俺たちの世界では味わえないだろう。
『まぁ、当然でしょう。
食材が用意できませんので。
野菜や肉類も、アチラ側の方が上でしょう』
いやいや。
品種改良された現代の食材より上って、言い過ぎでは?
『いえ、野生化し自生している植物の大半は、品種改良にて品質が向上した物です。
しかも遺伝子レベルで、旨みが増すように組み込まれていますから、最低レベルの野菜がマスター世界の最高峰を凌駕します』
え?
あ、それって、例の古代文明?
『そうですね。
で、そのような食材は世界中に広まっております。
品質的にも品種的にも、古代遺跡周辺が高くなりますが、全般的にマスターの世界より優れた植生であり、生き物です。
食材的に』
食材的にかよっ!
『動植物として生物的なポテンシャルは、マスターの世界より劣る品種も存在します。
ただ、食材としての質は上ですが』
うん、グルメな世界なんだね。
『それはどうでしょう?
マスターは、普段食べている品を贅沢だと言われて、そうだと思いますか?
アチラでは、それが当たり前なのですが』
あー、贅沢に慣れると、ソレが贅沢と気付かなくなる、っうヤツじゃな。
っと、食事が終わったみたいじゃな。
ダリルさん達は、町へ向かうようじゃ。
ん?
ターニャちゃんの従兄じゃったか?
彼の部隊が同行するらしいの。
全部隊が移動するには準備が必要みたいで、直ぐに撤退は難しいみたいじゃ。
じゃが、一部隊のみならば同行可能とな。
『これ、ターニャさんの従兄を同行させる名目で、ダリルさんの監視を含んでいますね。
彼の部隊へ、二人の騎士が同行していますし。
一応、定時報告の鳥にて、深層狩人が森から出ることが知らされいます。
今朝来た鳥に、ダリル殿の監視を命じる指示が書かれていたようです』
ふむ。
まぁ、狩人達も、それは察しておるのじゃろう。
無駄な拒絶はせずに、同行を許しておるしな。
じゃが、兵は馬車と言うか、荷車に乗り、騎士は馬へ。
それに比べ、狩人は徒歩なのじゃが・・・
何故に狩人一行に遅れそうになる?
狩人達は歩きなのじゃが?
『人造種の集まりですからねぇ。
基礎代謝からして、一般人とは違い過ぎます。
馬などよりも、早く走れ、その持久力は上です。
並の馬車だと、追走できないでしょう。
まぁ、保護した女性達を乗せた荷車は、彼女達を乗せているため速度を出せません。
彼女達に負担が掛かりますので』
つまり、彼女達を乗せた荷車が無ければ、兵達は付いて行けなかった訳じゃな?
『そうなりますね』
っと、イキナリ、シーンを飛ばすのは、止めて貰えぬかのぅ。
急に景色が変わるゆえ、驚くでな。
っか、アレは?
『ダリル殿達が出発したザケゾン村に近い隣村ですね。
ティンガーナ村らしいです。
まぁ、寄らずに素通りですが』
寄らないのかよっ!
で、次の村で、馬を替える以外は素通りである。
強行軍過ぎんか?
騎士や兵士達に疲れがの。
意外と女性達は元気なのじゃが、ハテ?
『あの荷車は、狩人達が曳いていますから。
荷車へ負担が掛からないルートを選んでいますし、揺れない様に曳いています。
馬は、そんなことに頓着しないですし』
ああ、それで兵が疲れておるのか。
騎士は騎士で、馬に乗り続けておるしのぅ。
昼には、町近くの村へと。
町へ近いためか、屋台なども出ておるな。
ダリルさんが、屋台から野菜や肉を買い取り、串に刺しておる。
サーマさん達も手伝っておるな。
ソレへ香草や香辛料に塩を振り掛けておるな。
薄焼きパンなども売っており、ソレも購入したみたいじゃ。
串に刺した肉と野菜を、どうするのじゃ?
はい?
火晶石から火を出して、炙る、じゃ、とぉっ!
村に居た者達が仰天しておる。
程良く焼けた串を、平パンの上へ。
平パンで挟んで、串を抜く。
平パンサンドかえ?
美味そうじゃぁぁっ!
っか、美味かったわい!




