驚愕!朗報?同調率が上がったっ!ててれ、ててってー
分かってはおるが、映像ゆえ食すことなどできない。
だが、映像のクセに薫るんだよなぁ。
実に美味そうな香りがな。
っか、実に美味そうに食いやがるんだよっ!
特に狩人達がぁっ!!
あー、これを目の前で見せられるのかぁ。
堪らん!
『そんなマスターに朗報です』
ん?
俺に朗報?
なんじゃらほい?
『同調率が上がったため、擬似的にアチラの料理を食べるようになりました』
な、なん、じゃ、とぉっ!
マジかぁっ!
『マジ、っと、言うヤツですね。
とは言え、実体は存在せず、あくまでも映像に過ぎません。
ですから食べた感じがあっても、実際には虚像を口にしただけです。
擬似体験に過ぎませんので、ご了承を』
いやいや。
擬似的であろうと、あのメシを食えるのじゃろ?
ならば、食わねばっ!
そう思っとるとな、目の前へダリルさんが皆へ装っておる飯が、器へ盛られ現れた。
マ、マジで、現れた、じゃ、とぉっ!
アチラでは、木の匙で掻き込むように食っておる。
匙が木を削って作られた品でな、実に食い難そうだ。
俺へ配膳された丼は陶器製であり、陶器のレンゲが添えられておった。
ゆえに、アチラみたいに食べ難さは無く、楽にレンゲにて雑炊を掬える。
その掬った雑炊を口へ。
実に美味い!
っか、想像以上なんだが!
え、この味をアノ調理環境で作ったのか?
マジかぁっ!
っか、複雑玄妙な味がし、今迄に食べた、どの料理よりも美味い。
なんで、こがぁに美味いんじゃぁっ!?
様々な旨みが絡み合い、それが喧嘩せずに調和しておる。
米から出たと言うトロミが、全てを受け止めつつ、口の中に広がるのだ。
米自体もブランド米を超える美味さと言える。
言えるのだが、本当に米なのか?
確かに米を雑炊にしたらトロミが多少は付く。
じゃが、これは、その比ではないぞ?
しかも米の旨みが濃いのだ。
食感もクセになりそうな感じか。
『まぁ、米みたいに食べれますが、明らかに別種ですから。
しかしマスターの世界へ持ち込めたら、米農家は廃業でしょうね』
これほど美味いのに、一つの芋の中にビッシリじゃからなぁ。
それに繁殖力が高いのじゃったか?
『ええ、あの大玉スイカ大はある芋の内側へ、硬い薄皮以外が全て米なのです。
それが寒暖に影響されず、年中何処へでも得られる程ですから』
なんとのぅ。
そがぁな植物が、良く自然に生まれたものじゃて。
『いえ。
アレも、古代文明が造った品ですよ。
食糧難となった際に、人々が飢えないように開発された物です。
ちなみにソイ芋もです。
他にも色々とあるみたいですね』
人造人間のことと言い、無茶苦茶しよるわい。
『あら?
人造人間を造った文明とは、違う文明ですよ』
はい?
『最後の文明より二世代前の文明ですね。
あの文明は自然災害が原因で滅んでいます。
後の文明は、その滅んだ文明が創り出した動植物があったため、栄えることが出来たと言えます。
滅んだ文明は食に特化した文明であり、様々な食材を世に送り出していますね』
なんと言うグルメ文明なのじゃ。
まるで、現代日本のようではないか。
『ふっ』
ん?
アドバイザーさん?
『マスターの住まう現代日本は、グルメが溢れていると、思われているので?』
そがぁなことをな。
「それなりに、美味い物が溢れておると、思っておるが?」
なんじゃろな?
『マスターが仰ったグルメ文明の足元にも及びませんが?
グルメ文明が銀河としたら、日本食文化は粒子でしょうか?
それほどの差は、確実に有りますね』
いや、アドバイザーさんは食せぬであろうに。
なんで、そう言い切れるのだね?
『それは、グランドマスターが残した記録があるからです。
マスターを案内したコノ世界は、グランドマスターが探索した世界の一つなのです。
ゆえに、そのような情報を得ることが可能です。
まぁ、記録を見付けられたら、ですが』
ほぅ。
日本は美味い物が溢れておると考えておったが、まだまだだったとは。
驚いたわい。




