シーンはイキナリ変わります!では、食テロ準備かな?
い、いやさぁ、アドバイザーさん?
『なんでしょう?』
イキナリ、シーンが変わったんだけど?
そう。
公益場から何かの建屋前広場へとな。
急に景色が変わるゆえ、ビックリしたわい!
『変わり映えしない映像が続きましたからカットしました。
マスターは、ダリル殿が作る料理に興味おありでしたので、そこはカットなしにしたのですが?』
いや、村人を残すかを大隊長が決めるシーンじゃったハズだが?
『ああ、アレですね。
決まっていませんよ』
はぁ?
なんで?
『ダリル殿の意見は正論ですが、貴族たる己の意見を深層狩人ではあるが、平民のダリル殿意見で曲げるのに葛藤があったみたいです。
あまりに決めかねるゆえ、呆れた狩人達は撤収しました。
その際に、村の集会所を借り受けたみたいですね。
今宵は、この集会所へ泊まるそうです』
なるほどのぅ。
この建屋は集会所であったか。
しかし大隊長は貴族だったのだな。
『そうですね。
大隊長は子爵であり、中隊長は男爵となります。
彼ら上位層は兵でなく騎士として部隊を纏めており、兵団とは違う騎士団となります。
兵団を騎士団が統率指揮する形ですね。
ゆえに実務は平民である小隊長が指揮し、それを管理している形となります。
貴族ゆえに平民の暮らしには疎く、上から目線で判断する場合があります。
まさに、この度がソレですね』
なんとのぅ、そうであったか。
関わりの無い村人まで同罪扱いしとるで、なんとも短絡的な連中だと呆れていたが、まさか貴族で世俗に疎かったとはなぁ。
で、集会所のダリルさんなんじゃがな、どうやら残留が決まった村人達から礼として、野菜を受け取っておるみたいだ。
近場を軽く探索していた狩人達が、鹿と猪を狩って来とるな。
ふむ。
ウサギや鳥もかえ?
えらく獲って来たものだが、結構な人数が居るゆえ仕方ないのだろう。
そんな狩人達がな。
「チッ。
碌な獲物が居やしねぇ。
こんな獲物では、味は、お察しだな」
などとのぅ。
そんな彼らへダリルさんが呆れた様にな。
「里近くの獣と比較しても仕方あるまい。
コチラの獣は、里周辺と比べ弱い。
それに比例するかのごとく、味も薄くなるそうな。
まぁ、師匠からの受け売りだがな。
それにだ。
ここらから人里へ近付く程、さらに獣は弱くなるらしいぞ。
ま、味は察しろ」
ダリルの話しを聞き、狩人達がマジかぁーっう顔にな。
しかし、結構な大きさがある獲物に見えるのだが?
『里周辺の獣の半分程度の大きさですね。
マスターの世界へ生息する鹿や猪よりは大きいですが』
いや、十分にデカいのだが!?
で、流石は狩人と言ったところか。
全てを素早く解体しておる。
ダリルさんは、野菜の下拵えや、調味料の準備じゃな。
昨夜は麺料理じゃったのじゃが、また麺を茹でておる。
じゃが、あの量では足りぬのでは?
『とうやら灰汁抜き用に、麺の茹で汁を用意したみたいですね。
しかし、どう言う原理なんでしょう?
麺の茹で汁で、アソコまで灰汁が抜けるなど、マスターの世界では考えられません』
で、ダリルさんは何やら芋を葉に包み、焚き火に焚べておるのだが、半信半疑っといった感じか?
アレは、何をしておるのかな?
『この村は、辺りに賊が潜んでいるとの事で、食料制限されていたそうです。
そのため、村人達は家畜の餌であったマル芋を食べることにしたみたいなんですよ。
流石に家畜餌までは制限しなかったみたいで、マル芋の調理方法を色々と試しながら食べたみたいなんです。
で、しばらくマル芋を水へ漬け、それを葉で何層も包んで焼くと、炊いたと同じ状態になったみたいなんです。
今では、村の農民の主食みたいですね。
なにせ家畜餌ですから税などの徴収対象にもなりません。
味も良く腹持ちするため、上には伝えずに自分達だけが食していたようですよ。
まぁ、恩人たるダリル殿へは伝えたみたいですが』
なんとのぅ。
で、マル芋じゃったか?
どのような芋なのじゃ?
なんか聞いたことがあるような?
思い出せん!




