表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/246

公益場で品を卸そう。って、なんか揉めてね?

それを聞き、マジでダリルさんがガウランドの直弟子だと悟った隊長が、慌てて報告へ。


うーむ、慌て過ぎじゃろ?

転けるなよ。

あ、躓きよった、ふむ、転けはしなんだか。


「して、俺達は通って良いのか?」


そうダリルさんが。

残された兵から一人進み出て告げる。


「どうぞ。

 一般の方を足止めする理由は、ございませんゆえ。

 我らは、不審者を見定め入口で阻むのが役目。

 既に身分を示す割符と符牒にて、確認は取れておりますので」


ううむ。

あんな確認で大丈夫なのじゃろか?

割符を奪い、符牒を聞き出した賊である可能性もあろうに。


『いやいや。

 それを言い始めたら、どんな証でも偽造可能ですから。

 アチラの世界で、明確な証明書など不可能ですよ』


まぁ、科学も発展しておらず、ファンタジーな魔法とやらも無い世界では仕方ないなかな?


で、輸送隊が村の中を進み、公益場へと。

っか、店でないゆえ、そのような場所だと思うのだが?


『合ってますよ。

 村周辺の里から、ココへ収めに来る場所ですね』


市場とは違い、物を納める場なのは理解できるのじゃがな。

他に誰も納品に来ておらぬが?


『時間的な問題も有るでしょうが、何よりも賊が跋扈している地域です。

 ゆえに、遠出を控えている里は多いでしょうね。

 まぁ、各里へは兵が派遣され、事態の終息を告げるでしょう。


 だから明日には公益場は賑わうでしょう。

 なにせ、品を出し仕入れたいのに、賊が現れ危険と避けていたみたいですから』


なるほどのぅ。

ん?

なにやら揉めておるのか?


「いや、だからさぁ。

 高値で買い取ってくれるのは有り難いんだよ。

 けどさぁ、アタイらは物資が欲しいの!

 買える物資が無いって、どう言うことさね?」


サーマさんが、公益場の所員に苦情をな。


「いや、ですから。

 賊の所為で公益が滞っておりまして。

 買い取りは可能なのですが、物資が無いので」


まぁ、仕方ないのだがな。

ヘラヘラ笑いながら告げねばのぅ。

舐めとるのか、コヤツ?


『この辺りで公益できる場所はココだけですから、強気なのでしょう』


いや、それでもじゃなぁ。

ん?


「ならば、町で売るか。

 どうせ彼女達を送らねばならん。

 ならば、町で売った方が良い。


 まぁ、里から出る俺が決めることでは無いが、少なくとも、俺が狩った獲物は、ココへは卸さんからな」


そうダリルさんが告げると。


「ふん。

 アンタの狩った獲物は卸さんで良いよ。

 残りを買うからな」


そんなことをな。


「バっカっだぁねぇぇっ。

 ふう。

 中層深部と深層の獲物は卸せなくなったよ」


サーマさんが呆れたように。


「はぁ?

 それは困るのですが!?」


慌てる職員へサーマさんが。


「いや、アンタが今、卸さなくて良いったじゃないさね。

 コレらはダリルが狩った品さね。

 他にも結構な数がダリルが狩ったヤツだよ。

 まぁ、仕方ないねぇ。

 町まで行くか」


そうサーマさんが言うと、旦那のワーラントさんがな。


「その方が良さそうだ。

 今迄は村の公益場を尊重して来たが、コチラを蔑ろにするなら別だ。


 確かに町までは遠い。

 だが、我ら狩人にとっては、大した距離では無いからな。

 今迄は付き合いもあり、コチラへ卸していたが、蔑ろにするようなら話しにならん」


静かに訥々と。

無骨で不器用な話し方だが、それだけに迫力がな。


「なっ!

 それは困るのですがっ!」


したらダリルさんがな。


「キサマが困ろうが、コチラには関係ない。

 で、自分が不利になったら、先程の蔑むような顔と笑いは止めるのかね?

 キサマのような弱者に蔑まれる覚えは無いのだが?」


いや、結構、怒ってらっしゃる?


『実力も無いのに、立場でマウントを取る輩をダリル殿は嫌いますからねぇ。

 ま、これはガウランド殿の教えにあるみたいですが』


ああ、そらぁ、そうか。

喧嘩売られたからって、他国の王侯貴族を狩り尽くしたみたいだし。

まぁ、狩られないだけ益しなんじゃないかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ