明らかなザマァか?っか、イキナリ、イチャつかないでっ!
公益場の所員は、まさか里の者が逆らうとは思わなかったのだろう。
信じられない者を見るようにな。
「そんな事が許される訳が無い!
フザケるなぁっ!」
所員がキレるが。
「フザケておるのは、キサマの方だ。
この村は、奥の里人に対する便宜をはかるために造られておる。
それが里人からの納品物を買い叩き、他所へ高値で流しておろう?
調べは付いておる。
コレらに関わった者達は極刑となるゆえ、覚悟するように」
イキナリそのような声が。
「誰だ!
訳が分からんことをっ!」
所員が激昂するのだが、振り返り驚愕顔に。
「あ、アナタは、村を守りに来た大隊の大隊長様では?
え?
どう言う?」
戸惑う彼に呆れながら。
「キサマらは意識しておらなんだのやもしれんが、ココは国の直轄地である。
王命にて管理されておる王が直轄地ななだよ。
その地で好き放題など、良く行えたものだ。
不敬が過ぎると思わなかったのかね?
まぁ、思わなかったのだろうが、その、対価は酷いものだ。
君の親族浪党すべてが、罪人として囚われておる。
むろん、他の町村を含めな。
連座で捕まった者は強制労働で済むやもしれぬが、キサマらはダメだ。
極刑が待っておると知れ」
なんとのぅ。
村の護衛のついでに、不正を暴いておったのか。
『いえ、逆でしょう』
ん?
逆とは?
『おそらく、不正の調査を行う部隊かと。
いえ、その様な部隊が配備されたのでしょう。
明らかに大隊は過剰ですから』
あー、成る程ねぇ。
「そ、そんなぁ〜」
ヘナヘナと崩れ落ちる所員を、兵が連行して行く。
その後でな。
「この村の者達が失礼した。
代替わりする内に、この地の意義を失念しおったらしい。
里々への詫びは、後ほど行われることとなるであろう。
で、申し訳ないのだが、村の運営も儘ならぬ有り様でな。
村は一時的に封鎖となる。
まぁ、寝泊まり程度は可能にするが、村人はコノ地へ残せぬのでな。
新たなる村人を募り移住させるには、下手したら数年掛かる。
ゆえに、町から行商キャラバンを出す予定だ。
ただ、森を進むため、里々から護衛の者を出して貰いたいのだ。
むろん、相応の対価は支払うゆえ」
なんか、怒涛の展開だなぁ。
しかし、村が封鎖ともなれば、嫌でも町へ行く必要があるだろう。
「承知した。
コチラは一晩、ココで休んでから町へ向かうことにする。
それで、よろしいか?」
そうワーラントさんがな。
静かに訥々と話すんだが、妙に迫力あるよな、この人。
「ふむ、それは構わんよ。
で、提案なのだが。
町へ行くならば、我らに同行願えないだろうか?」
そう大隊長が。
「それは別に構わないが・・・なぜだ?」
軽く首を傾げながら。
「うむ、森の中の行軍であり、一般人を伴うのでな。
森歩きに慣れた狩人が居てくれた方が有り難いのだ」
そう大隊長が告げると、サーマさんがな。
「ふん!
どうせ、深層組であるダリルの動向を知るためだろ?
この子はガウランドの直弟子だけどね、アレとは違うんだよ。
ある意味、本能で動いていたアレとは違い、ダリルは理性的だからさ。
変なことしなけりゃぁ、害を及ぼさないさね」
そう告げられ、一瞬キョトンとした大隊長。
そして。
「ふっ、くくっ、あはははっ!
これはハッキリと告げられる方だ。
まぁ、確かに、そう言う面もある。
此度の深層組が、どの様な方かを見定めぬと、報告も出来ぬのでな。
しかし、この様に堂々と告げられるとは」
面白そうに告げる大隊長へ、ワーラントさんがな。
「うむ。
自慢の妻だ」っと。
「なるほど」
ちょっと引いたか?
で、サーマさんなんだがな。
「もぅ、アンタったらぁ。
もぅ、もぅ、もうっ!」
あー、真っ赤になったサーマさんが、ワーラントさんをポカポカと。
ポカポカ?
いや、ドスドス?
いやいや、ゴスゴス、ドゴドゴいってね?
あの一撃で、俺なら吹き飛ぶぞっ!
こわっ!




