村へ着いたんだが、なんかさぁ、物々しくね?
目的の村へと辿り着いた訳なんだがな、本当にココが目的地なのか?
なんかさぁ、兵士が常駐し物々しいんだが?
っか、戦場か、ココ?
「なんだい、なんだい?
えらい騒ぎだねぇ?
なんか有ったのかねぇ」
サーマさをが首を傾げて呟く。
それを聞いたダリルさんが、呆れたようにな。
「この先で賊を駆除したばかりであろうに。
アレだけのことをしておれば、討伐隊くらいは派兵されると思うが?」
そう告げられ、サーマさんが、ああ、なるほど、っと言った感じに。
「それもそうか。
でもさ、それなら何で駆除に向かってないんだい?
あの規模なら駆除に行けるだろうに」
そう告げるサーマさんへ、彼女の息子であるバンカがな。
「いやいや、母さん。
浅層で燻っていた落ちこぼれとは言え、ヤツらは狩人なんだぜ。
兵士が戦いのプロでも、森の中で狩人には勝てんよ」
そう言われ、サーマさんも納得したようだ。
そんな二人へダリルさんがな。
「それも有るだろうが、村の守りの問題であろうな。
流石に石垣ていどは築いてはいるが、あの程度では村の備えとしては不十分。
なれば、襲撃に備えて兵を動かせぬであろう。
例え動かせても、半端な兵数では討伐が厳しいだろうな。
逆に犠牲者を出す可能性が高くなるだろう」
ふむ、討伐へ赴き、兵を大幅に減らされては堪らんであろうな。
ならば、村を警備しつつ、狩人へ討伐参加を募った方が現実的か?
『そのような動きも有ったみたいですね。
ですが、道を賊に占拠されており、打診を行うことも出来なかったようです。
犠牲者も出ているみたいですね』
なるほど、手が出ない状態、っと言った感じかな?
しかし、兵を常駐させるにも経費が掛かろうに、領主も大変だなぁ。
『経費的には、国からの援助も有るみたいですよ』
ほぅ?
それは?
『コチラ方面の森は、強い獣が現れる場所となっています。
里がない昔、度々、森の奥から獣が溢れ出し、人里を襲ったみたいですね。
人造種の里が壊滅させられた後、普通の人々が住まうには危険な場所へと、彼らの末裔が辿り着きます。
そこで築いた里が、森から獣が現れるのを防いだのです。
さらに、森奥から得られる珍しい品も、人里へと齎しております。
そのため森奥ね里は、国にとっても掛け替えのない存在となっている訳ですね。
そのような理由から、国からの援助を得られている訳です』
ふぅむぅ。
あの里が、この国にとって重要拠点だったのか。
発展具合から、そうは見えなんだが?
『まぁ、運べる物質にも限りがありますし、あのような里へ住まえる者も限られます。
最低でも身を守れないと、生きて行けないですから』
ふぅ、過酷な世界だなぁ。
そんなん思っていると、輸送隊が兵士達と接触したみたいだな。
なんか騒ぎになってないか、アレ。
ダリルさんは一歩引いて、成り行きを見守っているな。
ん?
兵士の中でも位が高そうな者が、ワーラントさんと話しておったのだがな、なんかダリルさんを呼んでおるな。
ダリルさんも訝しげにな。
まぁ、呼ばれて無視も出来ぬゆえ、向かっているが。
「何か用かね?」っと、ダリルさんが。
「いや、アナタが賊を討伐なさったと聞き、詳しい話しを聞けたらと」
いやに腰が引くね?
『ワーラントさんが、深層組とダリルさんの事を告げております。
この国に住み、さらに兵士であるならば、この意味を理解しない者は居ないでしょう。
まぁ、もっとも、絶対に怒らせてはならない者、としてでですが。
最近、とは言え数十年前ですが、深層へ至る者を激怒させ、半壊した国があります。
まぁ、犯人はガウランド殿ですが。
そのことも有り、絶対に深層へ至る狩人を怒らせるな!が、この界隈では常識ですね』
いや、国を半壊って、何したんだよっ!
パねぇなっ、をいっ!
っか、ガウランドさんって、そんな激し易い人だったのか?
『いえ、寡黙で己に厳しく、常に身を律する方だったらしいですね。
まぁ、自分ができるから、っと、ダリル殿に無茶振りしていたみたいですが』
そんな人を激怒させたのかよっ!
何したぁっ!




