ダリルさんが、試し切りへの。いや、速くね?
ダリルさんが、弾丸のように、いや、目に止まらんスピードででじゃな。
アレ、儂らは映像にて、追随するように視点が動いておるで観えちょるがの。
側から見ちょったモンなんぞ、消えたちゅう風に思うじゃろうて。
アリャあ、マッハを超えちょろうな。
『マッハ20は、超えておりますね』
はい?
なんで、辺りに影響が?
ぬっ!?
風道をトンネルみとうに、しちょるわい!
ありゃあ、そんだけじゃないのぅ。
衝撃波を、晶石へ付与しちょるぞ。
『はい?
そんなコトを』
あがな衝撃波を、指向性を持たせて放術したらのぅ。
受けた先は、木っ端微塵じゃろうて。
『ソレって、放った術師も危ないのでは?』
放術師なれば、そうじゃろうな。
じゃが、付与師なれば、別じゃて。
『もしや、放った反動を?』
そうじゃ。
晶石へ付与すりゃあ、影響を受けんでな。
儂の感覚では出来そうじゃて。
なれば、ダリルさんにも、出来ようてな。
こん技術を利用すればじゃ。
放った攻撃の反動を、行使者は受けんちゅうコトにもの。
まぁ、行使するタイミングが問題じゃが。
例えば、相手を殴った場合なんじゃがな。
相手へダメージを与えられるんじゃが、コチラの拳もダメージをの。
ほじゃけえ、普通は拳を保護するんじゃ。
じゃがの。
この拳を怪我する衝撃ちゅう威力を、晶石へ移したら、どうじゃ?
拳は無傷で、相手だけにダメージを、ちゅうてな。
これ、攻撃受けた時にも言えるぞい。
打撃もじゃが、斬撃や刺突ちゅうんも、相手からの運動エネルギーが齎す結果じゃてな。
そん運動エネルギーを晶石へ。
むろん、火や高熱、雷に、冷気とかの。
晶石へ付与可能なんは、晶石へと。
うん、無敵じゃてな。
『そ、そうですね。
普通は思い付きませんし、そもそもが行えませんが』
はて?
なんでじゃ?
『そのレベルにて晶石へ付与可能なのは、ダリル様とマスターのみとなります。
そもそも晶石付与にて防御しようなど、普通は思い付きません。
思い付いても、実行できないでしょう』
そがぁに、難しいかのぅ。
「少なくとも、私には無理ですね」
あー
沙織さんは、そもそも晶石を扱えんでなぁ。
仕方あるまいて。
『晶石を扱えても、付与師でないと無理です。
付与師でも、そんなシビアな運用は無理ですよ』
ちゅうか、側から見えん、ちゅうかの。
キラッちゅう光が、気のせいか?ちゅう間に、崖山頂上じゃてな。
風繭ん中に包まれちょったギーゼットがの。
口をアングリ開けて固まっちょるわあい。
そりゃあのぅ。
ダリルさんに装備付けて貰うて庭へ。
したら、崖山頂上じゃ。
いや、訳分からんわい!
人によっては、テレポートや転移とか瞬間移動ちゅうじゃろな。
ん?
瞬間移動ちゅうんは、合っちょるんかぇ?
『瞬時に移動する、っと言う意味ならば、合っているかと』
まぁ、ほうじゃな。
ちゅうても、シッカリ走っちょったがな。
アリャ、瞬歩ちゅうヤツかや?
『走っているので、瞬走かと』
まぁ、どっちでも良いわい。
「さて、手頃な。
ん?
この反応は、テンゾルか?」
テンゾル?
なんじゃろか?
『そうですね。
地球の生物に例えるならば、アルマジロでしょうか』
ふむ?
温厚な生き物、ちゅう訳かい?
『とんでもない!
猛獣ですが?』
はい?
アルマジロじゃろ?
『アルマジロみたいな、っと、申し上げたのです。
アルマジロでは、ありませんが?』
ほーん。
どがな。
あ、観えたわい。
なんか、頭から尻までを、立派な硬皮が覆っちょるな。
これ、丸まったら、硬皮ボールになるじゃろて。
硬い皮にて刃が立たんちゃうか?
っか、ぶっとい四肢に、立派で鋭い爪が。
牙は長くは無いんじゃが、無いんじゃがの。
何本、口ん中へ?
しかも、槍の穂先みとうに尖っちょらんかぇ?
あがぁなんで噛まれたら、一瞬でズタズタにされるのぅ。
あん牙と爪、ぶっとい四肢を持つのに、硬皮かえ?
反則じゃね?




