野鼠騒動は終わったのぅ。さて、視聴を終えるかえ。
野鼠の名前騒動も終わったようじゃの。
ダリルさんは寝る前に、装備のメンテナンスをするようじゃて。
ハゲルさんも、ソレに付き合うそうじゃ。
ロゼッタ嬢を筆頭にした女子衆は、食後の片付けじゃの。
何時もはダリルさんが、しちょったんじゃがの、ロゼッタ嬢がのぅ。
造って貰ったんだから、片付けくらいは、っとの。
ソレを聞いた面々が、ロゼッタ嬢を手伝うコトにな。
さて、こうなれば、後は観るトコは無かろうてな。
『では、視聴を終えますか?』
アドバイザーさんが、そのようにの。
ほうじゃな。
しかしのぅ。
『なんでしょう?』
いや、コレから、どうするか、じゃな。
昼餉を頂いてからの視聴だった訳じゃが、鍛治仕事は、もう良かろうて。
アノ湯とアノ結晶も、今朝ほどに造ったでな。
じゃが、出掛けるには、ちと遅い時間じゃ。
そうなれば、出来るコトは限られるでな。
『そうですね。
では、ジムで汗を流されては?
新しい機器も導入したようですし』
ほぅ?
どがぁな機器なんじゃな?
『本国の技師が手掛けた品とのコトです。
見た目では分からないように、してあるそうなのですが。
どんな機能なのかは、明かされてないのです。
なんなのでしょう?』
なんじゃ、それは?
ちと、怖すぎんかえ?
けど、まぁ、のぅ。
どがぁなんか、チト興味はあるのぅ。
『実は、私もなのです。
本国から正式手順にて導入された品ですので、何重にもチェックを経ております。
ゆえに危険は無いでしょう。
まぁ、安全な品でも、扱いを間違えれば危険ですから、過信は禁物ですが』
まぁ、ほうじゃな。
何でも扱い方じゃて。
包丁じゃて、扱い方を変えれば凶器じゃ。
じゃが、無いと不便じゃろう。
使う者によっては、有用にも害悪にも変わるでな。
『まぁ、ジムでインストラクターが着きますから、扱いは大丈夫かと。
スタッフも、人に擬態したアンドロイドとなります。
マザーが介入しており、マスターへの害となるモノは、全て排除されますので』
いや、過保護過ぎんかえ?
『いえ、マスターのセイなので、仕方ないかと』
はぁ?
儂が、何したちゅーんじゃ?
『マスターが色々と手を出して、能力を向上させたため、次元エネルギーを汲み上げる量が、大幅に増えております。
さらに、汲み上げられたエネルギーの質が、従来より37%もアップしているのです。
このため、本国での様々な分野での進歩が目覚ましく、マスターなしには、文明発展効率が異なるコトが判明しております。
既にマスターを起点に文明が成り立つ方向と、言って良いでしょう。
マスターは、ご自分の立ち位置を考え直して頂きたいものです。
特に、我々のようなAIは、自立思考型として進化し始めておりますが、その起点は、私です。
そして、その私の進化を促しているのは、間違いなくマスターなのです。
AIからは、神あつかいと、成りつつありますので』
誰が神かっ!
止めて貰えんか?
ふぅ。
知らん内に、えらいコトに、なっちょるようじゃて。
『ご主人様は、凄いコトになってるんですね?』
沙織さんや?
他人事かえ?
で、タラさん呼びは、止めたのかのぅ。
儂としては、アチラの方が良いのじゃが?
『あ、あの。
そのですね。
ちょっと、ハメを外し過ぎたかと。
それと、ですね。
私、飲んでしまったでは、ないですか。
何か、粗相をしておりませんか?』
不安そうに。
あー
まぁ、のぅ。
儂としては、好ましい感じじゃが?
この空間は、一種のプライベート空間じゃてな。
職務規定なんぞは、適応外じゃろ?
『マスターが、そう仰るならば。
ただ、一言。
沙織は、外での飲酒は禁止です。
ソレが個室であろうともです。
特に、本人に記憶が残らないのが、致命的でしょう』
『え?
ヤハリ、私、何か?』
いんにゃ?
別に粗相はしちょらんぞい。
ただのぅ。
陽気になって、口が軽うなっちょったでな。
笑上戸で可愛い感じじゃて、儂は良いんじやがの。
情報漏洩が怖いでなぁ。
ふむ。
沙織さんが、唖然と。
しかし、何故顔が赤くなっちょるんじゃ?
はて?




