↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強ジョブだが最凶だった件 ~伝説の【神銃士】になったのに、一発も撃てない~  作者: 蝶野摩矢
最凶の神器編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/68

最凶の神器

二十八歳。


俺は、どこにでもいる普通の会社員だった。


勉強ができるわけでもない。


スポーツが得意なわけでもない。


仕事で特別評価されているわけでもない。


毎朝起きて、会社へ行く。


仕事をして、残業をして、家に帰る。


寝る。


そしてまた、会社へ行く。


そんな毎日だった。


「……疲れた」


その日も、帰りは遅かった。


重い身体を引きずりながら、夜道を歩く。


明日も仕事。


明後日も仕事。


この先も、たぶん同じような毎日が続いていく。


「異世界にでも転生できたらな……」


そんなことを考えた。


別に本気じゃない。


疲れていただけだ。


もし人生をやり直せるなら。


今度は何か一つくらい、本気で頑張ってみたい。


ただ、それだけだった。


その直後。


強い光が視界を覆った。


――そして。


俺の人生は、終わった。


◇◇◇


次に目を覚ました時。


最初に思ったことは。


――身体が動かない。


だった。


「おぎゃあ! おぎゃあ!」


口から出たのは、言葉ではない。


泣き声。


目の前には、知らない女性。


その隣には、涙を流して喜んでいる男。


「元気な男の子ですよ」


「よかった……本当によかった……」


何を言っているのか。


最初は分からなかった。


だが。


少しずつ理解した。


俺は。


赤ん坊になっていた。


それも。


前にいた世界とは違う場所で。


◇◇◇


俺は「レン」と名付けられた。


父さんと母さんは、ごく普通の人だった。


王族でもない。


貴族でもない。


有名な冒険者でもない。


湖のほとりにある小さな街で暮らす、ごく普通の家族。


でも。


優しかった。


俺が歩けるようになれば喜び。


言葉を話せば笑い。


転べば心配してくれた。


前世の記憶を持っている俺にとって。


二度目の子供時代は、不思議なものだった。


そして。


成長するにつれて。


俺は、この世界が前世とはまったく違う場所だと知っていった。


魔法がある。


魔物がいる。


冒険者がいる。


そして。


――ジョブがある。


この世界では、十五歳になると

教会で「授職の儀」と呼ばれる儀式を受ける。


そこで。

自らに与えられたジョブが明らかになる。


剣士。


魔導師。


弓使い。


戦士。


鍛冶師。


他にも数え切れないほどのジョブが存在するらしい。


ジョブは、その人間の人生を大きく左右する。


さらに。


努力し、経験を積み、成長すれば。


ジョブそのものが上位のものへ進化することもある。


剣士が上級剣士へ。


戦士が、さらに強い戦士へ。


子供の頃。


俺はそんな話を、父さんに何度も聞かされた。


そして。


この世界には、さらに特別なジョブが存在する。


伝説級ジョブ。


その証が。


――神器。


「神器って?」


幼い俺が尋ねると。


父さんは古い絵本を開いた。


そこには。


巨大な槍を持つ英雄。


不思議な杖を掲げる魔導師。


光り輝く武器を手にした戦士たち。


「神器っていうのはな、選ばれた人間だけが持つことのできる特別な武器だ」


「強いの?」


「そりゃあ強いさ」


父さんは笑った。


「神器を持つ者は、歴史に名を残すほどの英雄になることもある」


「へえ……」


ページをめくる。


「その英雄が死んだら、神器はどうなるの?」


「持ち主が死ねば、神器も姿を消す」


「なくなるの?」


「いや。なくなるわけじゃないらしい」


父さんは絵本を指でなぞった。


「何年か。何十年か。もっと先かもしれない」


「いつかまた、その神器に選ばれた人間が現れる」


「同じ神器が?」


「そう言われてる」


子供だった俺は。


ただ純粋に。


格好いいと思った。


「レンは、どんなジョブが欲しい?」


「俺?」


少し考えた。


剣士。


魔導師。


勇者みたいなジョブがあるなら、それもいい。


でも。


「なんでもいいかな」


「なんでも?」


「うん」


前世。


俺は。


何かを本気で頑張った記憶が、ほとんどない。


勉強も。


運動も。


仕事も。


どうせ俺には無理だ。


いつの間にか。


そんなふうに諦めることに慣れていた。


だから。


「どんなジョブでも、一生懸命頑張る」


父さんは少し驚いた顔をした。


それから。


笑った。


「そうか」


「うん」


「それなら、どんなジョブでも大丈夫だ」


その言葉を。


俺はずっと覚えていた。


◇◇◇


俺の故郷は、大きな湖のほとりにあった。


朝になると漁船が湖へ出る。


市場には魚が並び。


昼になれば商人たちが行き交う。


夕方になると。


湖は夕日を映して、橙色に染まった。


その湖のほとりで。


俺はよく二人の幼馴染と遊んでいた。


「レンは何になりたい?」


そう聞いてきたのは、セリア。


明るくて。


昔から負けず嫌いな女の子だった。


「ジョブ?」


「うん。もうすぐでしょ?」


「俺はなんでもいい」


「またそれ?」


セリアが呆れる。


「じゃあセリアは?」


「私は剣士!」


「即答だな」


「だって強そうじゃん。それに――」


セリアは少し照れながら言った。


「誰かを守れる人になりたいから」


「へえ」


「何よ、その反応!」


「いや。セリアらしいなって」


「どういう意味よ!」


その横で。


「俺は戦士だな」


カイルが言った。


「そのうち騎士になる」


「騎士?」


「ああ。絶対強くなる」


昔から。


カイルは負けず嫌いだった。


特に。


俺とセリアが話している時は。


「レンには負けないからな」


「なんで俺?」


「なんでもだ」


「意味分からん」


セリアが笑う。


俺も笑った。


何でもない。


普通の日。


湖。


夕日。


幼馴染。


この時の俺は。


まだ知らなかった。


この湖が。


ずっと昔。


ある戦いによって生まれた場所だということを。


そして。


その戦いが。


俺がこれから手にするものと繋がっていることも。


◇◇◇


十五歳。


俺たちは教会へ向かった。


街の中央。


湖からも見える白い塔。


その中で。


十五歳になった子供たちが、

一人ずつ「授職の儀」を受ける。


最初はセリア。


「前へ」


神官に呼ばれ。


セリアが祭壇へ進む。


水晶に手を置く。


光。


そして。


「ジョブ――【剣士】」


「やった!」


セリアが振り返る。


満面の笑み。


本当に。


剣士。


引いた。


「おめでとう」


「言ったでしょ!」


「すごいな」


「レンも頑張って!」


次。


カイル。


水晶。


光。


「ジョブ――【戦士】」


「よし!」


こいつも。


希望通り。


そして。


俺。


「レン。前へ」


祭壇。


進む。


正直。


緊張していた。


どんなジョブでも。


頑張る。


そう。


決めていた。


水晶。


触れる。


その瞬間。


――光。


「……え?」


さっきまでとは違う。


教会全体。


震える。


水晶から溢れた光が。


天井まで届く。


「な、なんだ!?」


「この光は……!」


神官。


顔色。


変わる。


そして。


水晶。


文字。


浮かぶ。


【神銃士】


「……しん、じゅうし?」


誰か。


呟く。


神官。


震える。


「伝説級……」


「え?」


「伝説級ジョブだ!!」


教会。


騒然。


俺。


固まる。


伝説級?


俺が?


その時。


右手。


熱い。


青白い光。


集まる。


空間。


歪む。


そして。


――ズンッ。


「……は?」


目の前。


現れた。


巨大な。


武器。


黒。


基調。


金色。


装飾。


青白い。


光。


古代文字のようなものが。


表面。


走っている。


長さ。


俺の身長の半分以上。


肩に担ぐような。


巨大な神器。


でも。


俺だけ。


分かった。


「……銃?」


前世。


知ってる。


形。


全然。


違う。


でも。


これは。


銃。


「神器だ……!」


「神銃士の神器!」


「新しい神器持ちが現れたぞ!」


歓声。


セリア。


目。


輝く。


「すごいじゃん、レン!」


「……俺が?」


「伝説級だよ!」


「マジか……」


カイル。


黙っていた。


俺を見る。


神器を見る。


拳。


握っている。


でも。


その時の俺は。


気づかなかった。


頭。


いっぱい。


俺が。


伝説級。


前世。


何者にも。


なれなかった俺が。


この世界では。


もしかして。


英雄に。


なれる?


その考えだけで。


胸の奥が。


熱くなった。


◇◇◇


話は。


すぐ。


王都まで届いた。


伝説級ジョブ。


新しい神器持ち。


当然。


国が放っておくはずもない。


数日後。


俺は両親と共に。


王都へ向かった。


初めて見る。


巨大な城壁。


大通り。


人。


店。


馬車。


でも。


観光してる余裕。


なかった。


王城。


俺は。


国王。


王族。


貴族。


騎士。


魔導師。


教会関係者。


大勢が見守る中。


神器を披露することになった。


広い訓練場。


用意された観覧席には。


百人近い人間が集まっていた。


「神銃士レン」


王が言う。


「其方の神器、その力を見せてみよ」


「……はい」


心臓。


うるさい。


でも。


怖さより。


期待の方が大きかった。


これだけの人が。


俺を見ている。


前世では。


こんなふうに注目されたことなんてない。


「伝説級か」


「どれほどの威力なのだろうな」


「南方の神槍士を超えるかもしれんぞ」


「見たこともない神器だ」


聞こえる。


全部。


俺への期待だった。


胸の奥が。


熱くなる。


前の人生では。


誰かに期待されるような人間じゃなかった。


この世界に生まれてからだって。


俺は。


ずっと普通だった。


でも。


今は違う。


伝説級。


神銃士。


俺の手には。


神器がある。


これを撃ったら。


もしかしたら。


本当に。


ここから俺の英雄としての人生が始まるのかもしれない。


そんなことを。


本気で思った。


右手を前へ。


青白い光が集まる。


空間が歪む。


――ズンッ。


巨大な神器が現れる。


「おお……!」


「なんという……!」


「これが神銃士の神器か!」


歓声。


俺は神器を構える。


正面には。


訓練用に用意された巨大な岩。


前の世界で。


本物の銃なんて触ったことはない。


映画やテレビ。


ゲームで見た程度だ。


でも。


これはどう見ても。


銃だ。


だったら。


「……引き金、だよな」


人差し指を。


引き金にかける。


「……いきます」


息を吸う。


そして。


引いた。


――カチッ。


「……」


俺は。


岩を見た。


何も。


起きていない。


爆発も。


光も。


衝撃も。


何も。


「……え?」


一瞬。


何が起きたのか。


分からなかった。


もう一度。


――カチッ。


「……」


やっぱり。


何も起こらない。


さっきまでの歓声が。


消えている。


「……どうした?」


「まだ準備中なのか?」


声。


聞こえる。


「す、すみません」


何に。


謝ってる?


分からない。


でも。


もう一度。


引く。


――カチッ。


何も。


「……」


誰かが。


咳払い。


別の誰かが。


隣の人間と顔を見合わせる。


「レン」


神官。


小声。


「魔力を流してみなさい」


「はい」


魔力。


込める。


もう一度。


――カチッ。


何も。


「……なんで」


手。


震える。


さっきまで。


俺を見ていた目。


期待。


それが。


少しずつ。


変わっていく。


困惑。


疑い。


失望。


「本当に神器なのか?」


「いや、神器で間違いない」


「ではなぜ何も起こらん?」


「神銃士というジョブ自体、聞いたことがないぞ」


聞こえる。


全部。


聞こえる。


やめてくれ。


「もう一回……」


――カチッ。


何も。


「……っ」


顔。


熱い。


逃げたい。


でも。


国王。


いる。


貴族。


いる。


騎士。


いる。


みんな。


俺を。


見てる。


撃て。


頼む。


撃ってくれ。


「お願いだから……」


引く。


――カチッ。


その時。


「……ふっ」


聞こえた。


小さな。


笑い声。


誰かは。


分からない。


でも。


確かに。


笑われた。


「おい」


「失礼だぞ」


「いや、しかし……」


ざわ。


もう。


誰も。


期待していない。


俺。


一人。


巨大な神器。


抱えて。


何度も。


何度も。


引き金。


引いてる。


――カチッ。


ただ。


音。


鳴るだけ。


「……もうよい」


その言葉。


聞こえた。


王の隣にいた。


高官。


だった。


「これ以上続けても、結果は同じであろう」


「待ってください!」


思わず。


声。


出た。


「もう一回だけ……!」


「レン」


「撃てます!」


「……」


「俺、神銃士なんです!」


「神器だって出てる!」


「だから……!」


必死。


だった。


少し前まで。


これを撃てば。


俺の英雄としての人生が始まる。


そう。


本気で思っていた。


だから。


認めたくなかった。


「もう一回だけやらせてください!」


神器。


構える。


引く。


――カチッ。


「……」


何も。


起こらない。


今度は。


誰も。


何も言わなかった。


それが。


笑われるより。


辛かった。


「……あり得ん」


沈黙の中。


年老いた魔導師が呟いた。


「神器は」

「その存在が明らかになった時から

持ち主が扱える」


「それが、この世界の常識」


「……え?」


「南方の神槍士は

 神器を初めて顕現させたその日に

 巨大な炎の魔物を貫いた」


「東方の神魔導師も、初日に魔物の群れを大魔法で消し飛ばした」


「北方の神闘士など、一月も経たぬうちに魔王軍の指揮官を討ち取っている」


魔導師は。


俺ではなく。


撃てない神器を。


見ていた。


「神器は、その存在が明らかになった時から使える」


静かに。


告げる。


「それが、この世界の常識だ」


「……」


俺は。


何も。


言えなかった。


少し前まで。


新しい英雄を見るために。


集まっていた人たち。


その誰も。


もう。


俺に期待していなかった。


巨大な神器だけが。


俺の腕の中に。


残っていた。


さっきまで。


誇らしかった。


それが。


今は。


恥ずかしくて。


仕方なかった。


消したい。


隠したい。


ここから。


逃げたい。


そう思った。


それでも。


最後まで。


神器は。


一発も。


撃てなかった。


◇◇◇


王都から戻る頃には。


噂。


広がっていた。


新しい伝説級。


神銃士。


しかし。


神器。


使えない。


期待。


大きかった分。


落胆。


大きい。


街。


戻る。


視線。


変わった。


「伝説級なのに」


「撃てなかったらしい」


「神器なのに?」


「本当に神銃士なのか?」


聞こえる。


聞こえない。


ふり。


した。


「レン」


セリア。


来る。


「大丈夫?」


「……何が」


「その……王都で」


「大丈夫」


「でも」


「大丈夫だって」


自分でも。


分かる。


声。


強い。


「レンなら、そのうち――」


「お前には分からないだろ!」


言った。


瞬間。


後悔。


セリア。


止まる。


「……ごめん」


「……」


「俺……」


本当は。


セリアに。


怒っていたわけじゃない。


一番。


腹が立っていたのは。


何もできなかった。


自分自身だった。


セリア。


少し。


俯く。


「ううん」


「……」


「またね」


行く。


呼び止められない。


その後ろ。


カイル。


いた。


「……伝説の英雄様」


「カイル」


「神器ってすごいんだな」


「……」


「音だけは」


カイルが。


口元を上げる。


「――カチッ」


「やめろ」


「悪い悪い」


そう言いながら。


あまり。


悪いとは。


思ってなさそうだった。


「でもさ」


カイル。


俺の神器を見る。


「撃てないなら」


「ただのデカい置物じゃん」


その言葉に。


近くにいた何人かが。


小さく笑った。


「確かに」


「伝説級なのにな」


「俺でも音くらい出せそう」


「……」


カイルは。


俺の神器を見た。


教会で。


これが現れた時。


カイルは。


笑っていなかった。


俺が伝説級だと分かった瞬間。


神器を手にした瞬間。


あいつは。


悔しそうに。


拳を握っていた。


でも。


今は違う。


どこか。


安心したような顔をしていた。


「なあ、レン」


カイルが。


右手を銃の形にする。


「こうだっけ?」


俺に向けて。


指を動かした。


「――カチッ」


周りから。


また笑い声。


「……やめろよ」


「なんで?」


カイルは笑う。


「王様の前でも、そうだったんだろ?」


「……っ」


「何回やっても――」


もう一度。


「カチッ」


胸の奥が。


熱くなる。


王城。


大勢の視線。


小さな笑い声。


『……もうよい』


あの時の光景が。


頭に蘇る。


「……やめろって」


「まあ、いいじゃん」


カイルは。


俺の肩を軽く叩いた。


「別に撃てなくても」


そして。


少しだけ。


笑った。


「伝説級ってだけで、十分すごいんだからさ」


一瞬。


本当に。


励まそうとしているようにも聞こえた。


だからこそ。


余計に。


分かった。


こいつは。


安心している。


俺が。


自分よりずっと遠くへ行かなかったことに。


「……」


何も言い返せなかった。


神器を手に入れた日。


俺は。


何者かになれると思った。


みんなが。


俺を見ていた。


セリアも。


自分のことみたいに。


喜んでくれた。


でも今は。


――カチッ。


その音一つで。


笑われる。


そして。


一番腹が立つのは。


カイルの言っていることを。


否定できない自分だった。


◇◇◇


家。


父さん。


母さん。


何も。


責めなかった。


「レン」


「……何」


「神器が撃てようが撃てまいが」


「……」


「お前は俺たちの息子だ」


父さん。


笑う。


「それは変わらん」


「……」


「ご飯食べなさい」


母さん。


いつも通り。


皿。


置く。


「冷めるわよ」


「……うん」


泣きそうに。


なった。


前世では。


何者にも。


なれなかった。


だから。


二度目の人生では。


何か一つくらい。


本気で頑張ろうと思った。


そして。


初めて。


俺にも。


特別なものが与えられたと思った。


伝説級。


神器。


やっと。


俺にも。


何かが。


そう。


思ったのに。


その特別なものを。


俺だけが。


使えなかった。


「……なんでだよ」


部屋。


一人。


神器。


出す。


――ズンッ。


巨大。


武器。


見れば。


見るほど。


すごい。


でも。


引き金。


――カチッ。


撃てない。


もう一度。


――カチッ。


撃てない。


「……」


俺。


神器。


見つめる。


伝説級。


最強。


そう。


言われた。


でも。


現実。


俺は。


一発すら。


撃てない。


その日から。


俺は。


街で。


こう。


呼ばれるようになった。


――役立たずの神銃士。


そして。


俺はまだ。


知らなかった。


この撃てない神器が。


この世界で。


最も恐れられる力を。


眠らせていることを。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。