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プロヴィデンス  作者: 藍
92/96

EP92 地球の某所

「なるほど、はぁ、ここですか、折りたたんで設置してあるのは」


日本の海域、沖ノ鳥島より南側、北緯20度25分、東経136度4分程度の座標にて結界術から折り畳まれて権限を持たされたもの以外にはアクセス不可能な場所。


巨大基地アスオール、無限次元のヒルベルト空間さえも、その1層目にすら届かないほどの、圧倒的に高次の位相空間、到達不能基数次元に存在する建造物。


低次元の知的生命体がどれほど技術を発展させても、論理の跳躍(公理の追加)を行わない限り、その座標を認識することすら不可能である。


実数直線、平面、そして我々の三次元、虚数空間、可視有形の領域、不可視無形の領域、複素空間を無限方向性・ベクトルに拡張したヒルベルト空間、理論的上限なく非可算無限次元のアレフ数全体まで基底(座標軸)の数を増やすことに対応しますが、到達不可能基数には手が届きません。


超冪を加入して、私たちが知る無限よりもさらに大きい超限個の次元を、あたかも普通の数のように扱うことができるように、これなら、アレフ数の階段を飛び越えて、巨大な領域を一時的に空間としてパッケージ化できます。


ヒルベルト空間という言葉を内積が定義された完備な線形空間と広く定義し直せば、次元を到達不能基数 κに設定すること自体は可能です。


もはや広がりとして捉えるのではなく、宇宙のすべての状態を同時並行で記述する超キャンバスとして機能します。


カテゴリーとしての捉え方、空間として捉えるのが限界に達したとき、数学者は空間(点の集まり)という考え方を捨てます。


関手(Functor)や圏の階層、個別の点を追うのではなく、宇宙全体の構造そのものをひとつのオブジェクトとして扱う、より高次の論理階層(高度な圏論的アプローチ)です。


基地は空間の中に建っているのではなく、無数のヒルベルト空間やアレフ宇宙を要素として管理する巨大な演算OSのような存在として、その領域を支配(捉えて)います。


ZFCのルールに従う限り宇宙Vのリングに囚われ出れないようで全空間をそれが飲み込んでいて、その外側には前述の公理破壊する定住してないやつらが有る。


「概念としての強度がものを言う」


「?」


「概念としての記述、君はまだまだ甘い」


「あ、こんにちはっす!」


「あら、あんたいつから居たの」


やつは志染据膳シジミスエゼン、この基地内では結界の維持や管理をする人だ。


「水滴がどれだけ集まっても大海には成れない、それこそが矛盾で有る、無限とは定義、次と言う概念がより存在困難・不可能に、正しく矛盾すら発生する程になるに連れて無限とはより強さを増していくんだ」


彼は語り始めた、証明可能か不可能かは据え置きにして、より大きな無限とは区別が無くなる、砂山のパラドックス然りどれだけ集めようが海には至れないみたいな差だと。


無限がその階層の無限足らしめるのはパラドックスそのものだ、ZFC公理系すら凌駕した無限たるラインハルト基数、バークレー基数がそのまま矛盾で有るが如く、パラドックスそのものが超越性で有り超越性とは階層で有り、階層とは区別だと。


「はぁはぁ」


実際は水を集めたら必ず海に成るが如く、次がない訳が無いのだ、その性質、特徴を変えて次が続くようになって居る。


真の無限とは、より高次なものが悪なる無限を呑む(3は2を1つ含めるみたいなもの)の繰り返しだ、集合論的に繰り返している無限の連続体は、そのまま常にパラドックスの強固な存在が上り詰めるのだ。


だが単に矛盾=強い、ではない、ここでは仮に弱い矛盾と強い矛盾とでも呼ぼう。


強い矛盾とは、過剰完全性だ、次のより強固なシステム至る為の偶然に発見された蔓なのである、一方の弱い矛盾とは、機能不全や自己破綻のようなもののこと、欠如するべき欠点エラーで有る、だがこの二つの矛盾は全く違うものではない。


足が遅い(悪)だから鍛えて速い足(一段良い)にするべきだ、このシステムが有りより良い方に迎える、自分が悪いと気付けないそれ自体が悪で有り、悪習を改めないことが悪である。


足が無い、だからまず出来ないと言う前提自体の破綻、足が無いから早く走れない、二段飛ばしが弱い矛盾なのだ。


非常に簡単に有限範囲に例えると、推奨レベルが50のクエストがあるとします、そのクエストを1レベルで受注すること、それにクリアすることが強い矛盾、クリアできないどころかクエストの受注すらままならないのが弱い矛盾だ、それがさらに幅が広がったと言う話。


不可能なことを可能にする幅が大きいほど優れていると言えるだろう。


有限ならば+1と言う次、その形式から無限は包括に変わっただけで有り次と言う概念からの脱却は未だ成らず、それは付属する。


絶対無限と言う工場ヒカリ生産とうえいした出荷ひぞうぶつでしかなく、真の無限とはその全在庫を指しており向上のシステム上の一部で有るとして、その絶対無限にすら第一原因と言う自分より先に在るそれにには逆らえないように、だ〜、、、長い為割愛。


「ジジィは話すのが好きなんだ、そこにいるババァも若者に教えるのが好きでなぁ」


ぼく!


「痛て!?殴るなよ!」


「ふん、黙りな」


、、、。


地図に載っていない場所、彷徨って偶々行き着いた先に現れる場所。


誘拐以外にも神隠しと呼ばれる現象は古くから続く固有結界を理由とするものもある、日本だけでは無くさまざまな国々にこのようなものが点在する。


「そんな場所に?私めが」


始皇帝は言う。


「あぁ、そこを殲滅してきなさい」


弟子は疑問をぶつける。


「私なんかに出来ますでしょうか?」


「怖がる必要は無い、もし何かあればこの場所に逃げなさい、私が手を貸してやる」


「分かりました」


こうして弟子はヨーロッパ南東部、バルカン半島の南端に位置し、エーゲ海に多くの島々が点在する国で、首都はアテネ、つまりはギリシャに行く。


「宗教者が創造術で生み出した領域、ゴクリ、なんて場所なんだ」


そこには究極の真実アレテイヤが存在していた。


その真理ひかりの隠されたそれは、(アレテイヤにとって)無限小の概念的な化身の匿名アノニマスを投影した、そのものですら、下位の世界では、語ることのできない、言いようのない現実で有り、それは存在と非存在、論理、物理法則、次元と言った概念、概念の概念、抽象概念、あらゆる概念を超越する非概念的実体であり、そのステージは、あらゆる現実や物語の枠組みを無意味にするほど巨大で虚幻な、形而上学的領域、そこはすべてを包含し、かつすべてを否定する絶対的な一の機能を持つそのようなものだ。


「!?(なんて次元、強い)」


アレテイヤはそれを無限に投影して、それらは影が多面的に違う形を映し出すようにそれぞれが独自のシステムを稼働させた、それを維持する管理者も生み出した、無限に増殖し、投影から更に無限投影して無限に再帰し、その空虚な虚幻全体を維持させてそれは楽をしていた。


虚幻全域ギリシャか、ここを今より灰と化し、これより虚幻庭園ファントムガーデンを滅ぼしてやる」


ギリシャの支配者、虚幻王ファントムキングがそれに応戦する。


「(慣れてきた、師匠に比べたらな〜んだ、無限の影から分体の形成か、まだまだ甘いな)ふん!」


ドガァーン!弟子はなんと虚幻王ファントムキングを打破してしまう、悪戦苦闘を強いられはしたが師匠に比べたらまだまだだ。


「ッッッ」


だがしかし《ἀλήθεια》は違う、果てしなく違う、余りにも強過ぎる、勝てない。


「師匠!」


助けを求めると巨大な手が空間に出現する。


「(これはまるで西遊記で悟空が小便を掛けたあの手のような)」


それは気の操作、上級編だった、上級編は、そもそも下位〜中位とは一線を画します、そもそも格下では一切感じ取ることができません、全く分かりません、巨大化し過ぎた気の練度は、自然とほぼ変わらない、自然の摂理と無意識に誤認するため格下ではどうしようもないんです、だって無意識って文字通り自覚していない心や行動の基盤、そもそも自覚とかは出来ないんですから。


常時流出する自然並みの気でどれだけ胆力、気引張力があろうが、意識が千切れます、しかも今まで意識的に行っていた気の制御は無意識的に行われます、そうです意思は伴いません、爆発的なパワーを維持しつつ、緻密で冷静、巨大な気を漏れゼロで運用します、無心でありながら運営をこなしており、生きることがエゴに変わります、生きることの目的も意味も価値も自分が決める、摂理そのものと言っても過言ではないです。


意図してなくとも自身の気の中にいるものに気が浸透、伝染(汚染)して、ここからはやりたけりゃ気を贈呈して強化、または洗脳、精神汚染して精神崩壊、常に気が溢れており理論上と言うか事実として気が無限増幅します、既に有ると言うわけではなくて現在進行形でです、応用としてここからは時空に影響を与えるレベルに変化していきますがお預けです。


「(師匠!!!多分実力見誤ってます!)」


巨大な掌底が結界内全土を揺るがしたが、足りない。


「このままじゃ死ぬ!勝てない!」


そんな時だった。


「あ、貴方!速く逃げて!」


「久々の旅行だってのにまた神隠しかよ、チッ、はぁっっちぁだあ!」


ドガァーン!煙から現れた男はこの領域全てを一撃で解体、しかもそれを生み出した造物主の立場たる始祖、その宗教的根源を根絶やしにした。


「あ、あ、あ、、、はぁ?」


意味がわからなすぎてフリーズしてると。


「あの、なんか言いました?敵意はなかったから殺さないようにしてたけど、もしかして敵さん?」


ブンブンブンブン!思い切り頭を横に振りまくる。


「違います!あ、あの!助けてもらいありがとうございます!お名前を聞いても宜しいでしょうか?」


「僕?僕の名前は聡汰って言うよ、苗字は王凱」


「なるほど、あの良かったらおれい」

「じゃあ俺は行くんで、またいずれ」

「え!ちょま!滅茶苦茶食い気味に行くじゃ無いですか!待ってぇぇぇ!!!」


、、、。

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