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プロヴィデンス  作者: 藍
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EP9 阿頼耶識

大阪のJL組織、関西支部の一種に分類される施設だ。


「圧倒的が更に超過して鋭い存在、絶対的個人、偉大なる指導者、国家の先導者は社会体系の表層にある集合的意識、集団意識、その中に発生する集団心理を制御、抑制可能、権利とは人の意識を動かす力を持つんや」


「総理の様なお人を言うのですか?」


「う〜んもっと神的な存在者、皇帝とかやな」


今常盤トキワ阿良鷹アラタカ奏多カナタが会話していた。


「更に、深層心理の部分には自我や意識などの形成された個人ペルソナではなく、個人的無意識の領域が存在している、潜在意識が眠り無自覚の意識のある場所、7層あると言われている、そこは自己が意識できない心の領域全体だ」


何の関わりも、関係性もない他人と自身に共通する、趣味や特技や相性とか表層の話しではなく、普遍的に共通性を持っているもの、分析心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念、シンクロニシティと言うものである。


個人的無意識の領域、より普遍的に共通する集合的無意識の領域、様々な所属区域があり、この領域により深層心理が構築されていく、人間の行動や思考、感情の多くは、この無意識の領域によって形作られています。


普遍的な心理的パターンやイメージの鋳型、原型、そしてその光を見て影(象徴)を浴びる、その形而上に辿り着くために、形而下の己が歩き続ける。


母 (グレートマザー)包み込む存在、創造的な存在であり、同時に破壊的な側面も持つ二面性を持っています。


影 (シャドー)人間の持つ、受け入れたくない自分自身の側面。


アニマ/アニムス男性の中に存在する女性的な側面アニマ、女性の中に存在する男性的な側面アニムス


ペルソナ、社会的な顔や役割を演じるための仮面。


子供、純粋さや可能性の象徴。


賢者、知恵や導きを与える存在。


原型がもたらす影響、原型は直接意識することはできませんが、夢や幻想、芸術作品などを通してイメージとして現れます、これらの原型のイメージを解釈し、意識と統合することで、自己理解を深め、心の分裂を解消し、個性化(自己実現)の過程を進むことができるとユングは考えました。


「阿頼耶識(アーラヤ識)?」


「阿頼耶識ってのは、仏教の唯識説における「八識」の第八識で、種子識しゅじしき蔵識ぞうしきとも呼ばれる、一切のカルマの種子を保蔵する深層の無意識で、宇宙の根本的なあり方や、個人の輪廻転生に深く関わるとこや」


「すべての記憶・経験・業がストックされる無意識の最深層、仏教的には“生命の根っこ”個人を超えて“種としての記憶”の領域まで含む、これは “イドよりさらに下の基層” として機能する」


「はぁはぁ」


「イド(エス)フロイト的には “本能・衝動・欲求そのもの”思考ではなく、反射的に湧き出る力、阿頼耶識の“業”や“衝動データ”が上に浮上してくる入口でもある」


力の種類、生存欲、性欲、攻撃欲、快楽欲、恐怖・逃走反応などの根源的エネルギー。


「理性のブレーキを外し、イドにエネルギーを溜めるパトス(情念)を爆破させるのに必要やね」


リビドー、イドが持つ“原始的な欲求エネルギー”の総称。


つまり イドのエンジンの燃料タンク、生命維持、性的エネルギー、闘争本能、生存衝動、情熱・好奇心ぜんぶここから出る。


「闘争コマンドを選ばせない、理性を外すという時、このリビドーが前面に出る構造だな」


「ふむ」


自我エゴイドの衝動を現実世界に合わせて調整する“運転手”これは危ない、今はやめておけ、相手は強すぎる、逃げるべきか?戦うべきか?みたいな“現実判断の層。


超自我、自我の上位にいる規範・良心・理想像の層、こうあるべき、親や社会から植え込まれた価値観、善・倫理、禁忌、人はこうすべきという基準を背負っている層。


「社会的な規範、善悪判断、外部からの規範、自己を律する原理だな」


理性ロゴス超自我と自我の中間〜上位に存在する “論理・認知・判断力の核”。何が最適か?どう行動すべきか?感情を抑え、論理に従う、こういう“知性の舵取り”。


そして阿頼耶識だ、阿頼耶識を活用してより大きな捉え方が可能に成る、それは欲界と言う迷いの現世を産み維持する根源的な心のはたらきで、最終的な目的は悟りだ。


「新機軸形成の連続、新たなアイデアが根付いて、築かれて経過により伝統化、つまり過去にする、形式フォーマット化以前、体系化される前までの素性資質、素質の活用方法だ、新視点、新技、視野を広げるのが重要だな」


伝統派閥と発展派閥、常に良いものだけが取られて、悪習や禍根は断ち切られ、進化を繰り返す、格闘技術の全てがそう言えてしまう。


「輪廻は阿頼耶識系列の感情や心の運動、三界、欲界は大きな欲求階層、阿頼耶識とより強力な感覚で対応する領域、、、ふむ」


「人体の持ったシステムの扱い方については、体系化されたトレーニング、不足してる知識を学習してから知る事になる」


「はい!」


っと、他のJLでも音楽学習が行われていた。


裏社会では。


「ふん、ふふんふふ〜ん」


盗引トウイン術に優れた裏世界に生きる者は、鎌倉より呼ばれし役職名称は、傀奪士カイダツジ、現代風に言い換えるなら盗人や盗賊なんかを網羅した大きい意味合いを所属させる概念である。


傀奪士カイダツジの主に使いし術は、糸繰イトクリによる奪取の技術である、使う暗器、小道具は。


小型釣具ミニロッドである、それは、フック状そしてある程度の軽いながら錘付、故の安定した制御がし易い引っ掻き小さな盗みの釣具懸糸の1つである。


この伸縮性と糸の先端に付く引っ掛けの鉤巻の構造により、カウボーイが如し、ぶんと歪曲せし軌道を描き、ポッケに入っていようとも、潜ませている物品を窃盗することが出来る。


細く光に反射しない性質上、傀奪士カイダツジの利用する小型釣具ミニロッドは余程感覚に秀でたものじゃなきゃまず何か動作してるかすら知覚、違和感を抱くことも出来ない程だ。


普通の窃盗技術なら、糸や指の動きで影で操る傀の挙動や仕込みを、ある程度予測可能、なんせ両手を使わなきゃ投擲やら軌道計算やら諸々込みで扱いが難しいからだ。


だがしかし、糸繰の技術が熟練卓越せし者は、親指で弾き、軽く引っ張るくらいの動作で、軽く財布を奪い取るくらい容易く、挙動の予測も難しい。


「(ゲッチュ〜うが!?)」


ガシ、首を絞められる。


「な!?」


「おい、返せよ俺の財布」


傀奪士カイダツジはなんと、宇木に対して物を奪ってしまったのだ。


「うぞやろ」


「嘘じゃないんだなぁ〜これが」


「何故!(人間の機能が物理的に感知可能な限界を超えているだろうが!科学物質、音、匂い、光、接触のどれもが殆どないのに!)」


「優れた感覚、強化感覚ってやつか?まぁ俺が感覚を鋭く洗練する忍者式のトレーニングをしているからな」


「なんだよそれぇ!」


「教えてやっても良いが、うーん、お前の技術は非常に洗練されていた、多分だが技術体系があるだろう、決めた、お前ら皆んな暗殺組織に合併する」


「俺一人が決められる事じゃ」


「名前や役職は?」


「平山虎徹、、、あが、はぁはぁはぁ、


傀奪士カイダツジだ」


「ふむ、傀奪士カイダツジねぇ、よしお前らの根城は?」


「大阪の西成区のあいりん地区だ」


「へ〜、危険地帯なんだ、案内してくれるか?」


「分かったよ」


こうして平山と宇木は共にあいりん地区に向かった。


「おいおい、良い身なりしてんぁが!?」


グシャ。


「ひぇ!?お前人間じゃねぇ!」


「頭を握り潰したくらいで何を言ってるんですか、ほら行きますよ」


「あ、あぁ(逆らったら死ぬ)」


「おい平山〜、何を裏切ってんだぁ?」


「ひえ!?あいつは」


「なんだ?」


「あいつは怪力総士、大阪府の支配者の右腕辛嶋田須、片手で、小指と人差し指で柔らかに刀のツカの頭(刃の先端と真逆の位置)握るくらい、で軽く振るう程度でも敵の刀が軽く圧し折れ、握っている手首や指がひしゃげる位の筋肉、鍔迫り合いだって出来ない程の大怪力なんだ」


「ふ〜ん」


「おいおい餓鬼が、舐め腐ってんじゃねぇ!」


バゴーン!辛嶋が全力で正拳を繰り出した。


「へ!俺の怪力を存分に活かした空手の流儀、これで軽々人間は、、、死ぬ、はずってなぁぁぁ!!!?」


「ふ〜ん、軽いね」


なんとよそ見しながら片手の小指で辛嶋の正拳を防いでいたのだ。


「はぁぁぁ!?」


「ふざけんなや!」


辛嶋、押せ押せスタイルに変更した、全身全霊で正拳連打をし始めた、だがしかし。


「はぁ〜、、、」


両腕を背中に組んで、無防備な状態にも関わらず、一切動かない、まるで相手にしていない。


「(人の周りを飛ぶ蚊でももう少し構ってやるぞ!?まるで道端の砂利一粒と砂利道を歩く人間が如し実力の絶対的な差!?)」


「どけ」


バゴーン!


「あ、あぁぁぁ(一体今の軽い接触、技とも呼べぬ動作でどれだけの運動エネルギーが詰まってんだよ、壁何十枚壊したんだ!?)」


「すまない、壊しすぎた、やっぱり更に手加減するべきだったか、砂利相手にデコピンはやり過ぎと思って小指で超軽く尚且つ半分未満のツンしただけだってのに、砂利と評価するのも烏滸がましいか?」


「化け物すぎんだろアンタ」


「道教の教えやら忍者の体系化されたトレーニングでね」


「はぁ〜道教の仙道?」


「はい、忍者にその教えがあり、それを基盤に様々な技術が編み出されました、超人的な感覚の系譜、体系化された第六感シックスセンセーションって、まぁ論理的な思考や五感に頼らず、瞬時に物事の本質を捉えたり、未来を予感したりする能力を使える様になることもあります」


「えぇ!?超能力じゃん」


「あんまり軽々しく扱わないでください」


尚会話中に宇木に集中砲火を喰らい金属バット、酒瓶とライター使った口技術火炎放射器など、奴らが出来る範囲の攻撃を喰らうが無傷で歩く余波でぶち殺しまくる。


「なんじゃあお前!」


「お、あいつか?檻に入れられてんのが仲間か?」


「はい」


「我が名は鷲谷!兇獣解禁!」


「ヒェェェ」


「オラァ!、、、は、爪が!?」


なんと攻撃した側の鷲谷の手が崩壊していた。


「何をしたぁ!」


「勝手に壊れたんだろうがばーか」


「ならばぁ!」


鷲谷がBGLを出し、左手に持ち替えた。


「嘘だろ(鷲谷は、生まれ付き左利きだが訓練により両利きになってるが、全力の際は、左の手に握り変えて戦う、握力や意識的な話だが左の方がやりやすいのだとか、あんな一撃ですぐさま左手解禁!?)」


「お前は本気で葬らなきゃならなそうだ」


バゴーン!大轟音が鳴る、それはまるで火山噴火が如し音だ、爆発的な音波の衝撃波は、あいりん地区全域を原型留めぬほど、削り取る威力を出す!


「死んだ!!!、、、あれ?なんで俺生きて、それに地面が俺の背後だけ壊れてない?、、、!!!!!?????」


なんと、眼前には宇木がシガーを咥えて無傷で立っていたのだ。

 

「俺が強いのには我儘にある」


「我、儘?」


「あぁ、我儘、俺の仲間達、シャラカルでは、自己暗示、心理学的な催眠術式、学術的・科学的に正しいことが証明、形式フォーマットにされたのもので自身を補ったり、擦り込みと言うことが必要でな、俺は初めからそんな事しなかった」


「え?」


「ようはな、想いの強さと当たり前性だ、俺にとって如何なる攻撃は効かない、それが道理だ、俺の筋肉はどんなパワーも否定する、イメージが大切だとか、と、俺にイメージは要らない、初めからなんだって動作して、俺と言う放つ前提は壊れないから」


「(どれだけ鍛え、いや傲慢過ぎて鍛えるって感覚無きままに、常なるトレーニングなんだ、それだけじゃない、疲労も、回復も、痛覚も、彼にとっての常識があまりにも異次元過ぎるがあまりの当たり前、人間にとって我儘なんだ!)」


「うん香ばしい、久々にシガーを注文したんだがありがとうな摩擦してくれて、ライターが無くてねぇ、僕がやると全部破壊してしまうから助かったよ」


「は、、、嘘やろ、BGLが崩壊するほどの一撃や言うんにゅ!?」


バゴーン!鷲谷の顎に一撃クリーンヒットする。


「ぐは!?当たるはずねぇ距離、アウトレンジから!?」


本来人間の手の届く範囲なら、ゼロレンジ、シュートレンジ、ミドルレンジ、ロングレンジ、スーパーロングレンジなどしかない、だがしかし宇木はあのハンマーの長さ分だけ離れた距離から攻撃したのだ。


「はぁ〜マジかよ、大阪は支配者でこのレベルか?雀の涙程度、デコピンで空気の球飛ばしたり出来ないのか」


「舐めんなぁ!」


瞬間、崩壊した瓦礫を握り潰し、砂の様にしてぶん投げる!鉄を両断する超高圧力のサンドブラストに等しい!


「ひぃぃぃ!(俺が邪魔になってるんだきっと)」


「おいごら!砂が服に付くだろうが!ボケ」


宇木は背後の平山を傷付けない様に立ち回っていた。


「ガッ!シャラア!」


「血飛ばしだぁ?」


歯で皮膚を切り、自身の血液を使い視覚を物理的に潰しつつ、ウォーターカッターを飛ばすが。


「うわぁ!?」


「はぁ〜眠い、材質違いで同じ芸当、伝統芸能ですかいっての」


一粒一斬喰らうことなく、当たり前に軽やかに回避してみせた、空中を舞ってる俺等に向けて、すると奴は手を揃え出す。


「喰らえ!お前から学んだ空気攻撃だぁぁぁぁ!」


バガァァァン!手を叩くだけで、自分よりも巨大な環境破壊により盛り上がった岩盤やコンクリの塊をまとめて吹飛ばす衝撃波が発生する。


「しゅ、しゅ、しゅ、しゅ」


空気を思いっきり踏み、空中を舞いながらも攻撃を回避し、瓦礫を軽くステップを踏みながら床にしてスタミナを温存したりして遊んでいた。


「今まで意図的には出せなかった竜巻はこうやって出すのか!あはははは!楽しくなって来たぞ!」


バシュン!回転を加えて空気柱を回し、暴風を発生させて攻撃してくる、民家の地区単位のガス爆破すべてを吹き消しやがる。


「技名はこうだ!大空拍手エアークラップだ!」


シュタ、鷲谷の肩に乗る。


「首ネット掴むな!」


「死ぬだろお前」


「舐めるぁが!?」


「あ、ごめん、無意識で足裏で点穴踏んじゃった」


バン!奴が倒れる。


「この筋肉城になんで無意識で踏む程度で勝つんすか?もうギャグの領域じゃないですか」


「ギャグだと?」


「あ、すいません」


こうして大阪府の支配者を適当に気絶させて檻に入ってる平山の仲間を助けて、助け、遠くに置いて来て奴を起こす。


「おいデカブツ、取引だ」


髪を掴み引っ張る。


「うがぁぁぁ!辞めろ!歩く歩くから!」


「同盟だ、ええな?」


「は、はぃ」


こうしてなんと大阪府の裏社会の王、鷲谷と同盟を単独で結ぶのだった。

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