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 誠也は苛立たしげに髪を掻き乱すと、苛立ったようにシャーペンの切っ先をコンコンっと机に叩く。考察が収束しないのだ。

「情報が足りなさ過ぎる。そいつの特徴が分からなければ、弱点を知ることも難しい。そもそも俺達に祓えるかどうか。現に苦戦も強いられた訳だし」

「そうね……」

 夢であの状態なのだ。現実世界であんな怪異共と殺し合える程、上手行くとは思えない。だからあらゆる情報を収集し、弱者でも勝てるような方法を模索する。私達は……絶対的な強者じゃない。

 テーブルに肘を着いて瞼を閉ざしていると、そんな気弱な事ばかり浮かんでしまう。目を覚ますように瞳を開き大きく見開くと、同じように も目を見開いていた。

「一つ分かった事は夢に出たという事」

「それも私の夢。私の世界。さっきは油断したけど、分は此方にあるよ」

 目の前に浮かぶのは誠也の笑顔。いや、笑顔なんて生易しい私とよく似た凄惨な笑み。狼が獲物を見つけたように、口の三日月が大きくなる。私もそれに習って嗤う。お互いがお互いに鏡合わせの如くひとしきり笑った後、鞄から財布を出す。そろそろ会計を済ませねば。

「今日から泊まるわ。宿泊費、なんぼ」

「俺の服を奪わなきゃ良いよ」

 そりゃ無理な話さ。

慧、凛、色季が異常なだけ。

あの子達は本当にひと握りな子達だと思います。

力が無いなりに、足掻く様を書きたくてこうなりました。


奪いはするけど入れ替えているので、フィフティフィフティな気がしますね。

ダボダボな服着てる子が好きです。

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