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嵐 5

***ルベルト視点です***


「お、応接室でお待ちくだしいっ!」


盛大に噛んでみせた侍女は真っ赤になる。それと対照的な傍らの侍女は淡々と告げた。


「皇女殿下はまだご就寝なされておりません。しばらく応接室でお寛ぎになられてください」


シェスがでこぼこなふたりに笑いをかみ殺している。不思議そうな顔をした冷静な方の侍女は茶を出してきた。それに礼をいうと扉が開き、ノエルを連れたレミニアリスが入ってくる。


もう就寝前だったのかネグリジェの上に上着を羽織っただけの軽装である。ふいにゾクリと殺気を感じたルベルトはその方を見た。レミニアリスがシェスと会話をしている後ろでノエルがこちらを冷たい目で見下げている。ひきつった笑みを浮かべるが、何故か冷や汗をかいたルベルトは慌ててレミニアリスへ話を振った。


「す、すまない。無理をさせてしまって」


そう話しかけると結ばれた黒髪が翻る。彼女は瞳を和らげると微笑んだ。


「いえ、お気になさらず。………近頃は息が詰まっていたのでちょうどいいのです」


ノエルは容赦なくグサグサと殺気を飛ばしてくる。


たしか、この女官は伯爵令嬢………だよな??


なぜ伯爵令嬢ともあろうお嬢様がこんな冷たい殺気を立てれるのかがものすごく疑問だ。ルベルトは頭から殺気を消し去り、本題を口にする。


「……そのことでひとつ話がある。侍女は退出させてくれないか?」


レミニアリスは表情を引き締めると2人を退出させた。ねぎらいながらも有無を言わせぬ迫力は彼女たちを従わせるしかない。


「……極秘文書で、第三妃に毒を盛ったのは皇后陛下だという情報が上がった」


なにも言えないレミニアリスの瞳があの時のように揺らめく。そんな表情はみたくない、と思いながらも告げるしかできない自分がもどかしい。


「ご冗談………ですよね?そもそも、お母様を捕らえようものならお父様が動いて─────」


はっとしたレミニアリスが言葉を切る。いつまで経っても犯人が捕まらない理由。皇帝が、父が愛する母を庇うためなのだとしたら………。


「……ありえません、絶対!」


「俺も………そう信じたい」


へなへなとレミニアリスは崩れた。唇をかみしめたノエルは視線でルベルトを射殺しそうになるほど睨みつけている。沈黙が応接室を支配するなか、シェスが口を開く。


「…皇女殿下、こちらを」


シェスが1枚の紙を差し出した。ノエルがそれを受け取り、封を切る。


「……これ、は」


ざっと文章を読んだレミニアリスは驚愕に目を丸くする。無言でノエルにも差し出すとノエルは固まった。


「……リアネス伯爵より受け取ったものだ。第三妃に毒を盛ったのは第四皇女──────エリザベートだ」

前回イラストを………とか書いていたのですが何故かフィルタリングかかって登録サイトにアクセスできない、という状況が発生してしまって……llllll(-ω-;)llllll


本当にすみません……(´×ω×`)



もう少し続きます、お付き合いください(*'ω'*)


読んでくださってありがとうございます!!




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