161 「幸運がない」を笑い飛ばす21
もっと詳しく考えてみよう。
この5つの手順、なんでこの順番なんだろう?
何故なら、順序を間違えるとまったく逆効果になってしまうからだ。
たとえば、1つ目を飛ばして2つ目をやったとしよう。
変化を恐れたまま、主体性を持つ。自分の現状はこうだ、と決めつける。でも変わろうとはしない。すると、「幸運」を上手く探せない。自分の現状、90%の「平穏」を正当化するアイディアばかり見つけ出してしまう。
結果として、今の自分のままガチガチに身を固めてしまうので、「幸運」を手にすることはなくなるね。
2つ目を飛ばして3つ目をやるとどうなるか?
主体性がないまま、「幸運」を探す。方向性が定まっていないので、時間が掛かってしまう。……ぐらいで済めば、マシな方だ。
おそらく、際限のない外的欲求や、宣伝と広告や中毒と依存症に引っかかるだろう。
「幸運」が見つかるというか、見つけさせられてしまう。「幸運」もどきに散々振り回され、結局疲れただけで、同じところをぐるぐる回り続ける羽目になる。
3つ目を飛ばして4つ目をやった場合も考えてみよう。
現実をきちんと見ずに「幸運」を取り込もうとしている。これはつまり、主体性をもつ自分に酔っ払っている。そしていつも自己陶酔しているようだと、そのうち現実をきちんと見ることができなくなる。さらに悪化する。ある意味幸せかもしれないが、私なら御免こうむるね。
4つ目を飛ばせば、「幸運」を手にしないから本末転倒だね。
5つ目を飛ばすとすれば、一度ガチャを引いただけで疲れ切って諦めていることになる。
たぶん、ガチャを引くための行動があまりに大きすぎるんだろう。
その場合は、2つ目の主体性、なりたい自分について考え直そう。いきなり高すぎる目標を立ててしまったんじゃないかな? 稚気を愛することだ。
なに、「幸運」をいくつかモノにしてから、再チャレンジすればいい。気楽に肩の力を抜いて取り組むことだ。
「幸運」をモノにするコツは、「幸運」を当てにせず数をこなすことだ。そうすれば、おのずと多くの「幸運」を手に入れられる。