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159 「幸運がない」を笑い飛ばす19
ところが、その「平穏」は長続きしない。
何故かって?
いつの間にか、拗れるからだ。
ありがたがっていた「平穏」が、「退屈」や「無感動」にねじ曲がっていく。
「不運」に振り回されていたころは、あんなに貴重だった「平穏」が、無価値になっていく。いかなる清水であれ、えんえんと溜めておけば、いずれは濁り、腐るものだ。
ずっと綺麗な清水があるとすれば、それは流れ続けているからに他ならない。
「平穏」を守ろうと、身を固めてしまう。すると「平穏」は魅力を失ってしまうんだ。
なので、「平穏」の尊さを守るのであれば、むしろ肩の力を抜く必要がある。
すこしずつの変化を受けいれることが大事になってくる。
なに、ここまでで、「不運」の多くを振り払い、さまざまな『余裕』を取り戻している。
『余裕』がなくて変化なんてとても受けいれられないよ! という段階はとっくに飛び越えたあとだ。心配いらない。