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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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151 「幸運がない」を笑い飛ばす11

 さて、やり方の「雑」は上手く解決できそうだろうか?

 まぁ、やり方を良くするアイディアが出なくても嘆くことはない。それはすでに上手いやり方ができているからかもしれない。

 また、自分はまだ新入りで、右も左も分からないのにやり方の見直しなんて無理! なんて場合もあるだろう。初見でも初学でも、はじめては誰だってあるし、「きっかけ」を手にすること、稚気(ちき)を愛することはとても大切だ。

 部分最適を追い求めるのはこれぐらいにして、周りとの関係性を見てみよう。

 ここからは、人間関係の「雑」を見直していくことにする。


 人間関係は、あいさつに始まって、あいさつに終わる。あいさつは基本だ。

 だから、あいさつをきちんとすることが大事だ。けれど、あいさつは難しい。

 人によっては、「え?」と思ってしまうかもしれないが、難しいったら難しいのだ。

 もうすこし(くわ)しく考えていこうか。何故あいさつは難しい?


 朝のあいさつを考えてみよう。

 朝、時間ギリギリに目が覚める。なんとか朝食をとって、家を出る。

 時折スマホでSNSなどを確認しつつ、学校なり会社なりに出てくる。

 廊下(ろうか)の曲がり角から、仲間が顔をだす。

 すれ違うまで、あと3秒である。

 ええと、朝だから「おつかれさま」はおかしいよな。「こんにちは」じゃないし「こんばんは」でもないし……「おはよう」って言わなきゃいけない。

「お――」上手く声がでない。なにせ本日の第一声、いきなりまともな声なんて出やしない。

 なんて、まごついている間に仲間は通りすぎている。

 軽いおじぎぐらいはできたかもしれないが、伝わったかも分からない。

 はぁ……あいさつって苦手だ。

 ――という日々を10日も繰り返せば、あいさつ苦手人間の完成です。

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