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記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
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138 「根性がない」を笑い飛ばす5

 でもでも、やっぱり?

 ただ「忍耐論」ってのも面白くない。

 だって、どれだけ我慢すればいいの? どこまでも? そりゃ無理だ。

 大切なのは、稚気(ちき)を愛すること。これでは「あそび」が感じられないじゃないか!

 山積み過剰なストレス社会で、荒行(あらぎょう)のような忍耐なんてやってられないだろう?

 なにか、「きっかけ」が欲しい。忍耐の「きっかけ」ってなんなんだ?

 大人になって、さまざまな圧力にえんえん悲鳴も上げずに我慢することが、「きっかけ」のはずはない。それは、もっと子供心をくすぐるようなものだ。

 この広い広い世界のなかで、ちっぽけさを抱えてきた。

 駆け出したくなって、すっころんで、大泣きする弱っちい自分。

 すりむいたヒザ、消毒の痛みに耐えたこと? ちがう、そうじゃなくて。

 はやる気持ちにちょっとだけ耐えられるようになったことだ。

 ちゃんと周りをみて、前に進むようになったこと。

 ほんのすこし、大人になった日のこと。

 それが、「きっかけ」だった。

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