表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記述主義者がペンを捨てるまで。  作者: ほんの未来
第7章:記述主義者と努力嫌いのための努力論。
147/563

126 「自信がない」を笑い飛ばす13

 いちおう、ルールがふたつある。と言っても、堅苦しいものではない。


 ひとつ。ありのままを書いていい。

 ふたつ。まったく同じことなら、わざわざまた書かなくていい。いつでも読み返せるからだ。


 ありのままを書くというのは、気取らず嘘を書かないということ。

 誰に見せるのでもないのだから、ビジネス文書や報告書のような形にしなくていい。

 小論文のように順番を整える必要もない。思いついたまま、思いついた順に書くだけだ。

 もちろん、不慣れな敬語を使うなんて、もってのほかだ。

 それどころか、文字である必要もない。

 (まる)でも×(ばつ)でも(さんかく)でもいい。棒人間を書いてもいいし、漫画でもイラストでも構わない。

 図でもいいね。もちろん、正式な流れ図(フローチャート)のルールなんてガン無視していい。思うままに矢印とかを並べ立ててやろう。


 はじめてだと、これまで書いたものとかぶることはない。だから書くだけで手いっぱいで、余計なことを考えずに済む。

 おそらく、自分が思った以上にいろいろと考えていたことに気づき、びっくりするかもしれないね。手の動きが追いつかないかもしれない。

 もちろん、美しく書こうなんて考えなくていい。ていねいにやろうとか考えなくていい。むしろ、雑にさらさらと書くのがいい。かろうじて読み返せれば、それで充分なんだから。


 ああそうだ、忘れていた。

 うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、ひがみ。こういうのは是非書いたらいい。(さい)(こう)に気持ちいいから。気にせずガンガン書いたらいい。綺麗事(キレイゴト)なんざクソくらえだ。叩きつけるように書いたらいいよ。


 そして、それを続けていくとだんだん書くことがなくなってくる。なにせ、もう書いちゃっているからね。ダブっていて、わざわざ書く必要がなくなってくる。

 意外と、同じことをぐるぐる考えている自分に気付けたかな?


 うん、それが「(うつ)状態」の原因だ。


 書き出してしまえば1発で終わるようなことを、何回も、何十回も、下手したら何百回も考えてしまっている。それじゃ、疲れてしまって当然なんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ