126 「自信がない」を笑い飛ばす13
いちおう、ルールがふたつある。と言っても、堅苦しいものではない。
ひとつ。ありのままを書いていい。
ふたつ。まったく同じことなら、わざわざまた書かなくていい。いつでも読み返せるからだ。
ありのままを書くというのは、気取らず嘘を書かないということ。
誰に見せるのでもないのだから、ビジネス文書や報告書のような形にしなくていい。
小論文のように順番を整える必要もない。思いついたまま、思いついた順に書くだけだ。
もちろん、不慣れな敬語を使うなんて、もってのほかだ。
それどころか、文字である必要もない。
○でも×でも△でもいい。棒人間を書いてもいいし、漫画でもイラストでも構わない。
図でもいいね。もちろん、正式な流れ図のルールなんてガン無視していい。思うままに矢印とかを並べ立ててやろう。
はじめてだと、これまで書いたものとかぶることはない。だから書くだけで手いっぱいで、余計なことを考えずに済む。
おそらく、自分が思った以上にいろいろと考えていたことに気づき、びっくりするかもしれないね。手の動きが追いつかないかもしれない。
もちろん、美しく書こうなんて考えなくていい。ていねいにやろうとか考えなくていい。むしろ、雑にさらさらと書くのがいい。かろうじて読み返せれば、それで充分なんだから。
ああそうだ、忘れていた。
うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、ひがみ。こういうのは是非書いたらいい。最っ高に気持ちいいから。気にせずガンガン書いたらいい。綺麗事なんざクソくらえだ。叩きつけるように書いたらいいよ。
そして、それを続けていくとだんだん書くことがなくなってくる。なにせ、もう書いちゃっているからね。ダブっていて、わざわざ書く必要がなくなってくる。
意外と、同じことをぐるぐる考えている自分に気付けたかな?
うん、それが「鬱状態」の原因だ。
書き出してしまえば1発で終わるようなことを、何回も、何十回も、下手したら何百回も考えてしまっている。それじゃ、疲れてしまって当然なんだ。